{ﾒ}VECTIS 2000

MINOLTA VECTIS 2000
APS基フィルムカメラの末期の機種、
そして、パッと見「なんだこれ？」とさえ思ってしまう近未来的なボディ。
これぞカジュアルカメラという感じですね。

MINOLTA VECTIS 2000は、1999年5月に発売されたAPSフィルムを使用するフィルムカメラです。。
購入価格は525円。
発売当時の価格は44,000円程度です。
デジタルカメラの爆発的な普及が起こる前夜の機種ですね。
VECTISということでAPS機ということも一目でわかります。
APSのメリットはなんといっても小型化できることですので、
こんなデザインも可能になるわけですよね。

確か、当時TVCMも大々的にされた機種で御座います。
それだけミノルタにとっては社運をかけた製品だったわけですが、
その結果、どうなったかはなんとも言えません。

ミノルタはデジタルカメラ開発の遅れが響き後々に撤退してしまいますが、
このデザインのデジカメがでたら面白かったのに。
・カタログスペック
使用フィルムはAPS。
マルチアクティブAFを搭載です。

レンズは2倍ズームレンズで、
F5.4-F6.6で28-56mm。（35mm換算）
MINOLTA ZOOM LENSを搭載です。
レンズ構成は4群4枚。
シャッタースピードは8秒〜1/500秒
前回紹介しましたVECTIS 300よりもやや明るいですが、
それでも非常に暗いレンズですね。
ただ、コンパクトカメラでは珍しい広角寄りのレンズですし、
お散歩カメラとしては中々使えそうです。

光学ファインダーは倍率0.35-0.57倍でございます。

駆動はリチウム電池のCR2が1本と、
うれしいところですね。

MRC（フィルム途中交換機能）には非対応です。

・購入時の状態
付属品：本体のみ
状態　：傷、凹みあり
機能　：良好
台数　：1台

・デザイン・メカ・インターフェイス
スタイリッシュではありますが、万人受けするような機種かどうかは微妙なところです。
但し、一度見たら二度と忘れないような強烈なデザインは流石です。
そういえば、以前紹介したこれもどことなく似てますよね
デザインからか、ホールド感が非常に悪いです。

本体を引っ張るとガシャコーンとレンズが出たりフラッシュが出てきたりします。
このギミックこそ、VECTIS 2000なのですよね。
ちょっとかっちり感が無いのが不満です

上部
液晶が上部についていたり。
これを見るとなんとなくデジタルカメラっぽくないですか？

底面。
電池の着脱が面倒くさいのが残念です。
とはいえ、爪で開けられますけどねｗ

本体を開くとフィルムの取り出しボタンが付いていたりします。
APSカメラはフィルムの着脱機構が大げさなわけですが、
この機種も中々カッコいい開きかたをします。

背面。
やっぱり液晶をつければデジカメになりますｗ
当然ですが、
閉じた状態ではファインダーに何も表示されません

開くと多機能そうなボタンが。
非常に押しづらく使いづらいです。

・機能・仕様
起動は早いというか一瞬です。
これは中々素敵。
AFについて1秒程度ですので、本当にお散歩カメラとしては最適ですね。
だって、小さい・早いが詰まってますから。
APSフィルムの撮影モードに関しては切り替えレバーではなく、
ボタンを押して切り替えるわけですが、
それについてはVECTIS 300のように勝手に切り替わらなくていいですね。
動作音は中々五月蝿いわけですが
ズームの動作も中々面白いので許せます。
ファインダーは本当飾りという感じですし、
フラッシュ発光設定も電源を切ると忘れてしまうのは仕方がないという感じ。
ただ、ポップアップフラッシュの位置的に指がかかってしまうのはいただけないですね。

なにはともあれ、
動作の一つ一つまで計算され尽くした可愛らしさがありますので、
非常にオススメなのです。

何か映りこみましたね