三洋電機 Multi-Z DSC-SX560
久々の三洋製デジカメ、久々のMulti-Zシリーズです。
以前紹介した Multi-Z DSC-SX550の後継機ということですが、
どれだけ進化しているのでしょうか?気になります。
購入価格は525円。
発売当時の価格は68,000円前後です。
デジカメの黎明期から発展期への移り変わりの時期ですが、
その当時のデジカメ業界はデジカメ業界はカメラとしての画質の追求に走るメーカーや機種もあれば、
「デジカメだからこそ出来る」楽しみを追求するものや、その付加価値の模索をするメーカーもありました。
三洋電機は後者の会社で、
その当時、デジカメのOEM生産でデジタルカメラの世界シェアNO1という三洋にとっては輝かしい時代でしたが、
その一方で自社ブランドのデジカメは一部の熱狂的なファンはいるけどイマイチ一般ウケはせずといった感じでした。
ある意味ではコア路線に突き進んだ結果なわけですが、
三洋のウリは「高速レスポンス・高速連写・高画質ムービー」
それを貫き通していった結果がムービーデジカメのXactiシリーズへと発展するのです。
と、今更感な解説をさせて頂きましたが、
この機種も例に漏れず。
で、今回紹介するDSC-SX560ですが、
前述のとおりSX550のバージョンアップ版的な機種ですので、
あわせてSX550の記事も参照ください。ろくなことは書いてませんがw
レンズは単焦点で、38mm、F2.4のパンフォーカス。
最短撮影距離は0.5m〜、マクロモードは15〜50cmです。
このスペックはSX550と同等ですが、
今見ると、パンフォーカス機にしては中々いい性能です。
動画撮影や連写に強いプログレッシブスキャンCCDと搭載している辺りが、
レスポンスが命のパンフォーカス機に適しています。
レンズも明るくていいですね
液晶は1.8型低温ポリシリコンTFT液晶。光学ファインダー搭載。
メディアはコンパクトフラッシュとマイクロドライブに対応。
つまり、TypeIIが使えるうれしい仕様。
駆動は単3乾電池2本にフラッシュ搭載と、中々気合の入ったスペックです。
動画機能は最大640×480ピクセル(VGA)/15fpsでの撮影が可能です。
320×240(QVGA)では60fps、160×120では120fpsでの撮影が可能。
当然音声記録も可能で、動画記録形式はQuickTimeMovieです。
機能としては、
セルフタイマー、連写の他、
新機能としてベストショット機能(4連写して好みの写真を選ぶ事が出来る)や、
マスストレージに対応しています。
・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :サビ、汚れが酷い
機能 :電池カバー爪破損
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
前述のSX550とデザインは同じですが、
グリップが握りやすく改善されてる印象があります。
今の感覚からすると小さいとは言いがたいですが、
近未来的で無駄に重厚感のあるデザインは個人的には好きです。
質感は中々ですが、
ちょっと重たくて寒い時期ですとカメラが冷たくなりますw
仕様は変わりませんが、
レンズバリアーが電源ボタンと連動しております。
液晶付きということをさり気なくアピールしていますね
レンズは単焦点ですが、
トイデジほどではないものの、ちょっとショボイ印象。
なお、レンズバリアーの滑りは非常にいいです。
反対側。
スピーカーが大きいです。
カバーの中には端子類が。
せっかくマスストレージに対応しているのにUSB端子は今はあまり使われてないタイプなのが残念です。
この世代の機種なのでDC端子は勿論搭載
底面はMulti-Zシリーズではおなじみですね。
CFスロットカバーのギミックは結構好きです。
ただ、ここにスロットがあるために三脚穴が端に追いやられているのは残念です。
Multi-Zシリーズでは避けられない問題として電池カバーの爪の弱さがあげられます。
本当に折れやすいですし、爪が生きてるMulti-Zは存在しないと思えるほど折れている場合が多いです。
この機種も折れていましたが、後継機のMZシリーズに至ってもその問題は解消されていないところを見ると、
意図して設計したのではないかと疑ってしまいますねw
ちなみに、爪が折れている場合はセロテープで止めてあげれば問題なく動作します。
見た目はちょっと悪いですけどね。
上部はおなじみ。
ちなみに、レンズカバーを開けなくても、このレバーを再生にすることによっても電源が入ります。
レバーの感触が軽いのがちょっと残念ですが、
シャッターボタン側に付いているレバーに関しては特に問題がないです。
ただ、目立たなすぎてモードが切り替わっても気づかないというどうでもいい欠点もあります。
背面はお馴染みの三洋スタイル。
個人的にはこの操作性は大好きです。
ボタン類もしっかり作られているので誤動作も少なく思います。
起動は3秒程度と許容範囲です。
