購入価格は12,000円。
当時の価格は9万円前後です。ペンタックス初の手ぶれ補正機能付き一眼という事で,
結構気合の入ったモデルです。
サラネで紹介する一眼レフの中では現在暫定2位の古さを誇る一眼ですが、
どうなのでしょうか?
・カタログスペック
23.5×15.7mmサイズ(APS-C)の631万画素CCDセンサー(原色フィルタ)。
一眼の割りには画素数が少なく、
当時からも残念がる声はありましたが、
画素数が多ければいいというものじゃないんですよね。
それに、APS-Cサイズで600万画素なんてなんとも贅沢ではないですか。
うーん、いい感じです。
液晶は2.5型低温ポリシリコンTFT液晶を搭載。
光学ファインダーはペンタミラーで倍率は0.85倍、視野率は96%。
ちょっと残念ですが、エントリー機なので仕方がないです。
マウントはKAfマウントで、
使用可能レンズがKAF2(パワーズーム不可)、KAF、KAマウントレンズ。
ちなみに,SDM対応レンズを使用する際はAFが使えません。
CCDシフト方式の手ぶれ補正を搭載しておりますので、
MFレンズであろうがなんだろうが手ぶれ補正が効くのが魅力的ですね。
AFは11点測距、まぁ不満はないですね。
メディアはSD/SDHCカード(SDHCカードはファームアップデートで対応)、駆動は単三乾電池4本。
SDカード対応はありがたいですし、
そもそも単三電池駆動というのはもう素晴らしい!
出先でバッテリーが切れても電池が手に入るという点は他に変えられないメリットですし、
充電器を持ち歩かなくていいという点においてもいいと思います。
機能としては、
というか、。秒間2.8コマかつJPEGで5枚まで、RAWで連続3枚までの連写機能や、
1/4000秒の高速シャッター。
うん、機能というか仕様なような気もします。
・購入時の状態
付属品:全部あり
状態 :液晶内ホコリたっぷり
機能 :良好
台数 :1台
一眼にしてはコンパクトですね。
高倍率ズーム機と同じような感じに見えますが、
重さは結構ずっしりですね。
持った感じD300といい勝負なのが残念ですが、
手にしっかりとフィットするグリップとこの重さのおかげで、
手ブレ軽減に繋がりそうです。
ボタン類は少なめで、
必要最低限というところですね。
用途が分からないボタンがない分迷うこともなくいいのではないでしょうか。
見た目にも安っぽさはあまり感じず、
デザインも可愛らしくていいと思います。
上部の視差調整レバーに関しては結構ペンタックスで多く採用されてるものですし、
ギア式よりも指が痛くならない点がいいと思われます。
情報表示用の液晶も大きいですしエントリーモデルについてるところが憎いですね。
ボタンの押し心地に継いては、
カーソルキーが浅かったり、
シャッターボタンの半押しがペコペコしてたり、
押し心地があまり良くないですね。慣れればどうってことないですが。
液晶にホコリが入りやすい仕様のようです。
・機能・仕様
起動は3秒程度ですね。
マニュアルレンズを取り付けた場合、焦点距離の選択をする必要がありますが、
なかなか親切な仕様でございます。
モードダイヤルをよくよく見てみると、
バルブ撮影が入っていたりと結構マニアック。
ちなみに、マニュアルレンズを付けると、
マニュアルモード以外では強制的に絞り開放状態からいじれなくなるので注意が必要です。
それだと不便ですが、マニュアルモード時でもAE-Lボタンを押せば自動的に露出を決めてくれるので便利です。
液晶表示パネルは見やすくわかりやすいのですが、
肝心な液晶側はわかりづらいですね。
というか、ハイパーコンパネという概念がなく、
INFOボタンを押しても設定されてるモード一覧が表示されるだけです。
一応、数値変更や露出補正ぐらいならそのままダイレクトに操作ができるわけですが、
ISO感度やWB、フラッシュやドライブ(連写とかセルフタイマーとか)はFnキーを押して、
カーソルキーに割り当てられてる任意の設定を押して選びます。
そこら辺がちょっとαっぽいですが、
オリンパスのハイパーコンパネみたいに最初から方向キーに割り当ててもいいんじゃないかと思いますけどね。
特にISO感度とWBに関しては。
メニューのインターフェイスは正直使い勝手が良くないです。
これに関してはペンタックス製コンデジにも言えることですけども、
設定値が文字や数値ではなくアイコンだったり、
選択が右ボタン、決定はOKボタンなのですが、
選択の際OKボタンを押すとメニューを閉じてしまったり、
設定値がチェックリストだったりする際に、
それこそチェックを入れるボタンがOKにして欲しいところなのに、
OKにするとメニューが閉じてしまう仕様や、
ちなみに左右ボタンでチェックをするしないを選択出来るのですが、
元々戻るのが左ボタンなのに、
メニューボタンを押して戻らなければなりません。
いや、元々キャンセルがメニューボタンなんですがw
そして、項目が乱雑だったり、
動作がモッサリなので使い勝手的にはあまり良くないですね。
また、プレビューが遅かったり、
画像を書き込み中にシャッターを押す以外の他の操作をしようとすると結構またされます。
RAWデータのサイズが1画像あたり10MB近いという事もあっての事だと思われますがね。
あと、仕様上のことですが、
やはり連写速度が物足りないです。
連写で動く被写体を撮る場合、
「きたっ!」という時に限ってバッファが一杯に担っていたりw
液晶は可もなく不可もなくで、
MF撮影の際は光学ファインダーの仕様上ちょっと辛いですね。
ただ、MFでも測距点が出るので便利です。
電池の持ちはエネループで充分に撮れます。
・画質・撮影
●AF・挙動
合焦速度はオリンパス以上ニコン未満というところでしょうか。
結構早いですしソコソコ正確です。
基本MFレンズばかりを使っているのでデータ不足ではありますがね。
暗いところのAFは苦手です。
手ぶれ補正はソコソコ効きますし、
WBの安定性や露出なんかはニコン機よりも正確なんじゃないかとすら思えるほどです。
●画質
最低感度が200という事でちょっと物足りなくもありますが、
画質に不満はないです.
この世代の機種でありながら、
ISO1600までなら安心して使える高感度耐性の良さは必見ですし、
3200も使えちゃうなーって感じですね。
とはいえ、自分は200で使ってますけどねw
画質は満足、
なかなかいいCCDを使っていますし、
なにより、魅力的なレンズが多いKマウントですからね。
買って良かった機種でした。
画像
すべて絞り優先で撮影をしてます。
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
拡大・元データ
smc PENTAX-FA 1:4-5.6 35-80mm
拡大・元データ
RICOH XR RIKENON 50mm F2 L
Kマウントは各社多様なレンズが出ていましたので、
面白いです。
拡大・元データ
SIGMA 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
拡大・元データ
RICOH XR RIKENON 50mm F2 L
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :07/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :06/10:画素数、液晶など
機能 :07/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :04/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :04/10:主に操作性
AF・露出精度 :07/10:AFは正確か、
画質 :09/10:文字通り
輝き度 :05/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :10/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :10/10:今後も使い続けたいかなど
合計:69/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルb ver1.00
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