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{メ}Picona PC-DC200K

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NEC
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NEC Picona PC-DC200K
わー!ピコナだー!
・・・と言える方はごくわずか、
そもそも、殆どの方はNECがデジカメを出していた事実を知らないと思われますw
はい、こんな形をしていてもデジカメなんですよ。

NEC Picona PC-DC200Kは、1997年3月に発売された35万画素のデジタルカメラです。
購入価格は980円。
当時の価格は79,800との事です。
ちなみに、PC200KのKはWindows接続キットと言うことでして、
本体の型番がそうなってたのでそう記載いたしました。
にしても、本体は同じなのに2種類の型番を本体側に設けるのはなかなか、最近ではありませんよね。

NECのこの機種についての思いの分かる文章を引用させていただきますが、
非常に感慨深い物があります。

NECでは、デジタルカメラの市場を120万台規模としたうえで、このPiconaで10%のシェアを獲得したいとしている。また、このPiconaを普及型デジタルカメラとしてシリーズ化する考えで、将来的にはUSBポートに対応したモデルの開発も検討中という。
結論から言うと、この機種はさっぱり売れず、
この機種を最後にNECはデジタルカメラから撤退してしまうという悲しい結果を招いてしまいました。

・カタログスペック
1/3型の35万画素プログレッシブCCDで原色フィルター。
レンズは単焦点で、F3.8の35mmと、
だいぶ暗いレンズを採用しております。
とはいえ、パンフォーカスカメラなので仕方がないところもあります。
マクロはついてますが、距離は不明。、
液晶は1.8インチ、単三乾電池x2、BMP記録対応です。
勿論、動画撮影は出来ません。
液晶付きでは世界最小最軽量を実現しているという触れ込みです。
なお、標準添付品で単三4本にするユニットが付属したりしています。
メディアがCFで、64MB まではとりあえず認識したので、
なかなか使い勝手の良さそうな感じです。

・購入時の状態
付属品:本体、ACアダプタ、CFダミーカード、単三電池を4本にするユニット
状態 :良好

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・デザイン・メカ・インターフェイス
もはや、見ておわかりいただけるような感じです。
確かに、今見ても小振りなデジカメという感じです。
光学ファインダやフラッシュすらついてませんしw
その割に、ホットシューとかついてる辺り若干本格的な感じもします。

とりあえず、ギミックが面白すぎます。
液晶の可動や電池ボックスの蓋の開閉、CFのスロットまで、
「こんな感じで開くの?!」みたいな仕掛けが面白い。
それに、電池ボックス自体が着脱出来たり、
何故かホットシューが付いてたり。

しかも、電池ボックスが着脱出来る理由は大容量バッテリならぬ、
「大容量電池ボックス」(元が2本に対して、大容量電池ボックスは4本収納可能)に付け替えることが出来たり、
電池ボックスに電源ケーブルが着いており、直接コンセントにつないで使うというものに付け替えられたりするわけです。

その発想がPCエンジンのCORE構想を彷彿とさせました。

NEC自体、カメラのノウハウがほとんど無いので、
(この前の機種はおそらく、世界初のCマウント着脱式デジカメでしたが)
操作性は酷いものですね。
特に、電源ON/OFFを含むモードスイッチ。
間隔が短い上に緩いので何処に合わせているのか全く分かりません。
そして、撮影時、一直線に並んだスイッチはどこがどれだかさっぱり分からず。

そして、操作系が結構独特なので、
マクロが「A4/LT」か、「CARD」という所に合わせる仕様だったり、
色々いじってみないと全然分かりませんw

背面(というか後面?)のボタンはそれぞれ押しづらく、
一番上の黒い丸がシャッターボタンなので、この握り方では絶対に手ぶれします。
Xactiもそんな感じですが、それでももう少し考えられてますからねw

また、筐体が思いの外安っぽく、
そこそこいいお値段がするデジカメの割には三脚穴がプラスチックだったり、
CFのダミーカードがプラスチック製のただのはめ込み式の蓋だったりと、
がっかりします。
惜しいです。

・機能・仕様
遅い、とにかく遅い!
起動に電源が入るまで6秒。
撮影間隔は非常に長く、25秒ぐらいかかります。
正直壊れたんじゃないかと思うぐらいですw

液晶表示のギミックはなかなか面白く。
今の携帯電話のような表示になってて面白いですが、
質が非常に悪いためかくかくですし、
そもそも小さな液晶の幅を狭めてどうしたものか。

多機能デジカメとして、
i500のように、HTMLページを作成する機能がついていたり、
なかなか多機能です。
ただ、それがどのように生かされるのかが分かりませんけど・・・

あと、RAW撮りは出来ませんが、何故かBMPで記録できます。
普通TIFFじゃね?って感じですが、BMPです。

電池の持ちは非常に悪いらしく、
なので4本のユニットが付属しております。
公称では2本で30分、4本で2時間30分持つとのことで、
アルカリ電池の特性てきにも納得の数値だと思います。
とはいえ、エネループユーザーにとっては全く問題がないお話です。

・画質・撮影
●画質
画像は30万画素のCCDカメラのついた携帯電話と同じ、
もしくはそれよりもずっと劣るような感じですね。
当時のレビューでは、画質はなかなかいいという事になっておりますが、
正直、このもっさり感と操作性において厳しいです。

とはいえ、このような面白いギミックで、
NECが出したという点においては非常に興味深いカメラであります。

画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」

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拡大・元データ

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拡大・元データ

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拡大・元データ

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拡大・元データ
マクロテスト。

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コメント

  1. tO より:

    だいぶ古い話ですが、元のレンズを取ってしまい望遠鏡を使って直焦点撮影し惑星なんかを撮っていたた人もいるみたいです。
    で じぶんも落札してしまいましたw低画素で大きいCCDがいいのだとか、ピコナの前の機種はCマウントで1/2型CCD搭載で超低画素でもオークションで見たことないです(笑)

  2. さらもで より:

    こんにちは、さらもででございます。
    Piconaで望遠鏡ですか、
    検索してみたら、それらしい画像を発見いたしました。
    なんというか、凄いですねw
    割と簡単そうな作りなので、
    改造が容易なのでしょうかねw

    落札、おめでとうございますw
    確かに、30万画素そこらでこのセンサーサイズですから、
    今の基準からすると超密度の低いCCDセンサーんですよね。
    Cマウントのピコナはつい最近までNECのサイトに製品仕様がありましたが、
    自分も今まで一度も見たことがありません。
    ピコナ用に幾つか専用のCマウントレンズが発売されていたようですが、
    殆ど売れなかったみたいですねw
    近年、Cマウント熱が再熱しているようで、
    ケンコー・トキナーからは発売されなかったものの、
    小型ミラーレスで専用のCマウントアダプタなどが発売されていますね。
    何かといい時代です。

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