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{メ}MINOLTA DiMAGE 7i

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KONICA/MINOLTA
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MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA DiMAGE 7i

ミノルタはデジカメ黎明期に本格的なデジカメを投入しており、
それからしばらくは影を潜めておりましたが、
Dimage7シリーズは復活後の名機と言いますか、
本格的なハイエンド機として不動の地位を固めた機種です。
今回は、Dimage7の改良機、DIMAGE 7iをご紹介します。

MINOLTA DiMAGE 7iは、2002年4月に発売された500万画素のデジタルカメラです
購入価格は3,980円。
発売当初の実売価格は155,000円前後です。

高級なデジカメらしくいいお値段がしますね。
このDiMAGE7シリーズは後に名機、DiMAGE Aシリーズとなります。

スペック

2/3型の524万画素CCDで原色フィルター。
レンズは約7.1倍ズームで、F2.8-8の28-200mmでオートフォーカス。
MINOLTA GT LENSを搭載
GTレンズとは、αマウントでいうGレンズと同等の性能を有するレンズだそうで、
とんでもない力が入っていることが容易に想像できます。

この時代にしては珍しい、広角28mmからの高倍率ズームレンズという所に目がいきがちですが、
ちゃっかりAPOレンズという所も見逃せません。
コンデジでAPOレンズって、なかなか無いですよね

液晶は1.8型低温ポリシリコンTFT液晶。(11.8万ドット)
マクロはCCD面から、W端で30〜60cm、テレ端で25~60cm、
メディアはコンパクトフラッシュ(マイクロドライブ対応)(2GBまで対応)、
駆動は単三乾電池4本と、

流石に時代を感じますが、
敷居はそこそこ低いです。
マクロの表記はちょっと分かりづらいですが、
それなりに寄れます。
コンパクトフラッシュについては公式では1GBまでの対応までですが、
自分が試してみたところ、2GBまでは行けました。
4GBになると認識してくれませんので注意が必要です。

機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、シーンモードの他、
時代を感じる、P-in Comp@ct(ドコモPHSのCF型データ通信カード)を使って撮った写真をメールに送信できる機能や、
AFでピントを合わせた後にMFで微調整を行える等、
中々本格的です。

・購入時の状態
付属品:本体・レンズキャップのみ
状態 :問題なし
機能 :問題なし
台数 :1台

・デザイン・メカ・インターフェイス
なんとも個性的でごっちゃりとしています。
筐体も大きく、エントリークラスのデジタル一眼よりも一回り小さいものの、
ミラーレース一眼より若干大きいぐらいで、
重みも結構あります。

近未来的な外観は使いづらそうに見えますが、
意外と人間工学に基づいて作られてるようで、
操作性は悪く無いです。

MINOLTA Dimage 7i
輝かしいGTレンズの文字

MINOLTA Dimage 7i
ちなみに、鏡筒部のリングっぽい部分は飾りではなく、
根元側がフォーカスリング、
そして黒いローレット部分は言わずもがな、ズームリングです。
そう、この機種は普通のコンデジのようにズームボタンを押してズームするのではなく、
レンズ側のズームリングを動かして画角を調整する、
回転式ズームを採用しているのです。
一眼レフみたいですね。

MINOLTA Dimage 7i
側面。
奥行きの長さやでっぱりがおわかりいただけると思います。

MINOLTA Dimage 7i
CFスロットを開けるとこんな感じ。
USB端子らしきものがありますが、
恐らく携帯電話等の通信用の端子だと思われます。
どうでもいいですが、
CFのさす向きを間違えやすいのと、
レバーを戻し忘れやすい点は注意が必要です。
図のように、出っ張っている方を手前に入れます。

なお、これを購入するとき、
店員さんが思いっきり逆挿しようとして、
「スロットが壊れてるかもしれません」と言われたのはいい思い出です。
もし奥まで入っていたらせっかくの名機がオシャカですからね

MINOLTA Dimage 7i
反対側
もう、ワクワクしてしまうインターフェイス類が並んでいますね。
ちなみに、レンズ側のマクロスイッチは、W端側かテレ端側でしか入らないようになっています。
MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i
上面
情報表示用の液晶がついているのが中々嬉しい。
ちなみに、このホットシューは固く、
カバーを勢い良く取り外そうとしたら勢い良く飛んで、
シネマディスプレイのパネルに傷をつけてしまいましたorz

電源はモードダイヤルをOFF以外の位置に合わせることで起動します。
MINOLTA Dimage 7i
背面、これもボタン類が多いですね。
なかなか奇妙な形をしていることが見て取れます。

一件、光学ファインダーに見える部分ですが、
なんと、EVF(電子ビューファインダー)です。
更に、上下に可動するのでローアングル撮影も楽々。
右下に位置するQVボタンはクイックビュー、要はプレビューですね。

MINOLTA Dimage 7i
こんなトコロに電池を入れるのはなかなか例がないです。
しっかりとロックはかかりますが、
バネの圧力が強すぎて閉めづらく、開けにくい。
おまけに爪を折りそうで怖いなど、ちょっと注意が必要です。

MINOLTA Dimage 7i
ちなみに、視差調節は側面についてます。

MINOLTA Dimage 7i
底面はすっきり。
ハイエンド機なのにマレーシア製です。

MINOLTA Dimage 7i

ちょっと安っぽいかな?

