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{メ}FUJIFILM Finepix 4700Z

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FUJIFILM
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P8120429

FUJIFILM Finepix 4700Z
Finepix 2700Z以来の縦型Finepixです。
この機種、色々と革命的なモノが乗っている凄い機種だったりするのです。


公開日時:2009年12月18日
追記日時:2015/8/14
画像追加
記事修正

P1010312.jpg

FUJIFILM Finepix 4700Zは、2000年3月に発売された432万画素(240万画素)のデジタルカメラです。
購入価格は1000円。
当時の価格は128,000円です。まず、度々書いております、240万画素と432万画素の併用は、
画像補完により432万画素を実現できるという事でございます。
それについては、以前Finepix 4500の方で記載いたしましたので、
そちらをご確認ください。

にしても、高いですねw

・カタログスペック
1/1.7型の240万画素スーパーCCDハニカムで原色フィルター。
レンズは3倍ズームで、F2.8-4.5の36mm-108mmと、
CCDが大きい意外は平均的なスペックですね。
ちなみに、冒頭で記載した「革命的なモノ」に関しては、
この機種、世界初のスーパーCCDハニカム素子が乗っている機種でした。

そして、当時200万画素で3倍ズームレンズが乗っている機種では世界最小、最軽量機だったらしいのですが、
その点に関しては、時代の流れに驚くばかりです。

液晶は2インチの低温ポリシリコンTFT液晶、
マクロは20cm、メディアはスマートメディア(128MBまで対応)、駆動はなんと単三乾電池です。

縦型FinepixはNP-80を使うもんだと思いこんでいた訳ですが、
単三乾電池2本という、大変ありがたいスペックでございます。
マクロは弱いですが、
液晶は流石ですね。割高なデジカメだけあります。

その他、動画や連射など、基本的な所は網羅されておりますし、
この世代では珍しいISO800の高感度撮影も可能です。

・購入時の状態
(紹介使用機)
付属品:本体のみ
状態 :外装キズ、へこみあり。
一部ネジ欠品、ポップアップフラッシュ機構不良
台数 :2台

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・デザイン・メカ・インターフェイス

追記:2015/08/14/以下、追加画像

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大きくて重い。
オール金属なので重厚感もありますし、なんと言っても安っぽくない。
これは重要ですね。
縦型Finepixのメカメカしさも継承しておりますし、
というか、以前紹介した2機種よりももっとゴテゴテしておりますw
本当に、かっこいいです。

やはりデジカメはメカなんだなーという。
当たり前のことに感動してしまいます。

特に、背面の情報インジケーターがかっこいい。
何でしょう、これ。
この部分だけの腕時計が欲しくなります。
バックライトもいいんですよね。

ボタン類もうまくまとめられていると思いますし、
電源ボタンの位置はとまどいますが、慣れればどうって事ありません。
問題点は、インジケーター周りのボタンが押しづらいと言うこと。

ポップアップフラッシュのボタンもかっこいいですし、
意外と持ちやすかったりするのでいいですね。

ただ、この手のデジカメは横持ちが出来ないので、
縦構図は厳しいかもしれませんね。

そして、縦型Finepixのメリットは、
下にある大型液晶に尽きます。
これが、凄く見やすくて使いやすいんですよね。

・機能・仕様

追記:2015/08/13/以下、追加画像

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起動は3秒でそこそこ速いですし、
動作もストレスを感じないぐらいの速度です。
情報インジケーターがグラフィカルに教えてくれるので、
操作性もかなりいい方だと思います。

話がそれますが、
縦型Finepixでこの機種、最初で最後の「単三乾電池駆動」モデルでございます。
それがどういう事か、購入するときは分かりませんでしたが、
こうして使用して分かりました。
そうです。

この機種、電池が本当に持ちません。

電池が持たない機種でしたら、OLYMPUS CAMEDIA C-21なんてモノがありましたが、
それの比じゃないです。
満充電の新品エネループを入れて、
電源を入れた瞬間電池切れ警告が出るわけですよw
1.2V駆動だからという事ではなく、そのまま10枚も撮れずに電池切れ。

いや、電池残量は充分残っているのですが、このデジカメでは使えなくなってしまうのです。

おいしいところしか食べない偏食家みたいな機種ですね。
また、電池ボックスの作りが弱く、
電池を入れると隙間が空いてしまいます。
勿論、圧力の問題で電池残量不足警告が出る可能性もあるので、
使用時はテープで留めたりという工夫もしていますが、
あんまり改善されないです。

