OLYMPUS CAMEDIA C-700 Ultra Zoom
低価格、高倍率ズームの元祖ですね。
光学10倍ズームって地味に凄いのですよ。今やもっと凄いことになってますがねw
公開日時:2009年9月13日
追記日時:2015/8/16
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購入価格は1800円。
当時の価格は75,000円なのですが、
実は、当時は衝撃的な価格(安いという意味で)だったらしいですね。
なので、相当売れたそうですで、確かにLUMIXのFZ1と同じく中古でよく見かけるカメラでもあります。
なんか最近地味にオリンパスが増えてきているような気がするのはきっと気のせいでしょう。・カタログスペック
1/2.7型の211万画素CCDで補色フィルター対応ということなのですが、
この一文は最近テンプレート化してきてますねw
補色フィルターと言うことが非常に残念ですが、
この機種は「手ぶれ補正機構」がなく、
そのおかげでコストダウンに成功しているモデルとなります。
一般的に、原色フィルタは色再現性がいい反面、高感度に弱く、
逆に補色フィルタは色再現性はいまいちな反面、高感度に強いという特性を持っているらしいので、
それを生かし、暗くなったり、ズームしたら勝手に感度を上げて撮影するというちょっと迷惑な機能もついています。
まぁ、画素数が少ない分ノイズも目立ちにくいという事もありますけどね。
レンズ性能はよく、F2.8-F3.5の非常に明るい10倍ズームを搭載。
しかも38mmからの10倍ズームですからね。
マクロは10cmからとちょっと長めではありますが、
一通りのマニュアル撮影やデジタルESP測光、16秒のシャッター開放や音声付き動画撮影など、
更にX接点までついている辺り、
なかなか遊べそうな感じです。
メディアはスマートメディアの128MBまで対応で、
電池は単三4本かCR-V3が使用できる親切設計です。
あと、何気にEVFです。
さすがに大きくて重いですが、
10倍ズームだとしたらたいした物です。
正直、C-2020Zoomよりも小さい感じがします。
丁度1ボタン1機能に挫折した時期なのか、ボタンはすっきりしておりますね。
電源ボタンやディスプレイボタンの位置は微妙ですが、
電源ボタンがかろうじて赤くなっている事でまぁ、何とか分かりますね。
さすがにこの時期になるとボタンが洗練されてくる頃ですので、
文句の付け所も無くなってきますね。
フラッシュの昇華機構が非常に面白い。
フラッシュボタンを押すと、機械的にあがります。
オリンパスでは結構伝統なんですけどねw
レンズバリアーが欲しかったというのはまぁ無茶ですし、
コストダウンの影響かスマートメディアのスロットは手で抜き差しするタイプ。
上部液晶の廃止など、仕方がないところがありますが、
個人的にちょっと困ったのがCR-V3が使用可能になったおかげで、
電池の仕切りが無くなってしまった電池ボックスなんですけどねw
で、機構上EVFにせざるを得なかったのかな。
(液晶ビューファインダーの事ですよ。液晶じゃなくて、窓の中が液晶になってるやつ。)
で、ボタンが全体的に押しづらい。
特に電源ボタンと液晶ボタン。
爪先でおさなければ反応しないのはちょっとつらいです。
・機能・仕様
起動は5秒程度。
正直遅いです。
そして、ズーム音がちょっと嫌な感じで、
「カチッカチッ」と何かにぶつかるような音が出ます。
ただし、立ち上がってしまえば後は早い感じですね。
問題なのは、当然オリンパス製デジカメなので最初から液晶はつきませんが、(後述の方法により回避は可)
仮に、液晶をつけたとしても、EVFの表示が消えないので電池の無駄!
同じ情報が表示されるだけですし、EVFは不鮮明なのでピントの山もつかめません。
液晶の質時代はいいので、液晶ファインダで見れば事足りますけどね。
メニューインターフェイスはこの頃のオリンパスで同じみなカーソルでモードを選んで、メニューに飛ぶというアレですが、
結局、どれを選んでも同一のメニュー項目に行くのであまり意味がありません。
あと、オリンパス製デジカメでおなじみな「メニューを出したときシャッター半押しをすると、撮影できるけど、
メニューボタンを押さないとメニューが消えない仕様」な訳ですね。
ボタンが少ない割には使いやすく、
結構いい感じです。
そして、今まで電源を切ると設定がリセットされてしまいましたが、
「設定を保持する」メニュー項目があるので、
それを設定してあげれば最初から液晶がつくなど、
今まで当たり前に出来て当然じゃ・・・という機能が出来るようになります。
ちなみに、デフォルトはリセットする設定になっているのもポイントです。
バッテリー消費はやや激しめという感じですかね。
・画質・撮影
●AF/AWB
AFの精度は若干怪しいところがありますが、
それでもなかなかだと思います。
ただし、ちょっと遅く、
望遠になればなるほど顕著になりますね。
手ぶれについては殆ど気になりません。
程よく重いのと、感度を上げるという事、そしてレンズが明るいと言うことが幸いしてますかね。
AWBはあまり外しませんが、
この頃のオリンパス製デジカメ全般にいえることで、ちょっと黄色っぽい写真をはきます。
これって外さないと言うのか?って感じですがねw
●画質
上記の通り、黄色っぽいというのはありますが、
発色は驚くべき物です。
「これなら補色でも悪くないかな?」
というか、元々自分自身光学ズームは使わない派だったわけですが、
この機種に関しては積極的に使ってしまいますね、面白いから。
それにしても、やはりレンズがいいのでしょうね、
描画が素晴らしいです。
下記の猫なんかは10倍ズームの望遠ぎりぎりで撮った物ですが、
こんなにいい質感が出るわけですよ。
広角側はちょっと物足りませんが、普通に現役でも使えるカメラであることは間違いありません。
画像
全て無圧縮です。
広角側
ズーム(5倍あたり)
ズーム(10倍)
この猫は人慣れしていたため、
ゆっくりと撮影に臨めました。
マクロ
その他の写真はこちらにございます。
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