・機能・仕様
MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

MINOLTA Dimage 7i

起動は6秒程度とだいぶ遅いです。
起動してしまえばUIに関しては割と快適です。
ズームは手動ですので、駆動時のモーター音は気になりません。

メニュー画面等のUIについては後のDimageと共通ですので特に不満点はないです。
そして、なんといってもこの機種特有の操作性については非常に使いやすく、
この時期の機種としては珍しく評価に値すると言えます。
具体的に言うと、
MINOLTA Dimage 7i
この側面。
一見すると非常に使いづらそうに感じますが、
よくみると、上下2つのモードダイヤルの中心にボタンが有ることに気づきます。
これを利用し、例えばISO感度を変えたい場合は、

1:上のモードダイヤルをISOにあわせ、
2:中央のボタンを押しながら、シャッターボタン横のダイヤルを回す
3:液晶に数値が出てくるので合わせる

という手順で設定できます。
それと同様に、
WBならWBを、
絞り優先に合わせたければPASMの所にあわせたり、
露出補正においても下のモードダイヤルで同様の手順で設定することができます。
なんとも使いやすい機構ですので是非現行機にも採用してほしいところですが、
やはり機構が増えてしまうので、コスト的に厳しいのでしょうか。

ちなみに、上部のシーンモードでも同様なことができそうですが、
これはボタンを押したら右方向にカーソルが移動するだけです。
そして、Pボタンを押すとシーンモードから出ることが出来ます。

面白いのは、MINOLTA/SONY製デジタル一眼レフのように、
EVFの横にセンサーがあり、
EVFを覗き込むと液晶が消灯し、自動的にEVFに切り替わる機能もあります。
こういう、細かい部分が素敵です。

ただ、それ相応に細かい不満点も出てきます。
一番細かいところでは、フラッシュの開閉が手動ということ。
形的にちょっと開けづらいです。

そして、EVFは勿論ですが、液晶の質もあんまり良くないこと。
外では見づらいこと請け合いですが、
その液晶は一定間隔でノイズが乗り、
ムラのようなものが出るなど、あんまりアテになりません。

電池の持ちが悪く、
また電源管理も不安定なようで、新品のアルカリ電池やエネループを入れても電池残量が半分以下との表示になります。

EVFが可動するのはいいのですが、
ロックが甘く、
収納しようとするとEVFが動いてしまう事があり、
ちょっとした障壁になります。

その他、細かい欠点は多々ありますが、
9年前のデジカメということで許してあげることにします。

シーンモード
[note]・プログラムオート/絞り優先/シャッタースピード優先/マニュアル
・人物
・スポーツ
・夕焼け
・夜景
・テキスト
[/note]
やたらと人物+というのが多いです。

AFについては、動作がちょっと遅いですね。
そして、マクロ機能について注意が必要なのは、
本当に近接撮影しか出来ないので、
撮影可能範囲外の被写体を撮ろうとすると全くピントが合いません。
テレマクロも同様です。

・画質・撮影
●画質
画質については、補色フィルターのように色が薄く、
低感度でもノイズが結構出る印象です。
ラチチュードも狭く、流石に500万画素といえど最近のデジカメと比べると不満点もありますが、
レンズがいい分、ハマった時は中々いい感じです。
絵作りとしても、パソコンで鑑賞するというよりも印刷して鑑賞することに重点をおいているようですし、
まだまだ現役で使える機種であると思っています。

●作例
[warning]※作例に関しては、全て無加工でアップロードしております。
等倍画像をご覧になりたい場合は画像をクリック後、Flickrの該当画像が出てきますのでさらにクリック、
その後の画面で画面右上にあります「View all sizes」をクリックすると等倍画像が閲覧できます。
[/warning]

トラクター

PICT0006

PICT0007
マクロは中々素敵です

PICT0009

PICT0018

PICT0021

PICT0026

その他の写真はこちらにございます。

評価
[warning]評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。[/warning]
(10段階、100点満点)
デザイン :08/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :08/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :08/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :03/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :09/10:主に操作性
AF・露出精度 :03/10:AFは正確か、
画質 :07/10:文字通り
輝き度 :09/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :9/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :09/10:今後も使い続けたいかなど
合計:73/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00

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コメント

  1. 20mmf17 より:

    これ、前時代のカメラと思えないほどよくうつりますね〜!!
    流石GTレンズ。

  2. さらもで より:

    こんにちは、コメントありがとうございます。
    このカメラはCCD側には流石に時代を感じてしまいますが、
    非常に良く写りますよねw
    現行のCyberShotもなんちゃってツァイスではなく、
    このGTレンズ並みのレンズを載せた後継機種を是非とも出して欲しいものです。

  3. サイコガンダムマーク2 より:

    GTレンズって凄いんですね。
    DIMAGE F100という機種をたまたま手に入れました
    良く写ったので、オークションで同じミノルタの DIMAGE S304を落札。
    DP1の写真見て、凄いなー凄いなーと思ってたんですがw

    カメラのキタムラ行ったら、白い色のミノルタ製レンズがケースの中に置いてありました。
    あれは何ですか?

  4. さらもで より:

    サイコガンダムマーク2様
    お世話になっております。
    さらもでで御座います。
    GTレンズはミノルタのコンデジ最強グレードのレンズブランドですし、
    光学性能は中々のものですね。
    DiMAGE F100,S304も名機ですね。
    現コニカミノルタ系の古いデジカメの中では、コニカのコンデジが評価される事が多いですが、
    ミノルタも負けず劣らず名機ぞろいだったと思います。

    ミノルタの白いレンズに関しては、
    CanonのLレンズのように、ハイエンドな高性能レンズの一部で白いレンズがあります。
    又、α8700ミールモデルのレンズだけという可能性もありますねw
    キヤノンに限らず、各メーカーでも割と白いレンズは存在しています

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