デジカメレビュージェネラル・イメージング・ジャパンE1486TW
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随分前に購入したのに、
ずーっと更新をサボっていたのでちょっと古い機種になってしまいました。
GE E1486TW は、
当時の販売価格は2万前後です。
一応、GEのフラッグシップ機なのでしょうか。
そういえば、以前E1255Wを紹介したことがありましたね。
スペック
■センサー・仕様/TCP1.01 | |
センサーサイズ/センサー | 1/2.3型CCD(原色フィルタ) |
画素数 | 1400万画素 |
映像エンジン | 記載なし |
液晶 | 3インチTFT液晶搭載(30.7インチ)タッチパネル液晶搭載 |
オートフォーカス | コントラスト検出方式 |
ISO感度 | 80-3200 |
■レンズ性能 | |
焦点距離(35mm換算) | 28-224mm |
F値 | F3.3-5.8 |
ズーム倍率 | 8倍ズームレンズ |
レンズブランド | GE Aspheric Wide Zoom Lens |
最短撮影距離 | 5cm |
手ぶれ補正 | 光学式 |
■基本仕様 | |
仕様メディア | SDHC |
使用電源 | 専用バッテリー(GB-10) (富士フイルム NP-45と互換性あり) |
動画撮影機能 | 1280x720/30fps |
記録形式 | MP4 |
音声記録 | ◯ |
録画時間 | 上限なし |
今どき珍しいCCDセンサーでございます。
・デザイン・メカ・インターフェイス
最近のデジカメはみんな同じような形をしております。
薄いながらも光学8倍ズームレンズということで、
レンズの部分がちょっと盛り上がっているのも特徴ですね。
本体も非常に軽く、
その辺りが最近のデジカメっぽいのですが、
やはり、ここの所どこのデジカメも似通ったデザインなので、
GEの特色というのもデザインからは判別できませんね。
ただ、背面は一面液晶となっており、
ボタン数は極端に少ないです。
それも前面に広がっているわけではなく、
というよりも、行き着くところまで行き着いたというところなんでしょうね。
喜ばしいことでもあります。
前面デジカメ。
でも、枠は太め。
Mini-HDMIというところがちょっとキュートです。
・機能・仕様
起動は5秒程度とやや遅めです。
しかし、起動してからシャッターを切ることが出来ますが、
タッチパネルの操作が出来るようになるにはもうちょっと時間がかかります。
操作は全てタッチパネルで行いますが、
時代だからか、感圧式となっております。
感度は正直、かなり微妙で、
上記のように、節電か誤操作防止か、はたまたそういう設計なのか、
感度が悪いだけでなく、反応しない事も多々ありますね。
そしてUI周りもわかりづらく、
動作もトロいので割りとイライラします。
特に、カーソルキーもなく、
感圧式なのにメニューでスクロールさせようとしたりと、
結構無理な設計でございます。
更に、メニューが全画面かつ怪しい日本語という辺りがちょっと海外モデルっぽいですね。
また、どうでもいいですがスリープに入ると電源ボタン横のLEDが赤く点滅します。
電池の持ちはそれなり、
液晶はちょっときたないですが、
動作の問題のほうが個人的には気になってしまいました。
そして、今回この記事をかくに当たり電源を入れたら液晶の中央付近に大きなドット抜けが。
ひょっとしたら液晶周りの不調はここから来ていたのかもしれません。
正直言って、非常に使っていてイライラする機種でございました。
カメラなのに、カメラ付き携帯電話やちょっとトロイスマートフォンのカメラをいじっている感じでございました。
●AF・画質
撮影後のレスポンスもちょっと不満がアリますね。
AFについては、
オートシーンにするとスピードが鈍る気がしますし、
たまにどうしようもないところでAFがおかしくなることもあります。
また、マクロは基本的にすごく苦手という感じですね。
ソニーやオリンパスのような青とはまた違います。
昔のデジカメやスマートフォン・携帯電話のように、
画像処理をガッツリしてぱっと見できれいに出せるようにしている感じですね。
ISO感度80の画像であっても、
等倍付近だとピントが全く合ってないようにみえるほどですね。
まぁ、いい割り切り方だと思います。
付いているのが当たり前になりつつある現在にとってはちょっと懐かしく思えました。
コメント
やはりイマイチな感じですね・・・ AGFAPHOTOも見事撃沈という感じだったので撤退は時間の問題だったのかもしれません。
それにしてもサポート含め跡形も無くなるとは…
下から3つ目くらいのグレードなA1255も持っていますが、コントラスト式だからなのかとにかくAFが合わない、解像感、シャープさがない(ソフトな画というわけではなく王道の塗り絵)、最低感度でもザラザラということでDMC-LC20の方が使っていて楽しいのであります。
GE自体、製品はともかく、
デザインと展開はなかなか好きだったんですけどね。
撤退した際は一気になくなりましたが、
割りと思ったよりは粘った感じですね。
アグファは撃沈というか、最初からコア路線でしたからね。
Aシリーズは単三電池駆動の貴重なカメラだったのですがね。
コントラスト検出方式というよりはただ単に技術的な問題だとは思います。
ぱっと見は綺麗という携帯電話のカメラ機能のようなエンジンだったと思いますw
実際にE 1486TWを見つけて使ってみましたが、仮にもGEの上位シリーズだったとは思えない写りでしたね。レンズは曇ってないのにオーバー部分が白くモヤるとこや低いダイナミックレンジ、壮大に出るフレアなどお粗末でした。
ただし、本体液晶で見る分には最高にきれいなのです・・・
画質よりも「楽しい系コンデジ」を目指して失敗した感じですね。
レンズ性能も、本体性能面でも残念な機種ではありましたが、
それでも、意外としぶとく頑張ってたあたり、
意外と受け入れられていたのでしょうかね。
余談ですが、ペンタのXG-1を初めて触ったとき、
明らかにGEと中身が同じだなと思った記憶があります。
他のEシリーズはそれなりに綺麗に写るものですがこの機種だけ8倍ズームで無理したりしていたんですかね。この機種は2010年発売でGEデジカメでは初期の機種のようですが後に発売された機種は画質が良くなっていたので単に完成度の違いなのでしょうか。
後継機といえるPIXPROシリーズの画質も国内では出回りにくいのでよくわかりません。
GEデジカメと同じに見えるということは亜州光学ですかね。
おそらくそんな感じでしょうね。
ただ、GEのカメラは総じて挙動は好きではないので
ちょっと撮ってて辛いカメラでございました。
PIXPROはS-1は買おうかちょっと迷いましたが、
バッテリーの入手がしんどかったので断念した記憶があります。
KODAKについてはもっと踏み込んで作ってくれると変わってくると思うんですけどね。
SP360は悪くないですが。
メニューUIも謎のアジアンフォントも明らかにペンタではなかったですからね。
この機種を触ってしみじみとペンタのコンデジはもうこの先出ないんだなーと悟った記憶が蘇りました。