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{メ}FUJIX DS-300

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FUJIFILM
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FUJIFILM FUJIX DS-300
CLIP-ITシリーズを除けばサラネ初のFUJIXシリーズのご紹介です。
というか、これありえないぐらいでかいですねw

FUJIFILM FUJIX DS-300は、1997年4月に発売された130万画素のデジタルカメラです。
購入価格は2490円。
当時の価格は248,000円(本体のみ)です。

コンパクトデジカメ?では世界で初めてオーバー100万画素を搭載したデジカメとして、当時は話題になりましたが、
この大きさですので、業務用というか、プロユース向けの商品だったようですね。
性能や大きさなど、どこからどう見ても時代を感じる商品でございますが、
13年前の技術の集大成を見てみることにします。

・カタログスペック
2/3型の130万画素CCDで原色フィルター。
レンズは3倍ズームで、F3.6-5.6の35-105mmと、
CCDが大きいことはいいですが、レンズが暗め。
かといって、レンズが悪いわけでは全く無いはずですねw
スーパーEBCフジノンレンズですしw
CCDに関しては、当時多かったビデオ用の流用ではなく、
しっかり正方画素ですし、期待できます。

液晶は無し。
マクロは20cm、メディアはATAカード、駆動は専用充電池(NP-510)
マクロが弱いのは仕方がないですが、
デザインの項でも触れますが、液晶は無く、非常に斬新な背面となっております。

そして、記録はまさかのATAカード。
要は、PCカード接続のフラッシュメモリなワケですが、
自分はPCカードタイプのCFリーダーを使って、CFで運用しています。

この機種のニュースリリースではスマートメディア対応となっておりますが、
α300と同じく、PCカードタイプのスマメカードアダプタが必要になります。
又、PCMCIAですので、CardBusのPCカードには対応しておりませんw
最初全然認識しなくて焦ったほどです。

バッテリーに関しては本当に、悩みの種ですが、
実はビデオ用で広く使われているリチウムイオン電池ですので、
割と簡単に手に入ります。
富士フィルムだけでなく、SONYのインフォリチウムタイプのものも使用できますね。

機能としては、ISO400の増感や、
2倍のデジタルズーム、一通りの撮影モードを搭載。
と、ここまでではちょっと微妙な感じもしますが、
この機種に関しては何と言っても拡張性ですね。

製品サイトにも、このぐらいのオプションが記載されてました。
エクステンションユニット EU?D3A(連写タイプ) 108,000円
エクステンションユニット EU?D3 78,000円
パワーサプライキット PK?D3 17,000円
インターフェースキット IF?D3 14,000円
キャリングケース LC?D3 20,000円
防塵カバー CV?D3 12,000円
液晶モニターキット PA?D3C(ホットシュー上に接続可能タイプ) 25,000円

特に、エクステンションユニット EU-D3Aなんかは、
パソコンと接続しないでプリンター直結でダイレクトプリントができたり、
SCSI接続でパソコンから撮影制御ができたりと、
前者は今日のデジカメでは当たり前の機能ですし、
後者は最近は一部一眼しか搭載されない機能ですが、
かなり先進的です。
まぁ、EU-D3Aをつけると35万ぐらいは行きますし、
液晶モニタをつけると40万近くなってしまいます。
すごい時代ですね。

あと、外部GPSをくっつけたり、
ホットシューがついているなど、
拡張性は非常に高いことが伺えます。

・購入時の状態
付属品:本体、バッテリ、ACアダプタ、アプリケーションCD(マニュアルファイル)のみ
状態 :グリップ部劣化
機能 :CCDゴミ付着
台数 :1台

・デザイン・メカ・インターフェイス
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デザインなんぞ、上記の写真をご覧いただければお分かりだと思います。
130万画素の、「コンデジ」なんですよね、
コンパクトのかけらも無いこの筐体は、どうも中判カメラのを流用したとのお話です。
とはいえ、マグネシウム合金のボディと、
この、なんというのでしょう。
プロフェッショナルでメカメカしくて、
そして何故かアナログ感を感じるこのボディ、もはやカメラとしては100点満点ではないでしょうか?

