スポンサーリンク

{メ}FUJIFILM/FUJICA GW690

スポンサーリンク
FUJIFILM
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

フィルムカメラレビュー
富士写真フイルム

FUJICA GW690

ブローニーフィルムを使うカメラに興味を持ったわけですが、
昔から欲しかった、GW690に手を出してみたのでございます。
ただ、状態が酷いです。


FUJIFILM FUJICA GW690は、
1978年11月に販売されていたフィルムカメラです
購入価格は19800円。
当時の販売価格は14万3500円でございます。
当時の14万ってものすごく高いカメラでございますね。
だいぶ古いといえば古いですが、
基本設計に関しては1992年に発売され、2000年代初頭まで販売され続けたIII型とほぼ変わらないということで、
非常に完成度の高いカメラでございます。
中判フォーマットではありますが、
6×9というなかなか素敵なサイズなのでございます。
120フィルムで8枚しか撮れませんけどね。
元は、
集合写真ですとか、
そういう用途に幅広く使われたようでございまして、
職人のカメラという感じでございますね。

スペック

・使用フィルムは6×9の120/220フィルム(ブローニー)
・レンジファインダータイプ(距離系連動)
・シャッタースピードは1/500-タイム
・レンズはEBC FUJINON 90mm f3.5
・レンズ構成は5群5枚
・最短撮影距離は1m
・重量は1.4kg
レンズは定評のあるEBCフジノンでございます。
正直、軽くはないカメラですが、
6x9フォーマットにしては軽量でございます。

・デザイン・メカ・インターフェイス

非常にでかいですね。
写真で見ると小さく見えますが、
実際は結構な重量でございます。
無骨で機能美あふれるデザインではありますが、
2周まわってかっこいいです。

重量感はありますが、
握りやすく、持ちやすいです。
この時代のカメラということで、
非常に質感はいいですね。

割と、
見た目は普通のこの時代のレンジファインダーカメラなんですよね。
Professional6x9の文字がおしゃれ。
レンズシャッター機でございますので、
主要な操作系はレンズに集中しております。 

EBCでの文字が緑色なのがなかなかのアイデンティティ。
なお、レンズフードはありません。
II型からレンズフードが内蔵されますが、
おそらく、距離計と干渉するとか、
コーティングしてあるから不要だとか、そういう理由でしょうか。 

見ての通り状態が劣悪でございまして、
レンズ下に隙間ができていたり、
底面は両面テープでくっつけられております。
どうやら、三脚穴が壊れてしまっているようで後付しているようでございますね。
この裏側に枚数のカウンターが組み込まれているはずなのですが、
それすら確認できません。
このため、三脚を立てても水平が取れないというちょっと悲しい状態になっております。 

隙間。
光線漏れしてないかなと心配になります。
一応パーマセルテープを張りました。

再び同じ構図が続きます。

X接点はこちら。
なお、アクセサリーシューにシンクロ接点はなく、
II型より搭載になります。 

状態が本当に酷いですが、
オークションの画像が非常に不鮮明だったので、
届いて驚きました。
まぁ、この手のカメラは使い込まれてなんぼなところがありますし、
一応、シャッターは問題ないと記載があったので、
撮れるは撮れるだろうということで購入したのでございます。
後悔してますが。

この部分とか、
どうしたらこうなるのかという感じですね。 

こういうところの隙間とか、
すごく嫌な感じでございますよ。 

もう、ボロボロです。 

満身創痍な状態ではございますが・・・ 

富士フイルムですが、
メーカーを主張しているのはここのFUJICAぐらい。

フィルムカウンタがついておりますね。
そして、16・8・4はフィルムによって切り替えます。
220、120はいいとして、
4というのは、かつてあった120ショートというマニアックな規格。

フィルム室は一応、元気ですね。
モルトは剥がれてしまっておりますが。 

なお、
この矢印を裏返すと220に対応します。
が、レバーを引っ張っても取れませんでした。 

フィルムをスタート位置に合わせ、
巻いていくのでございます。


 

・画質・撮影
露出計は入っていなく、
セルフタイマーすらございません。
非常にシンプルな構成でございます。
フィルム室の蓋をしめているじょうたいかつ、
フィルムが入っていない状態ではシャッターが切れない仕様となっております。
フィルム室を開けていればシャッターが切れますが、
TIMEは作動しません。
フィルムは2回巻き上げると撮影状態になりまして、
取りきると自動的にフィルムが巻きとれるように設計されております。
このあたりが先進的でございますが、
自分の個体は故障しているのか、フィルムのコマ被りが度々起こります。

ファインダー大きく見やすいですが、
小窓が小さく、ちょっと見づらいです。
特に、逆光気味な状態ではピントが見えないのはしょうがないですね。

シャッタースピードは1/500までいきますが、
1秒以下はバルブではなく、タイムになりますが、
このタイムが曲者でございます。
大抵のカメラは、シャッターボタンを1度押して露光、
2回押すと撮影完了でございますが、
このカメラ、1回押して露光は変わりませんが、
シャッターボタンを何回押してもシャッターは下りず、
シャッターを下ろすには巻き上げレバーを操作する必要があります。
そういうカメラではないということでございますね。
余談ですが、自分の個体の場合は上記の通り三脚穴が増設されている状態のため、
どんなに丁寧にやってもレバーに触るとカメラが回ってしまいます。
撮影はとてもおもしろいですが、
自分の個体においてはやはり光線漏れが起こるのと、
コマ被りがあります。
画質に関しては、
結構シャープでございますね。
周辺まできっちりと写りますし、
コントラストが高く、
気合の入ったレンズだということがわかります。
反面、逆光には弱く、
フレアが出やすいですが、
これはこれで趣があっていいですね。
ちゃんと動けばいいのにと、残念です。

 

 


執筆日:2018/12/04
にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村<

コメント

タイトルとURLをコピーしました