FUJIFILM CLIP-IT DS-10
富士フイルムが発売した廉価デジカメ、今で言う「おもちゃデジカメ」ですね。
発売時期から見るに、まだFinepixが無かった頃の製品ですね。
公開日時:2009年9月15日
追記日時:2015/8/14
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購入価格は210円。
当時の価格は39,800円なのですが、
デジタルカメラが珍しかった、というか浸透していなかった時代。
この値段はもう破格だったらしいのですよね。
今はとてもいい時代、という感じですがねwちなみに、上記の通り、Finepixが登場する1年ほど前の機種でして、
その当時はハイエンドが「FUJIX」で、エントリーがCLIP-ITって感じだったみたいですね。
ハイエンドと言っても、安くても80万とかした時代なんでしょうけどねw
・・・といっても、
このカメラの正式名称が「フジックス クリップイット DS-10」なんですけどねw
さて、このデジカメ、
液晶がありません。
そういうところから言っても、トイデジ及び、
後に富士フイルムAXIAブランドで登場したデジカメみたいですね。
・カタログスペック
CCDサイズは分かりませんが、の35万画素CCDな原色フィルターみたいですね。
この時代のデジカメにはもはや不必要かと思われますが、
レンズはTV?フジノン単焦点レンズ F3.1とF8の切り替えが可能。
ISO感度は150固定と結構がんばってますねw
マクロなんて気の利いた機能はついておりませんが、
メディアはスマートメディアに対応しております。
思えば、その前の機種(DS-7)が世界初のスマートメディア対応機種でしたが、
この機種はおそらく、世界初の3.3Vスマートメディア対応機種だと思われます。
そうなんです、5Vではなく3.5V対応という非常にうれしい仕様なんですよね。
・・・ただ、8MBまでしか対応してませんけど・・・
トイデジという感じですが、
トイデジにしてはでかいですね。
ただ軽さと言い、質感と言い、
「フィルムを使うおもちゃカメラ」という方が適当ですかね。
このデザイン的でも、APSフィルムを取り付ければ直ぐに使えそうな感じもしますしw
「コストダウンに命を賭けてます」
という位な感じです。
そもそも液晶がついてないこと自体がそうなのですが、
スマートメディアの取り出し口も力任せですし、
単三2本が入る電池ボックスの蓋も結構そんな感じ。
そんなにコストダウンに命かけるなら、
何故レンズユニットが微妙にはみ出したようなデザインにするのか、
・・・まぁ、憶測ですけどねw
レンズが小さく、TV-FUJINONと書いてあることから、
ビデオカメラ用のレンズユニットの流用って感じですね。
見るからに安っぽいw
で、その下にあるレバーは、
マクロスイッチではなく、なんと「絞り切り替え」
このカメラでF3.1とF8を切り替えることに何の意味があるのだろう、
という感じですがねw
背面もすっきりしてますが、
ボタンが4つもついています。
そこら辺がトイカメラとは違いますね。
かっこいいのは、電源を入れるとフラッシュが跳ね上がる機構。
ちなみに、このフラッシュは電源と連動していますので、
電源を切るときはフラッシュを引っ込めるだけという簡単設計。
そこら辺がフィルムカメラを作ってる会社らしくて面白いです。
なお、ボタンは非常に押しづらいです。
・機能・仕様
起動は3秒ぐらいと、やや遅め。
かっこいいのは、背面液晶に無駄に金がかかってると言うことですね。
MP3プレーヤーみたいです。
バックライトもつきますし・・・
最初、16MB以上のスマートメディアしか持っていなかったため、
起動するのに直ぐ「Bye」と出て電源が落ちてしまうので故障かと思ったわけですが、
しばらくして8MBのスマメを手に入れて、やっとこさレビューが出来るような状態になったわけですね。
もしスマメが手に入らなければ、「壊れてる商品」として紹介するところでしたw
まぁ、結論から言えば操作性は最悪と。
詰め込みすぎてよく分からないことになってます。
まだ、ボタン2つで残り枚数が出るぐらいの設計の方がシンプルでいいかも。
書き込みもやや遅めで、
レスポンスもあんまりよくないのがちょっと残念ですね。
さすがにバッテリの持ちは悪くないわけですが・・・
・画質・撮影
●画質
正直なところ、あまり使ってない訳ですが、
結構いい感じです。
そこそこ写るので今でもWeb用に使えなくもない感じですね。マクロはないけど。
発色はおとなしめで、流石、4万円だけはありますね。
あと、驚くことに、ちゃんとEXIF情報入ってるんですよね。
当時の他社も見習って欲しい感じではありました。
その他の写真はこちらにございます。
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