固体の問題かと思い、
何故かある予備のもう一台で試しましたが、
こちらも同じ状況でした。

つまり、充電池ですらこんな有様でございますw

また、こんな状況ですし、残量不足状態ではだいぶ不安定になります。
レンズが出たまま電源が落ちることは勿論、
方向キーだけ操作を受け付けなくなったり、
スマートメディアの認識を拒否したり、
画像が壊れた状態で記録されたり・・・

非常に悲しい事になってしまってます。

それ以外では、
マニュアルモードでは、撮影すると「記録するか、しないか」という画面が出て、
実行キーを押さないと記録されないことや、
Finepix 4500と同じく、240万画素の記録モードが無いという不満点もあります。
ただし、書き込み時間は鬼のように早いです。

・画質・撮影
●AF/AWB
AFは割と早いですが、特にマクロ撮影時、明らかにピントが合ってないのに大抵はピントが合ったって言い張ります。
そういう点ではあまり正確ではないのかもしれません。

色については流石にFUJIFILMという感じで、滅多に外しませんね。

●画質
画質としては、画素補完ということもあり、だいぶノイジーです。
この頃のFinepixとしては標準的な画質だとは思いますが、
普通に現行のデジカメと遜色ない画質をはき出すこともあります。
又、ハニカム素子と言うことで、夜景にも強く、
電池さえどうにかなれば完璧な機種ではないか?
という気さえしますね。

画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
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拡大・元データ

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拡大・元データ
マクロは自然な発色が魅力的

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拡大・元データ
しっかり色が出てますし、
流石だと思いますね。

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拡大・元データ
夜景も悪くない

その他の写真はこちらにございます。

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コメント

  1. はるぼー より:

    はじめまして。
    FinePix S5000を調べている際に、こちらのサイトに辿り着きました。
    有益な情報に感謝致します。

    4700Zの電池の消耗についてこちらのサイトを読んで
    勘違いされる方も居られると思いますので補足させて頂きます。

    当方の4700Zも10枚ほど撮影したのちに電池警告が表示されます。
    ですが、そのまま撮影を継続しても電源が落ちることなく続行でき、
    試写した際は数枚のストロボ撮影を含めて100枚ほど行っても
    やはり電源が落ちることなく撮影可能でありました。

    この急激な電池消耗の件は、2000年代初期中期の頃の
    単三電池仕様のフジ機に現れる不具合で、
    機種によって設定保持用のキャパシタが劣化すると
    駆動用電池の消耗が激しくなることがあるのだそうです。

    当方の所有するFinePix A600がこれに当たり、
    満充電の電池にもかかわらず十数枚撮影すると電源が落ちてしまいます。
    またこの症状が現れますと使用する充電池の種類によっては
    全く起動できないなどの不具合も確認しています。

    因みに電源が落ちて消耗してしまったと思われる電池を
    他のカメラに使用するとちゃんと撮影できるので、
    電池の問題でないことは確認済みであります。

    この件はメーカー側も確認しており、
    修理の際はメイン基盤の交換対処になっておりました。

    よって電池の消耗が早いのはこのカメラの仕様ではなく、
    予想するに掲載されている4700Zも同じ不具合のよるものではないかと思います。

  2. さらもで より:

    はじめまして、さらもでと申します。
    非常に見辛いサイトで申し訳ございませんが、
    ご覧いただきありがとうございます。

    4700Zの情報でございますが、
    補足、大変感謝いたします。
    設定保持用のキャパシタが劣化する不具合については把握しておりましたが、
    それが電池消耗に影響を及ぼしていたということは大変参考になりました。
    確かに、同様の不具合を抱えるFinepixは電池周りに何を抱える機種が多いように思えます。

    基板の不具合と言う事がわかり、
    ここ数年デジカメ収集はストップしておりましたが、
    しっかり使える4700Zをさがしてみたくなりました。

    大変勉強なるコメント、ありがとうございます。

  3. はるぼー より:

    さらもで様、お早いレスに感謝致します。

    >設定保持用のキャパシタが劣化する不具合については把握しておりましたが、

    時計や設定がリセットされてしまう持病の事ですよね。
    時計はまだしも撮影の際の設定もクリアされてしまうのは困りもんですよね。
    記録画素サイズやストロボの発光禁止など一から設定し直さないとなりませんから面倒です。
    まぁ、これはFinePixを使う際の儀式と思っておりますが。

