{ﾒ}AVOX ADSS-02XS

前回、AVOX製デジカメを紹介してから2年が経ちました。
秋葉原やホームセンターではおなじみのAVOXですが、
果たして、今回はどんな面白い展開が待ち受けているのでしょうか？気になります。

見てお分かりの通りのトイデジカメなのですが、
トイデジカメブーム前夜の製品でありましたので、
安いこともあり多く出回ったのですが発売当時の評価は悪く、
その後、トイデジカメブームと共に見直されてきた機種でもあります。

レンズは5枚構成の単焦点で、F3で画角は不明です。

色々と不明だらけな状態ですが、
この手のカメラなので気にしないことにします。

液晶は1.5インチTFT液晶
撮影距離は1.2M〜∞
メディアはSDカード。
駆動は単四乾電池2本にフラッシュ搭載と、
液晶が付いているだけ良心的なトイデジという感じではありますが、
肝心なSDカードスロットは相性が激しすぎます。
2GBのSDカードはまずダメ。
本体がフリーズするだけでなく、SDカードの全データを飛ばしてくれます。
余談ですが、この記事も書き終わった後に内容が全部飛んだので2回目です

また、下記にも記載いたしますが、
電池カバーの開けづらさは異常です

そして、マクロ機能が付いていればよかったなと。

機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、動画撮影機能の他、
画素補間による400万画素の撮影モードなど、
トイデジらしい機能がついておりますね。

・購入時の状態
付属品：本体のみ
状態　：問題なし
機能　：電池室液漏れ、CMOS上にゴミ付着（写り込みあり）ｘ2
台数　：2台

・デザイン・メカ・インターフェイス
この世代のトイデジでは割と珍しい薄型です。
レンズの出っ張りが気になるところですが、
それ以外にも、無骨に見えて意外と機能美に優れたスタイリッシュなデザインであることがみてとれます。
質感がトイデジカメとは思えないですし。

ただ、このデザインは以前紹介したEXILIM EX-S1の影響を強く受けているようにみえますね。

レンズの出っ張り

グリップの出っ張りも中々よさげですが、
それ以前に、覚えさせる気がないぐらいな製品型番がきになります。

ストラップの穴は小さいです

側面。
USB端子がMiniBなのがうれしいです。
こう見てみるとレンズの出っ張りが目立ちますね

上部はシンプルです。
電源ボタンは浅く、押しづらいです。

底面。
セントレードMEのロゴが見受けられます。
三脚穴がありませんが、別にいらないですよねｗ
あと、SDカードのダイレクトスロットがトイデジらしさをアピールしています。
こっちのほうがコスト的に安いのかな？

背面。
液晶が小さいですが、ついているだけよしとしましょう。
見た目のインターフェイスはなかなかしっかりしておりますし、
グリップもしっかり付いていたり、
光学ファインダーも付いていたりと、なかなか侮れません。
しかし、MENUボタンは押しづらいです。
方向キーは悪く無いですがｗ

後、この薄さからか電池室はこの背面についていますが、
非常に蓋が開けづらく、爪がどうにかなりそうになりましたｗ
又、完全に外れてしまう仕様なのもいただけません。

写真では分かりづらいですが、
謎な点として、電池の金具の極性がどちらも同じ方向を向いていること。
どういう事かというと、
直列つなぎで、電池を入れる向きも反対側に向くようになっているのに、
左側の端子が両方共ー用のバネが出ているのです。
まぁ、液漏れしているので取り替えたり分解したという推理も出来なくはないですが・・・

・機能・仕様

起動は4秒程度とそれなりに遅いです。
起動してからも動作はどことなくモッサリ系です。

上記の写真を見ていただければおわかりですが、
デフォルト値の時刻設定がえらいことになっています。
ロングライフというか、ライフタイム設計っぽいところが中々いいですよね。
液晶は屋外でも一応見れるので役立ちます。

UIに関してはもっさりながらそこまで悪くないといった所。
というか、どこかで見たことのあるメニュー体系です。
怪しげなアジアンフォントな日本語が光りますが、
メニューボタン一発で露出補正やホワイトバランスにアクセスできる点は素晴らしい。
測光方式まで選べる割にはISO感度は100固定という矛盾があったり、
設定値を入力する際、左、もしくは右の端までカーソルを持って行っても、
ループしないで、反対側に持って行きたい時には逆方向を連打するしかなかったり、
メニュー画面中はシャッターボタンで戻れなかったり、
そもそもメニュー画面から設定画面に入ってしまうと電源ボタンすら反応しなくなるという謎の仕様があったりしますが、
特に問題ないでしょう。

そんなことよりも、この手のデジカメで珍しく言語設定が日本語と英語しか無いことに驚きました。

それ以外には上記のとおり、
SDカードとの相性が非常に激しい他、
電池の液漏れの影響か、とにかく動作が不安定。
まぁ、悪くはないです。

電池のもちは悪くなく、
持ち運びには最適です。

画面にゴミが映り込むという点に関しては、
ある程度は仕方がないところなのでしょうが、
振ると位置が移動したり増えたりするので、
構造上問題があるのかもしれません。

細かったり、致命的だったりする不満点は多々ありますが、
それでも面白いデジカメであることにはかわりないと思います。