グリップ部は加水分解が始まっていたりはしますが、
ジッポオイルで復活。

さて、見どころが多いのですが、
まず表面から見てみます。
光り輝く1.3MCCDの文字。
そして、鏡筒周りのFUJINON ZOOM LENSの文字。
ちょっとレトロ感を感じますね。

レンズキャップは非常に開けづらく、閉めづらい。
Finepix 2900Zといい勝負です。

そして、レンズの奥にはギアが見えるのはなんとも不思議。
どういう機構になっているのかは全く謎です。
アルミ製の鏡筒なあたりもこだわりが見えます、
上部(軍艦部)はなかなか。
ダイヤル類が大きくわかりやすい。
液晶面に設定値が表示されますが、大きいですね。
モードダイヤルに関してはロックスイッチがついているので、
電源をいれるときはスイッチを押しながら回す感じです。
ダイヤルの回し心地やボタンの押し心地は極上ですね。
よくよく見ると、結構シンプルです。
右側には外部接続用のコネクタがついてますが、
VIDEOOUT端子はなんとコンポジットw
豪快です。

背面はびっくりですね。
液晶がないまではいいですが、
どう見てもフィルムカメラにしか見えません。
フィルム確認穴ならぬ、ATAカード確認穴なんてものがありますw
スロットカバーの開け心地も極上ですし、
ファインダーもなかなか。
セットボタンはやや押しづらいですね。
ズームレバーもなかなか使い易い。
やはり道具としてのカメラはこうでなければなりませんね。

底面まで気が抜けません。
要は、モータードライブっぽいのをつけるためのコネクタとか、
電池類を入れるところがあるなんて感じですが、
流石に三脚穴も金属製で御座います。

・機能・仕様
起動は3秒と高速です。
動作自体も早く、さすが高いデジカメという感じ。
ただ、操作方法については全くわからないですね。

ATAカードは64MBまでは一応認識しましたが、
16MB以上だと起動時にエラーが出ますね。
このボタンの少なさなので、絞り優先等はダイヤルを回すだけなので分かりますが、
それ以外については本当さっぱりです。
SETUPにあわせて、
ダイヤルを回してメニューを選択、SETボタンで一応動いているような挙動もありますが、
細かいところは動かせなさそうです。
また、面白いのはSETUPにあわせてもシャッター切れちゃうところでしょうかw

この機種はあくまでプロ用ですし、
使ってみて、どうも外で使うような代物じゃなさそうな気がします。
ISO感度を400程度まで増感できるとか、
そういうところはありますが、
このカメラ、ホワイトバランスのプリセットとかがないんですよ。
どうするかというと、白い紙を用意して自分で合わせなければならない。
とりあえず、写真はデジタルから入った(というか、携帯電話から足を踏み入れた)自分にとっては苦難の道です。

流石にバッテリがバッテリだけあって電池のもちはよく、
ホールド感もいいので使っていて非常に楽しいです。
ファインダーから見える世界も、というかファインダー内のガラスがコーティング剥がれしてたりするわけですがねw
それでもいいですね。

・画質・撮影
●AF・挙動
驚くべきことに、オートフォーカスは非常に早い。
超速というと言い過ぎかもしれないれど、
現行のコンデジと比較してもそれ以上に早い。
メーカーサイトを見ると、
高精度スーパーハイブリッドオートフォーカス(パッシブAF+アクティブAF + CCD AF)
との表記があり、
納得です。
+ということはそれを併用しているわけですから、早いはずです。
露出についても悪くな無いとは思いますが、
やはり外で使う物ではなさそうですw

●画質
等倍で見なければという条件付きであれば良好です。
特に、発色が面白く、
色つきのガラス越しに見てる感じです。
結構個性的ではありますが、こういうデジカメも悪く無いです。

画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
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拡大・元データ

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拡大・元データ

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拡大・元データ
流石にノイズは少ないです。

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拡大・元データ
マクロテスト
マクロはちょっと苦手ですね

その他の写真はこちらにございます。

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コメント

  1. サイコガンダムマーク2 より:

    突然ですが、このカメラどうやって動かすんですか!?(オークションで手に入れました)

  2. さらもで より:

    サイコガンダムマーク2 様
    こんにちは、さらもでと申します。
    返信が遅れてしまい、申し訳ございません。

    このカメラの使用法ですが、
    自分でもまだよくわかっていないところがございます。

    使用するにはまず、上部にあるモードダイヤルのP/A/S/Mのいずれかに合わせることによって電源が入るはずです。
    撮影をするには、PCMCIA対応のカードが必要となり、
    現在では入手は非常に困難ですので、CFをPCMCIAに変換するアダプターで代用できます。
    ただし、当方の環境ではPCMCIA(16Bit)対応の変換アダプタかつ、16MBなど非常に容量の小さいCFカードでないと認識しませんでした。
    その他、設定値をいじる場合はSETUPの合わせ、
    ボタンの組み合わせにより変更できるようです。
    今のデジカメとは違い動かすまでに大分苦労する機種ではございますが、
    無事、撮影できることを祈っております

