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{メ}imega HDC-331

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HITACHI
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Hitachi Living Systems imega HDC-331
日立リビングサプライのデジカメといえば、
今までトイデジというジャンルで頑張っていたハズなのですが、
このデジカメはCCD素子のまともデジカメなようなのです。

Hitachi Living Systems imega HDC-331は、2003年12月に発売された310万画素のデジタルカメラです。
購入価格は1050円。
当時の価格は30000円前後です。

意外と新しいデジカメなわけですが、
果たして、日立らしい魅力はあるのか気になりますね。

・カタログスペック
1/2.7型の315万画素CCDで原色フィルター。
レンズは3倍ズームで、F3.1ーF5.2の35mm-105mmと、
かなりまともです。
まぁ、レンズが暗いというところもありますが、
CMOSじゃないだけマシで御座います。

逆に言えば、日立の個性がなくなってしまっているということでもありますね。

液晶は1.5型のTFT液晶
マクロは20cm、メディアはSD、駆動は単三乾電池2本及びCR-V3と、
残念感が出てきましたw
寄れないマクロに小さい液晶。
ただしSDカードが使えてCR-V3まで使える親切設計はとても日立とは思えません。

機能としては、
動画撮影を含む一般的な機能は網羅されておりまして、
後はスライドショー再生機能や外部電源対応、
内蔵メモリからSDカードにデータをコピーする機能をようやく搭載(従来の日立製デジカメにはついてませんでした)
あと、機能というには微妙なところがありますが、
撮り方シールというのが付属しておりまして、
それを貼ると操作が一発でわかるという、
いわゆるオーバーレイ機能を搭載しているわけですね。
なんとも、ありがた迷惑ですw

・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :良好
機能 :良好
台数 :1台

・デザイン・メカ・インターフェイス
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デザインはなかなか。
というかかなりスタイリッシュでカッコいい部類に入りません?
ガワはプラスチックなのですが、塗装が安っぽくないですし、
丸っこいボディと青のワンポイントなど、
ちょっとサイバーショットPシリーズっぽさもあり、
かなり良い線いってます。
日立らしくないですね。
レンズも光学3倍ズームレンズと侮れませんが、
何故かレンズバリアーがないという悲しさ。
別にキャップが付属しているというわけでもなく、
持ち運びがちょっと怖いですね。

ボタン類は少なく、直感的ですが、
なんといってもカーソルキー周り!
なんでしょうか、このメカメカしさ。
これは新しすぎますね。

まず、方向キーがジョグダイヤルになってること。
そして、真ん中にOKボタン。
それよりも、周りにモードダイヤルが設置されているという。

なんという合理的なメカメカしさでしょう。
うーん、大好きなギミック。
しかも、これの使い心地がまたいいのが悔しいところです。
日立リビングサプライの癖に。

ボタンの押し心地、使いやすさは良好ですので、
この操作系は他社も見習って欲しいものです。

結構コストダウンを図った後が見られますが、
珍しくSDカードスロットと電池室は別々になっていたり、
結構関心ですね。
ただ、バッテリーの蓋の爪は折れやすそう。

・機能・仕様
起動は4秒程度と遅めです。
起動と同時にグリップ部が青く光り輝いていい感じですが、
レンズの駆動音が非常に大きい。
ブイーンって感じで。
そこは興ざめですね。
アイコンが大きくドットが荒いのでちょっと嫌な感じがしますが、
それなりにわかりやすいのではないでしょうか。

動作は非常にモッサリで、
だいたい2回レバーを入れると1個動くという感じです。

メニュー画面は珍しくちゃんとした日本語フォントなわけですが、
一度に5行しか表示されない上に、
一番上が「初期設定に戻す」なのがまた。

あんまりいじれる項目はないのですが、
マニュアルモードに合わせたときに出現する「露出補正」、
デフォ値は0ではなく、「AUTO」なのですが、
それって結構困りません?w ちなみに0には設定出来ません。

液晶は屋外でも見えますが結構不鮮明で、
電池の減りが早く、
画像の記録時間に6?7秒かかるという点では結構厳しいものがありますね。

・画質・撮影
●AF・挙動
AFは遅く、AEもWBも結構狂います。
マクロ域ではAFはまともにあわないですね。
まぁ、想像通りというところです。

●画質
画質については、W端では周辺光量落ちが目立ちます。
発色は荒く、結構独特な感じです。
個人的には結構好きな画質だったりしますが、
デジカメとしてはあと一歩というところでしょうか。

画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
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拡大・元データ

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拡大・元データ
ズームテスト
割りといい感じです。

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拡大・元データ

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拡大・元データ
マクロ

その他の写真はこちらにございます。

評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :07/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :03/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :05/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :02/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :03/10:主に操作性
AF・露出精度 :03/10:AFは正確か、
画質 :05/10:文字通り
輝き度 :05/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :05/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :06/10:今後も使い続けたいかなど
合計:44/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00

