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[レ]大辻清司のまなざし 写真家と同時代芸術をめぐって

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雑記
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去る2012年5月21日、
武蔵野美術大学にて行われたトークイベント、
大辻清司のまなざし 写真家と同時代芸術をめぐって」を聞きに行きました。
人様の大学で、しかもこのようなイベントに参加するのは初めてと言うこともあり、
道中かなり緊張しておりましたが、1時間30分があっという間に思えるほど充実した公演に大変満足いたしました。
今回は簡単ではありますが、そのレポートをこの場にて掲載させて頂きます。

まず、このトークショーの概要としては、
美術評論家であり写真評論家である大日方欣一氏が司会となり、
今日の写真芸術の礎を築いた大辻清司氏について、
当時から関係の深い日本を代表する写真家である、高梨豊氏、 畠山直哉氏を交えて、
写真家として、そして人間として大辻清司はどのような人物であったのかという対談でした。

公の場で対談をするのは初めてという高梨氏、畠山氏ですが、
このような豪華なキャストが登場するトークベントに参加できて本当によかったと思っております。

さて、内容についてですが、
上記の通り、大辻清司氏は日本の写真界では非常に有名な方です。
しかし、恥ずかしながら私はあまりその作品を見たことがありませんでした。

今回、武蔵野美術大学では大辻氏の写真展が開催されており、
トークショーが始まる前に一通り展示を見ていたのですが、
感想を一言で表せば、「とにかく様々な作品を撮っている」という事でした。
それは、枚数ではなく、被写体にしろ、アプローチにしろ、
物事に対して柔軟に考え、それを写真で表現している。という意味です。

話はトークショーに戻りますが、
高梨氏、畠山氏から語られる大辻氏の人物像には、
私が写真展を見て感じた感想の裏付けといいますが、
写真家としての大辻清司が見えたように思います。

講演の中で高梨氏は、
「大辻氏は時代とコミットするという形の仕事をずっとしていた。
あるときはメイキングフォトをやったり、スナップショットをやったりしていたが、
それは時代との向き合い方、ある種の予感的なものがある。」
と語っていました。

大辻氏が亡くなった後であっても、
写真について何か新しい事をする時「これ、大辻さんが見たらなんて言うかな?」
と、畠山氏と高梨氏が会った時に話す事があるそうです。
それだけ大辻氏が柔軟な発想を持っていた。という事が伺えます。

今回のトークショーを聞いて感じたことは、
大辻氏は写真に関しては極めてストイックですが、
周りから愛される人大変魅力的な人物であったということです。

私は今回の貴重な時間を無駄にせず、
せめてその姿勢だけでも見習いたいと思いました。

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