立ち上がってからの動作は流石にサクサク。
むしろ最近のコンデジよりもサクサクではないかと思います。完成されていますね。
UIもこの時期の三洋で採用されている素敵なUIで、
個人的には非常にお気に入りです。って、今回「個人的には」ってフレーズ多いですね。
アイコンで構成された縦移動式のメニュー。
十字キーの操作も簡単で、サクサクッと設定変更が可能です。
SX550同様、パンフォーカス機構にも関わらずマクロ切り替えがレバー式でなく、
メニューから潜ってマクロ切り替えするタイプなのですが、
一旦終了させた場所を記憶してくれるので再び呼び出したときはすぐに変更できるので苦になりません。
マニュアル設定モードを呼び出すとISO感度等を設定できます。
パンフォーカス機でここまで設定できるのも中々珍しいですよね
設定画面では電池放電なんてあるのも三洋っぽいところです。
変わった所では、デジタルズームが出来なかったりします。
また、撮影中に左右キーを押すことにより、
ダイレクトに露出補正の設定が出来るので便利です。
[note]
設定画面
音声記録
日時設定
ビープ音(なし、シャッターのみ、すべて)
電池放電
言語選択(日本語・英語)
リフォーマット
ーーー
撮影画面
画面解像度(1360,1024,640)
画質(FINE,NORM,TIFF)
ストロボ(オート,強制,禁止)
音声記録(オン、オフ)
セルフタイマー(オン、オフ)
マクロ切り替え
モード設定(AUTO,MAN)
露出補正
ーーー
モード設定(マニュアル)
クイックショット(オン,オフ)
スローシャッター(OFF,1,1.5,2,3,4)
ISO感度(AUTO,100,200,400)
ホワイトバランス(AWB,晴れ、曇り、蛍光灯、電球、マニュアル)
[/note]
こんな感じです。
非常に多機能ですね。
特に、スローシャッターなんかは、
このカメラで何を求めてるんだという感じです。
大絶賛のメニュー画面ですが、
洗練されているかという点ではまだ改良の余地がありますね。
まぁ、しいて言えばですけど。
液晶は外ではあまり役に立たないですね。
あと、三洋電機の宿命、電池の持ちが悪いという欠点もありますが、
とにかくレスポンスがいいのでお散歩カメラには最適です。
●画質
SX550と比べて大差はないはずなのですが、
ちょっと軟調というか、レンズの特性上なのか柔らかい描写ですね。
色もどこか補色フィルターっぽいあっさりとした感じです。
逆光や強い光にはちょっと弱いですが、
個人的にはオススメです。
150万画素ながら、まだまだ使える機種だと思います。
。●作例
[warning]※作例に関しては、表記が無い限りは全て無加工でアップロードしております。
等倍画像をご覧になりたい場合は画像をクリック後、Flickrの該当画像が出てきますのでさらにクリック、
その後の画面で画面右上にあります「View all sizes」をクリックすると等倍画像が閲覧できます。[/warning]
その他の写真はこちらにございます。
評価
[warning]勝手ながら、評価は廃止となりました。[/warning]
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コメント
一通りSANYO系コンデジ見てきました
やはりフラッシュの場所が特徴的ですね。自分の用途ではかなりいい場所だと思うのでチェックしてみます
見た目はボロボロでもうごくのですね。ジャンクかと思いますがやはり選びにくいです
ありがとうございます。
ストロボの位置は考えられている物が多いです。
OEMを積極的に請け負っていた絡みか、仕様的にはどのカメラメーカーよりも知り尽くしている仕様があったりもするのが当時の三洋です。
信じられないぐらい綺麗というよりは、
程よくボロボロの方が稼働率が高いような気がします。
さらもで様、こんばんは。
アドバイスに従って今日HOに行ってジャンクカメラをHOで購入してきました。
http://s-up.info/view/201201/090951.jpg
ほどほどに…痛んでいるLUMIXを選んでみました。
結果は完動品でした。アドバイスのおかげでございます。
SANYOのデジカメも一応DSC-V1がありましたが専用ケーブルが無いので断念。
OEM先を使えと言われたらそれまでですが三洋カメラも気になっているのでもうちょっと探してみます。
カメラレビューはすごくタメになります。
こんばんは、さらもででございます。
ご購入、おめでとうございます。
LUMIX FX5ですね。
FXシリーズは0がつくかつかないかでモデルがぜんぜん違うのが紛らわしいところです。
完動品で良かったですね。
コンパクトでは初となる手ぶれ補正搭載機ですし、
いい機種だと思います。
レンズ周りの不備が多い機種ではありますが、
動くようなら問題無さそうです。
DSC-V1、恐らく家にあります。
あまりカメラを買い過ぎると我に返った時に後悔する可能性があるので、
ご注意ください。