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{メ}Finepix F700

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FUJIFILM
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FUJIFILM Finepix F700
これは!富士フイルムの名機、F700じゃないですか!
何故サラネでこんな商品を紹介するのか?!って買っただけなんですが、
果たして、今でも通用する性能なのか気になります。

FUJIFILM Finepix F700は、2003年9月に発売された620万画素のデジタルカメラです。
購入価格は250円。
当時の価格は74,800円です。

この機種が有名なのは、この機種より第二次Finepix黄金期を迎える事となるCCD、
スーパーCCDハニカムIV SRを最初に搭載した機種でして、
高感度に寄り強く、ダイナミックレンジが広いというのが売りですね。

また、この機種でもう一つ有名な点といえば、
実はこの機種、発売の延期が続いた機種でもあります。
5月発売から2回延期して9月発売に至ったわけですが、
前評判が高かっただけに購入をまたれた方はやきもきしていたのでしょう。

・カタログスペック
1/1.7型の620万画素スーパーCCDハニカムIV SRで原色フィルター。
レンズは3倍ズームで、F2.8ーF4.9の35mm-105mmと、

この素子とこの画素数に関しては名機、Finepix F31fdまで同じでしたので、
相当いいCCDだったようですね。
ハニカム素子の説明に関しては今更することではないので省かせていただきますが、
カタログスペックには(S画素:310万画素 R画素:310万画素)という表記が御座います。

レンズはスーパーEBCフジノンと、最高級品ですね。
ちなみに、コンデジでは珍しく7枚の羽根絞りです。

液晶は1.8型CGシリコンTFT液晶
マクロは9cm、メディアはxDピクチャーカード、駆動は専用充電池(NP-40)と、

なんでしょう。
液晶がちょっと小さいのはいいとしても、
CGシリコンって懐かしいなw
シャープ製の液晶ということがわかるわけですが、
ザウルスユーザーだったので懐かしいです。
というか、意外と他社にも供給してたんですね。

マクロは許容範囲ですし、
NP-40はPENTAX製の一部機種にも使える結構使い回しが出来るバッテリーなのでありがたいです。

機能としては、
フルマニュアル撮影が出来ることですね。
そしてVGAで30fpsの動画が撮影出来ること、
RAWの撮影が出来ること等々。
なかなか楽しいデジカメでございます。

・購入時の状態
付属品:本体、バッテリーのみ
状態 :上部隙間あり
機能 :良好(CCDリコール対象で無償修理)
台数 :1台

・デザイン・メカ・インターフェイス
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縦長Finepixではなく、
横長Finepixで御座います。
この安定した形が結構好きだったわけですが、
このシリーズも次のF710で途絶えてしまいましたし、
短命でした。
デザインはちょっと古めかしくてカッコよくはないですね、

前面には、コンティニュアスAFの切り替えボタンがついているなど、
多機能さをアピール。
背面、上部ともFinepixシリーズにしてはやけにボタンが多いことも多機能っぽいですね。
特に、連射ボタンが独立してるコンデジなどそうそうないと思われます。
その割にはズームはレバーではなかったり、
妙なこだわりがあるといえばありますね。
ちなみに、ボタンの押し心地は悪いです。

デジカメのコストダウンが始まる時期にしては真面目に作られてますが、
三脚穴の位置が左はじというのがまた残念であります。

そういえばこれ、パッシブAFなのですね。

・機能・仕様
起動は2秒程度とそこそこですね。
レンズの駆動音が大きい点はありますが、
動作に関しては割とサクサクです。
特に、ソフトウェア自体はこの時期のFinepixと同じポップでカラフルな物を使用しているわけですが、
操作性は悪く無いです。
それに、他のFinepixには何故か採用されてない独特の操作性が非常に使いやすいですね。

というのは、連写でも露出補正でも、
設定するとき、そのボタンを押しながらカーソルキーで選ぶというやり方。
ちょっと一眼っぽい方法なのですが、それがなんとも合理的でやりやすいのです。

まぁ、これだけ使い易いわけですが、問題点もあるわけです。
それは第一に、バッテリーの持ちがあまりよろしくないこと。
そして、この頃のFinepix共通の仕様として、
設定がクリアされると画素数が1Mの状態に戻ること。
600万画素のデジカメなのに100万画素程度で保存されるなんてなんとも物悲しいじゃないですか。

・画質・撮影
●AF・挙動
AFはなかなか早く正確です。
反面、AEに関してはちょっと不安定な印象を受けました。
特に、赤系の発色が苦手みたいです。
暗いところには強いのでなかなか活用できますね。

●画質
画質に関しては上記の赤系に関して以外は非常に綺麗です。
レンズ性能の良さが伺えます。
羽根絞りによるボケの美しさや光の流れなどがいい感じですし、
素晴らしいです。
ただ、F30ほどではないですが、
ちょっと白飛びしやすいかな?という印象でして、
必ずしもダイナミックレンジが広いわけではないみたいですね。

画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
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拡大・元データ

