購入価格は250円。
当時の価格は45,000円です。
2002年というと、200万画素台のエントリー機が各社の花形となっており、
多くの名機が登場した時期でもあります。
この機種も例に漏れず絵に書いたようなエントリー機でして、
果たしてどんな写りなのか非常に気になるところです。
なお、この機種は部品の不具合により、
一部の機種で電池が発熱し電池蓋が変形するというちょっとおぞましい大規模リコールがあったようです。
・カタログスペック
1/2.7型の211万画素CCDで原色フィルター。
レンズは3倍ズームで、F2.8-4.9の38-114mmと、
標準的で使い易い仕様でございます。
レンズも暗くもなく、焦点距離も丁度良く、
嬉しい原色フィルターだったり、
うーん、そのまま読み上げてるだけですねw
一応、ズームニッコールの文字もありますし、
こだわりが見えます。
液晶は1.5型低温ポリシリコンTFT液晶
マクロは4cm、メディアはCF、駆動は単三乾電池4本と、
なかなか贅沢な仕様。
そもそも、エントリーモデルで、しかもこの時期のデジカメでありながら4cmマクロは脅威です。
液晶に関してはこの頃携帯電話が高性能化していた折、
低温ポリシリコン液晶も量産効果で安くなった為かエントリーモデルでも搭載されつつありますね。
余談ですが、2002年というと携帯電話のカメラの画素数が脅威となってきた時代でして、
2003年にはメガピクセルカメラ搭載の携帯電話が登場しておりますし、
それ故にエントリーモデルの高性能化も進んだわけですね。
電池やCFなど、汎用性が高くいい感じであります。
機能としては、
動画撮影はもちろん、当時は珍しかったシーンモードを搭載、
非常に実用的ですね。
・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :良好
機能 :良好
台数 :1台
当時のニコンらしいポップな配色。
しかし、弁当箱みたいで厚ぼったさばかりが強調される、
正直、安っぽくてひねりが無い、旧世代丸出しなデザインです。
まぁ、大きそうに見えて手にとると意外とコンパクトなわけですけどねw
エントリーモデル(って今回何回言ってるんだ)にしてはボタン類が多めですが、
それぞれが大きいのであまり気になりません。
1ボタンに割り当てられている機能自体もそんなに多くないので直感的ですし、
割と人間工学に基づいた配置になっていますのでデジカメが苦手って方でも普通に使えそうです。
それに、電源ボタンがレバー式というのもなかなか。
ところどころに安っぽさがあるのは仕方がないところですが、
電池蓋は丈夫そうですし、
USB端子は通常にMiniBだったり、
使い勝手は非常に良さそう。
モードダイヤルにシーンモードが割り当てられているという荒業感も好きです。
・機能・仕様
起動は5秒程度と遅く、駆動音が大きいですw
ブイーンって音がしますねw
そして、動作はもっさりなのですが電源OFF時の動作だけやけに早いというおなじみのパターン。
メニュー画面はわかりづらくは無いですが使い易くはないという、
可もなく不可もなくといった感じ。
NikonではおなじみのBSS(連写で撮影してぶれていない写真だけを自動的に選んで保存する機能)がついていたりと、
結構侮れない機能が地味にあるにはあるのですが、
コンティニュアスAF強制で解除出来なかったりと不親切な点も多いです。
そして、OKボタンが欲しいですね。
決定キーが→なのも使いづらいポイントの一つです。
更に、あるだけマシではありますが、マクロボタンが遠景モードなどと兼用になっていたり、
フラッシュなども、何回も押さないといけないタイプなのが残念です。
とはいえ、そこはエントリーモデルに求めるところじゃ無いですけどねw
この世代なのに光学ファインダを潔く外すというのはなかなか思い切ってますね。
・画質・撮影
●AF・挙動
AFはタコですが、癖をつかめばそれなりです。
露出もおかしいことも多く、発展途上ですね。
最も、ニコンのこの頃のデジカメはみんなこんなもんだったのでニコンらしいといえばらしいですよね。
●画質
青みが強く、ダイナミックレンジの狭さが残念ですね。
ただ、このカメラはやたらと「空気感」が出ます。
それがこのカメラの味であり、個人的にはお気に入りです。
もちろん、今でも実用的に使えるレベルだと思いますので、
見かけたらお持ち帰りになる価値はあると思います。
画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
拡大・元データ
このような写真が撮れるところはさすが。
拡大・元データ
レンズの解像力は十分です。
拡大・元データ
夜景はちょっと厳しいですね
拡大・元データ
マクロテスト
あえて背景を飛ばしてみました。
その他の写真はこちらにございます。
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