    それと、さらもで様はメーカーを問わず色々なカメラをお持ちですね。

    当方もフジのカメラが好きで黄金期の600万画素前後のカメラを集めている最中で、
    完動品のものやジャンク機を手に入れてニコイチやサンコイチで組み上げ、
    修復する楽しみを味わいながら集めています。

    以前に手に入れたジャンクセットの中にFinePix 1500や2700、40iや2600Zなど
    かなり古いカメラが含まれており、正常に動作したことから
    どのようなカメラか知るためにこちらのサイトを参考にさせて頂きました。

    これらのカメラには全く興味が無くジャンク箱で眠らせる予定でしたが、
    こちらを読んでそれぞれに良いところがあることを知り、
    眠らせるには勿体無いと判断して綺麗に清掃してカメラバッグに保管してあります。

    >ここ数年デジカメ収集はストップしておりましたが、
    >しっかり使える4700Zをさがしてみたくなりました。

    個人的に縦長のカメラはどうも好きになれないのですが、
    何故かこの4700Zだけは気に入っています。
    このカメラはライカにOEM供給され、
    『LEICA digilux 4.3』としてリリースされていましたから
    当時実力のあったカメラなんだと思います。

    いいカメラですよね。

  4. さらもで より:

    はるぼー様
    お世話になっております。
    さらもででございます。

    そうなのです。時計はまだ諦めがつくのですが、
    当時の富士機は記録画素数が1Mになってしまうのでかなり厄介です。
    ただ、それより前の不親切で遅いデジカメを動かすよりも楽では有りますので、
    自分も儀式として捉えていますw

    デジカメを集めていた当時は、
    見かけたら状態問わず購入していたのでこのような状態になってしまいました・・・
    途中で挫折してしまったので、公開している倍以上の数のデジカメがまだ部屋の片隅に転がっています。
    今では殆ど動かすことはないのですが、
    それぞれの機種の個性や、今でも通じるメーカーの絵作りや哲学があり、
    ほとんどが実用性が皆無の状態ではありますが、そうしてみると中々面白い世界です。
    600万画素機はF10/F11/F700/V10/A600辺りですね。
    スーパーCCDハニカムHRの時代は本当に、黄金期ですね。
    自分は直す技術が無いので羨ましい限りです。

    古いデジカメは眠らせるのは勿体無いです。
    たまに使ってあげると、思わぬ発見があったりしますね。

    4700Zのギミックは面白いですよね。
    実際、持ちづらく使いづらいシリーズではあるのですが、
    レンズはスーパーフジノンと、EBCがどこかにいった謎レンズですが、
    かなり気合の入ったカメラでございます。
    今となっては富士とライカが手を組むというのも凄い事に思えますが、
    本当に良いカメラでございます。

  5. はるぼー より:

    さらもで様、どうもです。

    FinePixの初期の頃や300万画素前後の世代とかの写りも良いですよね。
    この頃の画作りは今見ても十分通用するチューニングだと思います。

    >600万画素機はF10/F11/F700/V10/A600辺りですね。

    上記のカメラは全て所有しており、正常に稼働しております。
    加えて、Z5fdまでの初期のZシリーズや400番台のFシリーズ、AシリーズにSシリーズと、
    600万画素までのハニカム機や一部900万画素や1200万画素世代のものも所有しています。
    勿論F31fdもありますし、このカメラの実質的な後継になるF200EXRなども揃えてあります。
    F710/F810もお気に入りでこのカメラのプリセットダイヤルが非常に便利です。

    その中でもよく使うのが実はV10だったりします。

    このカメラは価格コムなどのクチコミで、解像度が無いとかノイズが多いとか色々と叩かれていましたが、
    実は明部や暗部を階調を無理に欲張らず、中間階調を大事にした画作りで、
    色乗りも自然でバランスの良さが好きなカメラです。
    それに3インチのモニターの見易さにコンパクトで意外に丈夫な筐体と、
    使い勝手が良くてサッと手にして持ち出すことが多いです。

    画に関しては多分ノイズリダクションの掛かりを弱くして階調をバランスよく残したことで、
    その分ノイズが多少目立ってしまっているのだと思います。
    ですが、L版サイズ程度の現像やブログやHPなどにアップする程度なら十分な写りですし、
    ISO400が使えたり、意外に接写も綺麗に撮れるのでお気に入りになっています。