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拡大・元データ
ズームテスト

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拡大・元データ
マクロテスト
赤が弱いと言っても設定次第では普通に撮れます。

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拡大・元データ
羽根絞りだからこそ出来るこの太陽ですよ。

その他の写真はこちらにございます。

評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :06/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :08/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :09/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :09/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :07/10:主に操作性
AF・露出精度 :05/10:AFは正確か、
画質 :10/10:文字通り
輝き度 :09/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :10/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :10/10:今後も使い続けたいかなど
合計:83/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00

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コメント

  1. サイコガンダムマーク2 より:

    夜景の写真見ました。
    finepix綺麗だなー

    一眼の交換式レンズで、スーパーEBCフジノンって存在するのでしょうか

  2. さらもで より:

    >>サイコガンダムマーク2様
    お世話になっております。さらもでで御座います。
    流石当時のハイエンド機というだけありますね。
    ちょっとコントラストが高すぎる印象もありますが、いい機種です。
    35mmフィルムを使用する一眼レフ用のレンズでスーパーEBCフジノンレンズは存在します。
    ただ、大分古く、現在は生産されていないですね。

  3. サイコガンダムマーク2 より:

    このサイトのfinepix 40iと4500の写真も見ました、スーパーEBCフジノン単焦点レンズ滅茶苦茶透明感有りますね。

    スーパーEBCフジノンレンズは、ハッセルブラッド用のものが有るみたいです

    TX?1用とか

  4. さらもで より:

    お世話になっております。さらもでで御座います。
    ご覧いただきありがとうございます。
    やはり、フジ最上級レンズの名を持つレンズらしく、透明感は素晴らしいですね。
    ハッセルブラッド用のスーパーEBCフジノンはもう生産終了ですので、悲しいところですね。
    TX-1とな懐かしい。
    今ですと、35mm高級コンパクトカメラ等で見られますね

  5. 無名 より:

    この間やっと生存している機体が見つかりましたがS素子とR素子の合成はRAW撮りではないと働かないそうですね。JPEG出しだと高感度素子のみでの撮影となると見たことがあります。
    スーパーEBCレンズの恩恵なのか発色はヌケのいいものと感じました。F710にならないとワイド液晶にならないのは残念ですがF700も固有の特長があるみたいです。 
    残念なのがちょっと清掃したくらいでレンズ印刷が消えてなくなることですが…

    SUPER EBC-FUJINON LENSの交換レンズですがX-proシリーズで復活したみたいですね。S proの時代はレンズに関してニコンに丸投げだったのでファンの方は喜だのではないのでしょうか。実機のX-pro(型番失念)を量販店で試しましたが良さげです。

  6. さらもで より:

    こんにちは、さらもででございます。
    F700もCCDの問題もありますし、
    生き残っている個体を探すのが大変な時代になっているのかもしれません。
    逆に、RAWじゃないと働かないんですね。

    F710は完成されたいい機種だと思いますが、
    個人的には、F700の方が好きな部分もありますね。
    富士フイルムのXシリーズはすごくいいと思います。
    潔さもありますし、
    ただし、X-Pro1はやはり重たいですねw
    X-E2やX-T1でだいぶ改良された部分は多いですが、
    まだ、UI面はあと少しといったところがありますね。
    その業界でご飯を食べている身としては・・・

    Sシリーズに関しては、
    富士フイルム自体がボディを作る技術が無かったり、
    レンズに関してはなにかあったんでしょうねw

  7. 無名 より:

    すみません、R素子とS素子の件はガセネタだったみたいです…
    証拠というものでもないですがs7rawというソフトではS素子とR素子の配合を自在に変えられるのですが、高感度のR素子で現像したものとJEPG出しのではまったく異なりました。ということでJPEGでもそれぞれ配合していると思われます。

    ずっと使いたい機種なのですが何個もセンサーダスト混入なのが残念です。コンデジなのでペンタ棒でペタペタというわけにもいかないのが残念です。日付リセットは儀式だと思っていますw

    S1 proが5000円という時代の割に超強気価格だったのにすぐに売れてしまっていたのは驚きました。
    ニコンとしてもターゲットがあまり被らないし、自社のレンズも売れるのでフジと組んだのかもしれません。

  8. さらもで より:

    やはり、そうですよねw
    富士フイルムは今も昔も色に関しては絶対的な自信を持っている会社なので、
    おそらく、JPEGで一番極限まで出るようにチューニングされていると思います。

    センサーダストに関しては、
    自分は諦めて使っています。
    今は、ソフトウェア側のレタッチがかなり優秀ですしw
    後、電源を入れたまま小刻みに振るとゴミがどこかに行くことがあります。
    古デジは優しく大事に使うのがいいですねw

    S1Pro、
    もうこの辺だと高い安いという次元ではなくなりますね。
    自分も、その値段なら買うと思います。
    フジカの時代はリコーからOEMをうけてたりしていたものですが、
    今の時代としては極めて珍しい事例でございます。

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