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コメント

  1. 無名 より:

    この機種の作例を探していたらここにあったのですね。
    日立リビングサプライの初代まともなデジカメシリーズということで色々調べていたのですが日立リビングサプライというのがマイナーすぎて…
    この機種は元々別付けのレンズキャップが付いていたらしいです。

    まともな日立デジカメシリーズを3野口も払って入手したのですが案外普通でしたw
    http://s-up.info/view/201201/171338.jpg
    意外だったのは直射日光下の液晶の見やすさでしょうか。かなり綺麗に見えます。
    レンズコーティングもいいのか悪いのかかなり濃いめのが施されているみたいです。

    日立リビングサプライ発行のカタログであるフラメールですが今年1月発行分からHDC-1471が削除されてキヤノン廉価デジカメが記載されていました。
    もう日立デジカメも終了なのでしょうね…

  2. さらもで より:

    日立なデジカメも割りと紹介した感がありますからねw
    日立のCCD機は非常にまともな?ものが多いですが、
    デザインがどことなく富士っぽかったりするのは多分気のせいだと思います。
    キャップ、付けられそうですねw

    この手のシリーズはおそらく台湾か中国辺りのメーカーのOEMだと思いますが、
    その中でも割りとまともな物を使っているのか、
    新たな発見がありますよね。

    日立リビングサプライとはいえ、
    他社の製品が載るというのもそれはそれで面白い話だと思いますw
    まぁ、普通のデジカメがこんな事になっている状況ですので、
    安価であっても製品を出す意味もなくなっている時代なのかもしれません。

  3. 無名 より:

    こんばんは、
    日立リビングサプライ…というより日立のカタログは意味不明でサービスマン用カタログにも普通に他社製品が載っていたりします。
    一時期のフラメールは特にカメラのところがカオスで自社HDC-W902の他に高額なFinePix S5Proやら K10Dやら意味不明でした。

    一体何がしたかったのだろう…

  4. さらもで より:

    そうしてみると、なかなかおもしろいですね。
    売れるものは自社のではなくても売ってしまおうというところに商売魂を感じます。
    三菱やセイコーエプソンがヒューレット・パッカードのパソコンを販売しているところに共通項を感じますが、
    消費者や顧客としてはありがたいことなのかもしれません。

  5. 通りすがりの人 より:

    実はこの機種だけコダック製だと仰られております。
    詳しいことは
    http://www.yasuhara.co.jp/camera/index.html
    ここを見ると分かります。

  6. さらもで より:

    通りすがり様
    こんにちは、さらもででございます。
    コダック製なんですね。ということはチノンの系譜ということなのでしょうか。
    リンク先の安原製作所様のサイトを見てみましたが、
    HDC-331の記述が見つかりませんでした。
    自分の探し方が悪いだけだと思いますがw

  7. 匿名 より:

    ほとんどウロ覚えでリンクを張り付けております。
    あ、型番違うし、しかもコニカミノルタだと出てますね。
    失礼しました。

  8. yohibusi より:

    偶然記事を見かけましたので。
    この機種は2年ほど前に個人のリサイクルショップで何故か2万円で並んでいたので、謎?のインパクトがあり覚えています。その後はまったく見かけることが無かったので多く売れた機種でもないのでしょう。

    製造元についてはコダック(チノン)ではなくオリンパスのX-200が同スペックなので同じ場所かもしれません。X-200は独立したレンズカバー設計のレンズユニットなので日立版になった際も別付のレンズキャップになったと納得できますし、フラッシュや光学ファインダーの配置位置まで同じです。UIやメディアは違うので完全なコンパチOEMでは無いと思いますが。このサイトに掲載されている両機種で撮影した青空画像が妙に周辺減光している、妙にビビッドというのも似ています。

    外部ブランドでコダック(チノン)疑惑機種ってカシオのQV-2100でしたっけ?アレは完全にUIがコダックでカシオではない感じでした。電源が入らないジャンクがどこかにあるので見つけたら分解してみますか。

  9. さらもで より:

    匿名様
    いえいえ、でも、非常に勉強になりました。
    コニカミノルタとルーツが同じ日立デジカメというのも大変興味深いですね。

  10. さらもで より:

    yohibusi様
    背面のインターフェイスは非常に興味深いですよね。
    X-200と兄弟説、なかなか面白いですね。
    似ているといえば似ていますが、
    背面が全く違ったりしますし、仰せの通りUIやメディアが違っていたりするので、
    どうなんでしょうかね。
    レンズユニット部だけが同じという説もあるとはいえますね。

    QV-2100、
    書いた自分もすっかり忘れていた存在ですが、
    改めて見てもコダックですねw
    珍しいといえば珍しいですね

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