    PHOTOHITOにアップされていたV10で撮影された馬車の画像が本当に素晴らしく、
    街灯の鉄柱のペイントの色や手綱の革の質感、馬の毛や馬車の色などどれもが肉眼に近く自然で、
    当方この画像がV10購入の切っ掛けになりました。

    お互いにフジのカメラが好きですから話が尽きませんね。
    この辺で失礼したいと思います。
    またコメントを残すこともあるかと思いますので、その際には宜しくお付き合い下さいませ。
    長文失礼致しました。

  6. さらもで より:

    はるぼー様
    お世話になっております。
    さらもででございます。

    富士フイルムは今も昔も、
    フィルムとDPE事業をしているというプライドから、
    色については絶対的な自信があるそうです。
    それが初期のFinepixから生かされていますよね。

    全て所有しているとは、素晴らしいです。
    F31fdは今となっては懐かしい機種ですし、
    F200EXRもいいですよね。
    V10に関しては、生産終了後に再評価された珍しい機種だと思います。
    センサーサイズが小さい割に写りが非常にいいですよね。
    最後のスクエアサイズのFinepixというところもポイントが高いです。
    液晶が大きい分、
    ボタン類が追いやられていたり、
    若干持ちづらいという弊害はありましたが、
    購入しなかった事を悔やんでいたデジカメも一台でございます。

    確かに、そうですよねw
    貴重で参考になるコメント、ありがとうございます。
    今後共よろしくお願いいたします。

  7. 無名 より:

    この機種のレビューもあったのですね。本当にココは探しているモノがなんでもそろっている博物館です。
    この機種と2ケタiシリーズはSUPER EBC FUJINON LENSにも関わらずなぜかEBCが抜けている表記なのは入らなかったからでしょうか。この機種は特に最高級レンズ使用とリリースにあるのにもったいない…
    この機種だけのために64MBのスマメを購入してしまいましたが、あまり後悔させないということはスバラシイ機種なのでしょうw

    電池寿命が極端に短いというのはご存じかもしれませんがデジカメかエネループの端子が汚れているのではないのでしょうか。
    見た目では汚れているように見えない端子を清掃してみると綿棒に黒い汚れがビッシリ付いて驚いたことがありました。
    樹脂を侵さず後も残らない接点洗浄剤で清掃していますが電源トラブルは本体の検知機構がお亡くなりな場合以外で全て解決しました。電圧検知機構が劣化していると手の出しようがありませんが…

    カバー ガシャ→レンズ ウィーンで勇ましく登場するSUPER EBC FUJINON LENSはかっこいいですw

    電源問題ですが他にバックアップ電池(キャパシタ)が劣化してしまい、液漏れして充電回路がショート状態になり異常に消費する
    電圧検知回路の部品劣化により電圧検知が異常になってしまいそれによる強制電池切れ扱いシャットダウン
    電池端子もしくは本体端子の油膜や液漏れなどの汚れにより抵抗が増加、供給電流・電圧の低下

    単3機はなんでこんなに敵が多いのだろう…
    新世代ニッケル水素電池の登場によりかなり救われましたが。

    内部はあまり変わらない?6800ZのCCDゴミ除去を分解して行いましたが、案外ユニット数が少ないので簡単にCCDへたどり着けました。
    ハイクラスということでたくさんの部品でガチガチに組み立てられていると思ったので拍子抜けです

  8. さらもで より:

    意外とこの辺りは厚く紹介していますからねw
    見つかってよかったです。
    多分。EBCコーティングではなかったんだと思います。
    スマメは探しているときは無いのに、必要ないときにはゴロゴロ転がっているのが悲しいところです。

    デジカメに電池寿命については、
    やはり、後者のコンデンサ絡みですね。
    一応、毎回接点清掃はしているのですが、
    一向に改善される気配がないです。
    まぁ、それはそれで緊張感のある撮影ができるのでいいのです。
    その昔、Finecam S5Rという機種を使っていましたが、
    これはリチウムイオンバッテリーのくせにバッテリーが一瞬で無くなる、
    今ではクレームが殺到するような機種でございました。
    まぁ、今でも完品を探しているぐらい売って後悔した機種ですけどねw

    単三電池は液漏れとの闘いですからね・・・

    ハイエンドだからこそ、
    メンテナンスしやすいような設計なのかもしれませんね。

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