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{メ}FUJIFILM/Finepix Z100fd

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FUJIFILM
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デジカメレビュー
富士フイルム

Finepix Z100fd

まさか、アレだけ一世を風靡していたこのデザインのカメラが消滅するなんて・・・
当時、かなり売れており、
かなりの人が所持していたと思われる、
Finepix Zシリーズでございます。


サラネのデジカメレビュー初期においては、
最新機種もいいところのカメラでございます。
今となっては懐かしカメラでございますが。
そういう点で、この手のコンテンツの難しさを感じますが、
かくいう自分も、当時ちょっと気になっていた機種でございます。
fdとかEXRとか、
懐かしいなと思っておりましたが、
今のコンデジの現状をみて、
非常に悲しくなりました。
まさか、Finepixそのものが防水カメラのみのブランドになるとは。

 

FUJIFILM Finepix Z100fdは、

2007年9月に発売された
800万画素のデジタルカメラです。
当時の店頭販売価格は4万円前後、
購入価格は1620円でございます。
薄型Finepixもとい、Zシリーズおなじみのデザインでございまして、
世代的にはF100fdの時代ではなく、
F50fdの頃でございます。
前機種のZ5と比べると、
SDカードが入るようになったり、
手ぶれ補正がついたり、画素数がアップしたりズーム倍率があがったりと、
だいぶ、正常進化でございますね。

スペック

■センサー・仕様/TCP1.02a
センサーサイズ/センサー 1/2.5型CCDセンサー
画素数 800万画素
映像エンジン 記載なし
液晶 2.7型TFT液晶(23万ドット)
オートフォーカス コントラスト検出方式
ISO感度 64-1600
■レンズ性能
焦点距離(35mm換算) 36-180mm
F値 F3.8-4.8
ズーム倍率 5.1倍
レンズブランド フジノンレンズ
最短撮影距離 9cm
手ぶれ補正 ○(CCDシフト式)
■基本仕様
仕様メディア SD/SDHC/xDピクチャーカード
使用電源 専用充電池(NP-45)
動画撮影機能
動画記録形式 AVI
動画最大解像度 640×480/30fps
音声記録
録画時間 検証中
顔認識
Wi-Fi x
GPS x
防水 x
防塵 x

非常に驚いたことに、
この機種、スーパーCCDハニカムじゃないんですね。
先代のZ5や、F50fdがスーパーCCDハニカムなだけに、
1/2.5インチセンサーの800万画素のスーパーCCDハニカムセンサーが作れなかったのでしょうか。
まぁ、F40fd/F50fdの高感度耐性がボロボロだったことを考えるに、
この時期は高画素に関してはベイヤーセンサーのほうが高感度耐性が良かったのでしょうかね。
今のX-Trans CMOSも同じような状況ですが。

ソレ以外は意外と頑張っている感じでございまして、
特に、SDカードを採用しているというところもめでたいです。

 


・デザイン・メカ・インターフェイス

質感はかなりいいですね。
もう、この頃にはコストダウンがだいぶ進んでいたような記憶がありますが、
しっかりと総金属でレンズのスライドスイッチに至るまで、
非常に動きがよく、高級感を感じます。
だからか、小さいコンパクトボディの割には持つとずっしりときますね。
この時代のカメラでございますので、
すでに、インターフェイス類は完成の域に達しております。
薄いながら、
片手でしっくりと持ちやすい形状でございますし、
液晶もそこそこ大きいですし、
悪くないです。

レンズのスライドスイッチと申し上げましたが、
レンズバリア部をスライドさせると電源が入ります。
ここの面白いところは、
上下左右でなく、
なぜか斜めにスライドされること。
それがとても美しく、
滑りも非常にいいのですが、
残念ながら、スライドしたときになにかに干渉しているのか、
可動跡が傷として残っております。
あんまり、ガリガリとした感触はありませんが。

バッテリー室のカバーにもバネが入っておりましてつかいやすいです。

 

可動させるとこんな感じ。
とてもおしゃれでございます。
ストロボの発光位置が中央かつレンズと同じ位置というのは斬新ですね。

ヘアライン加工は高級感の証。 

Zの部分にLEDが仕込まれていて、
起動するとぴかっと光ります。 

独特な接続ポート。 

このカメラ、
赤外線通信(IrDA)がついております。
懐かしいですね。 

fdでございますので、
顔認識のボタンがここにあります。 

中国製。
SDHCのロゴが付いていないですが、
普通に対応しております。 

背面は完成されておりますね。


・機能・仕様

起動は3~4秒程度でございます。
動作に関しては若干のもっさり感がありますが、
こんなもんといった感じでしょうか。
UI自体はFinepixでお馴染みな感じのものでございますが、
ボタン数が少ないということで、
設定メニューが真ん中のボタンを押して、
シーンモードと一緒のところにあるのがちょっと煩わしいです。
シーンモード下にメニューとセットアップ、
2つの項目があるわけですが、
正直、このような構成にするなら1つにまとめてもよかったのではないかと思われます。
設定に関しても、
設定値を選んで決定ボタンと思って真ん中のボタンを押してしまうと、
撮影画面に戻ってしまいイライラします。
なお、カーソルをそこに合わせた状態で、
左ボタンで戻ると反映される仕様でございますので、
なれればさほど問題はないですね。

面白いのは、
写真を保存するフォルダを選択できることでございますが、
毎回取り込む人にとってはあまり重要な機能ではなさそうです。

バッテリーの持ちはそれなりでございまして、
液晶に関しては、
今となっては結構荒いですが、
視認性は悪くないです。

AFはあまり早くなく、
マクロに関してはその当時のFinepix同様、
あまり得意ではなさそうです。
AFスピードは更に遅くなりますし、
接写に強いはずの屈折光学機構のカメラの割に
9cmまでしか寄れないというところでお察しではございますが・・・

そして、フジ機で毎回感心するのは、
ストロボ調光のうまさでございます。
すぐストロボを炊きたがる仕様ではございますが、
日中シンクロが非常に得意でございます。
その点は面白いカメラだと思いますね。

自分の個体はメモリーカードをフォーマットするとフリーズしますし、
中になにか入っているメモリーカードを挿入すると動作が不安定になります。
富士フイルム機ではおなじみの、
電池をちょっと抜くと設定値がリセットされる不具合も発症しておりますが、
撮影は問題ないです。

◆画質

高感度に関しては、
ISO800は正直厳しいですね。
ただ、低感度で撮る分には結構優しい風合いでございまして、
好きです。
屈折光学レンズを採用しているということで、
周辺の流れはちょっときになりますが、
光量落ちはそこまでないですね。
ただ、右上の流れが顕著なところを見ると、
ちょっと、片ボケを起こしているような気もします。
5倍ズームは便利で、多用しておりました。
あまり画質云々のカメラではございませんが、
使っていて楽しいカメラでございました。


執筆日:2018/10/17

コメント

  1. yohibusi より:

    唯一残っているFinePixがコンセプト的に似ているXPだけでしたっけ。
    よくDiMAGE X1の手振れ補正駆動時の振動の大きさがネタにされていましたが、FinePix Z系の手振れ補正も動作時に結構な振動が来たりします

  2. さらもで より:

    最終的にはXPシリーズだけになってしまいましたね。
    非常に悲しいところですが、
    ZとXPのコンセプトが似ているかというと少し疑問符は残りますw
    薄いですし、屈折光学系に手ぶれ補正を入れるのはなかなか大変なんでしょうかね。
    ずっとメインでリコー機を使っていたのもあり、
    この当時のコンデジの手ぶれ補正は基本的に信用してなかったりします

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