  3. 代打柳田 より:

    はじめましてー。
    DS-300の検索でたどり着きました^^
    しっかりした作りの良いデジカメだと思いますー
    (発売した時期は、背面液晶が当たり前の時期になってしまっていて不運ですが・・・)

    簡単な操作方法です。
    マクロ撮影
    ・カメラを被写体に向け、本体上部のMACROボタンを押す→液晶にMACRO表示
    ・本体背面のAUTO/MFボタンを押す→液晶に「—–」が表示された後、表示が消える→AF完了
    ・シャッターを切る
    設定まわり
    カード初期化
    ・メモリーダイヤルをAUTOにする
    ・本体上部のERASEボタンを押しながら、ストロボボタンを2秒押す。
    SETUP関連共通
    ・メモリーダイヤルをSETUPにする
    ・本体上部のくるくるダイヤルを回し、設定する項目を選ぶ
    ・本体背面のSETボタンを押しながら、本体上部のくるくるダイヤルを回し設定値を変更する
    ・本体背面のSETボタンをはなす
    リセット
    ・メモリーダイヤルをSETUPにする
    ・本体背面のSETボタンを押しながら、本体背面のAUTO/MFボタンを押す

    ではまた〜

  4. さらもで より:

    はじめまして、
    さらもでと申します。
    DS-300、
    当時の中判カメラをモデルに使っただけあって、
    凄まじく作りはいいですよね。
    そして、凄まじく重たいですが(笑)
    液晶がないのはさすがにつらいですが、
    それはそれで今となっては趣がありますね。

    操作説明、ありがとうございます。
    改めて、説明をみないと分からない操作がちらほらありますね(泣)
    非常に参考になりました、
    今後ともサラネットをよろしくお願い致します

  5. 無名 より:

    質問よろしいでしょうか?
    このDS-300は電源を入れてPCカードを入れていない状態での空打ちというのはできるのでしょうか。PCカードが無い状態で電源は入るがシャッター切れないというジャンク物を見つけたのですが、それが仕様なのかそれともシャッターボタンが効かない、シャッター幕不動等の故障なのでしょうか。
    CardBusのカードが金色部分があってPCカードが無いというのでよろしいでしょうか。
    よろしくお願い致します。

  6. さらもで より:

    DS-300自体は最近起動してないのであまり良く覚えていませんが、
    その周りはかなりシビアだったと記憶しております。
    PCMCIAカードを挿入しなければ撮影が出来ない上、
    かなり低容量のカードを入れないと認識せず撮影できない、
    PCカード(32ビットバス)ではなく、PCMCIA(16ビットバス)の変換を使わなければ認識されない
    といった感じでございました。
    この機種はレンズシャッターなのでシャッター幕は存在しないのですが、
    メカ自体はしっかりできているので、あるとしたら電気的な部分の不良だとは思います。
    ただ、このカメラ、妙な設定になっているとシャッターが切れないこともあるので、
    まず、しっかりと撮影できるように設定するという手順が必要なのです。
    そして、そこまで動かしたところで、「ふーん」で終わる程度の性能なのが悲しいのです。

  7. 無名 より:

    ご回答ありがとうございます。
    空打ち不可ですか。といっても翌日行って見てみたら無くなっていたので購入はできていなかったのですが。
    記録メディアはスマメのPCカードアダプターを一応所持しています(非CardBusの16ビットバス)。ということで価格も安かったためコレクションにでもと思っていました。中古品は一期一会です。
    この機種は定価が高い割にはよくデジカメ系のブログに登場するのですが人気だったのでしょうか。

     
    空打ちといえばDiMAGE X50が空打ちのできる機種なのですが、内蔵メモリも無いのに空打ちした最後の一枚だけ画像が見れるという面白いものなのです。バッファにでも入っているのでしょうかね。

  8. さらもで より:

    あの辺りは本当に一期一会ですね。
    オブジェとしては面白いですが、
    やはり動態保存してなんぼです。自分としてはw
    当時としては、メガピクセルであの価格と考えれば相当安いと思います。

    そしてこのカメラ、
    今で言うピクトブリッジに対応しているので、
    写真館での使用や、
    憶測ですがプリクラ機に入っていたのではないかと思うのでタマ数が多いのだと思われます。

    この世代だと確実にバッファは入っていますね。
    実は、最近の一眼レフやミラーレスは大体そういう仕様ですが、
    これのためにメモリーカードの入れ忘れ事故が起こる事もあります。

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