
▶飲食レビュー










■お味について
袋を開けた瞬間からものすごく濃厚なこれでもかというくらいの豊かなチーズの香りがブワッと立ち上ってきます。
非常に爽やかでありながらどこか甘さも感じさせる芳醇ないい香りですね。
ほんのりとチーズ特有の酸味や塩気を予感させる香りが漂っています。
それではさっそくいただいてみましょう。
うん、なるほど……!これは非常に面白い仕上がりですね。
細麺というほど極細ではなくオーソドックスで一般的なパスタの太さの麺はつるつるとしていてなめらかですね。
食感はいわゆるアルデンテという感じではないのですが全体的にしっかりとした歯ごたえがある噛みごたえ重視の固めのパスタという質感で特徴的です。
茹ですぎて柔らかいお家のパスタとは全く違って茹で上げる直前のお店で出てくるような全体が均一にプリッとした力強い硬さを保っています。
メーカーが目指すアルデンテの概念が冷凍技術によって非常に良い形で表現されているなと感じますしこの固めの麺が濃厚なソースと絶妙にマッチしています。
そして肝心のソースですがこれだけ強い見た目と香りを放っていながら口に含むと思ったよりもチーズがギトギト主張してこない感じでこれは驚きでした。
味わいの濃淡としては決して物足りないわけではなくむしろ全体のバランスが絶妙なんですよね。
まろやかなチーズ本来の風味と深いコクそしてアミノ酸の旨味はたっぷり詰まっているのですが非常に落ち着いた気品のある上品なテイストにまとまっています。
程よくそれなりに強い塩気がありさらにアクセント程度にほんのりとした弱い酸味と爽やかさが効いているため、
これだけクリーミーで濃厚なミルク感があるにもかかわらず不思議なほどしつこさがなく後味がさっぱりしているんです。
チーズ独特の重さやクドさが全くないので食べていて全然飽きが来ません。
まさに食べ進めるほどにその深みにはまっていくような感覚があります。
正直4種類のチーズのうち具体的に何種類がどういう比率で入っているかまでは私の舌では判別できませんが、
単一のチーズでは絶対に調和し得ない複数のチーズが織りなす立体的な味のレイヤーがあることだけははっきりと分かります。
日清さんの味のバランス調整の技術は本当にものすごく上手いですね。
惜しい点としては冷凍パスタの宿命ともいえる全体のボリュームが少し少なめに感じられるところでしょうか。
非常に高級感のある洗練された味だからこそ大盛りサイズでもペロリといけちゃいそうな気がします。
チーズ狂、チーズマニアな人は間違いなくたまらない味ですし逆にチーズは重いから普段はそこまで好んで食べないというライトな人にこそこのしつこさのない上品な仕上がりは普通のカルボナーラより美味しい!と刺さるかもしれません。
このままでも完成度は非常に高いのですが唯一この上品なパスタに足りない要素があるとすれば辛みですかね。
食べているとどうしても途中でタバスコをかけたくなってくるんですよね。
ということで試しにタバスコを少し入れてアレンジしてみましょう。
うーん、なるほど。
辛み自体はちょうどよく足されるのですがタバスコだとどうしてもお酢の酸味が強烈に前面に出てしまいますね。
せっかくの上品なチーズのコクが完全にタバスコ味に支配されてしまう感じがあります。
これはこれで美味しいのですがパスタ本来のポテンシャルを活かすならタバスコだと少し刺激が強すぎるかもしれません。
もし辛みを足すのであれば酸味の少ないハラペーニョソースにするかあるいはシンプルに純粋な唐辛子をパラリと軽くかけるくらいが元のソースの良さを壊さずにちょうどいいスパイス感を楽しめると思います。元々薄く黒胡椒のようなスパイス感も奥に効いていますからね。
下手に調味料を足さずに何も入れないデフォルトのままでこの完成されたバランスを最後まで堪能するのも大正解のクオリティです。
冷凍パスタの枠を超えた非常にポテンシャルの高い一皿でした。
ごちそうさまでした。



コメント