{ﾒ}Finepix F601

スーパーEBCフジノンというところが最大の強みですね。
レンズは平均的なスペックではありますが、レンズはいいもののようです。

液晶は1.5型低温ポリシリコンTFT液晶。
マクロは20cm、メディアはスマートメディア(128MBまで対応）、駆動は専用充電池（NP-60）と、
縦型Finepixの中では大分変則的な仕様です。
マクロが弱いのはこのシリーズ共通ですし、縦型Finepix最後のスマメ搭載モデルとなりますが、
液晶が何故か1.5型と小さい点は疑問です。
縦型Finepixでは最初の機種となるFinepix 700でさえ2型ですし。
そして、カマボコ型のNP-80ではなく箱型のNP-60を使う点は斬新でございます。
かなり汎用性の高いバッテリーですので敷居も低いですね。

機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、連携機能、動画撮影など、
また、マニュアル撮影機能やボイスレコーディング、PCカメラ機能など、
非常に多機能で御座います。

・購入時の状態
付属品：外箱なし
状態　：良好
機能　：良好
台数　：1台

・デザイン・メカ・インターフェイス
大分丸くなりました。
角が取れて大分見た目の印象が違うというか、
カッコよさは正直なくなりましたね。
そのせいか、ただでさえ持ちづらい筐体はさらに持ちづらくなったような感じです。
重量はそれなりです。

第三世代の赤いハニカムCCDのシールが貼られています。
オモテ面はすっきりシンプルです。

電池カバーは開けやすい。
スマメとバッテリーは同じところに挿入します。

裏面はプラスチックでちょっと安っぽい感じはしますが、
バッテリー部には爪が付いているので蓋を開けて電池が落下する心配はなさそうです。

ここまでスーパーEBCフジノンの表記はなし。
上部の平面はフラッシュが埋め込まれております。
モードダイヤルにフラッシュと、なんか無理やりまとめられている感じが否めません。

底面
スタイリッシュな別売りクレードルを刺すことが出来ます。
三脚穴は金属製ですし、Made in Japanと、流石にデジカメがお高い頃の製品でございますね。

背面は一転の安っぽさ。
FinepixのアイデンティティであるFボタンもありませんし、
豪華なLED装飾もなく、非常にシンプルなボタン配置です。
液晶が小さいので余計簡素に見えます。
少なくとも、縦型Finepixは無意味に派手な装飾が売りだと思っていたので残念。
しいて言えば液晶の上にモードを表示するインジケータがあるのが面白いという程度でしょうか。

なかなかカッコいい

・機能・仕様

起動は5秒程度と遅めです。
レンズの駆動音は大きいですが割と心地良い音ですし、
レンズの動き自体はそこまで遅くないです。
起動、終了の際、格納するのにあたり一部引っかかるところがあるので、それがそのまま遅さに直結してるみたいですね。
割と近代のデジカメになりますので動作はサクサク。
レリーズタイムラグも短めでなかなかいいと思いますが、
UIは本当に酷い。
この世代に採用されているグラフィカルなUIに見えますが、
上記の通り、メニューアイコンが円状に散りばめられています。
メニューを押すとその画面が出現するのですが、
この動きにイライラしてしまいますね。
まず、一番最初は一番上のアイコンが選択されているわけですが、
とりあえず下ボタンを押し続ければ時計回りにカーソルが移動します。
そして、一番下のアイコンに達したとき、今度は上ボタンを押さないと先にすすめません。
この、思うようにいかないスクロールだけでなく、
よく使う項目ほど分かりづらい所にある点もイライラします。

分かりやすい点で言えば、マクロの項目が一番下にある点。
そこを押すと、ON/OFFの切り替えができるわけですが、
デフォルトがOFFになっているのでカーソルを移動させなければなりません。
また、OKボタンを押すとメニューを閉じてしまうので間違えるとイライラします。

また、「次のページ」というボタンの中に、
露出補正やマニュアル（絞り優先、SS優先等）撮影機能、ホワイトバランスの重要な項目が眠っていたりする点も謎仕様です。

この世代のFinepixですので設定値がリセットされると画素数が１Mになる仕様なります。
また、高感度モードにすると自動的に１Mに固定されますが、
元に戻した場合は画素数が１Mのままになってしまう点もちょっと残念だったりします。

色々と難点もありますが、フルオート機と割り切ればなかなか使いやすいのでよしとします。