購入価格は100円。
当時の価格は59800円前後だそうです。
当時はフラッシュと液晶つきデジカメとして大いに話題になった機種のようですね。
実は今回ご紹介するこの商品、なんと未使用未開封品だったのですw
14年間も保存されていた凄いデッドストックでした。
そして、この製品の公式サイトには、
何故か「DC25 Zoom」という表記になっておりますが、
どう見てもZoomではありません。
仕様表をみても単焦点レンズですねw
ちなみに、DC25Zoomという製品は存在しないようですので、
明らかに誤植なようです。
・カタログスペック
1/3型の27万画素CCD素子を採用。
レンズは単焦点で、F4で焦点距離は47mmなパンフォーカスカメラです。
27万画素!
ちなみに、出力は18万画素相当になります。
焦点距離が長めですが、この手のカメラはこっちのが都合がいいですね。
液晶は1.6型STNカラー液晶、マクロはなし、メディアはコンパクトフラッシュ、駆動はリチウム電池のK123LA(CR123A相当)2本です。
まず液晶が残念。
まぁ、e-miniD同様に液晶をファインダーとしては利用出来ないのですが、
(裏モードで使えるコマンドがあるそうなのですがわかりませんでした)
残念でもあり、STN液晶だしいいかという感じでもあります。
マクロがついていないのもどうでもいいと言えばどうでもいいですし、
ただし、CFは嬉しいです。
512MBぐらいまででしたら認識しましたが、
96年のカメラでこんな大容量が使えることにびっくりでした。
ただ、画像の記録形式がjpegやBMPではなく、
K25という特殊なRAW形式ですので、
変換するのが大変でした。
その点でちょっと敷居が高いです。
更に、駆動がCR123Aが2本というマイナーさですよ。
1次電池ですから充電出来ませんし、
一応流通はしてますが1本600円ぐらいしますから、
あんまり経済的ではありません。
この機種には突っ込みどころが沢山ありますが、
その中に基本感度が800/1600ということで、
どれだけ高感度なんだよという感じですよね。
CFについては、
コダックでは製品名である「コダックピクチャーカード」表記で説明をしておりますし、
当時のニュースサイトなんかでは「切手サイズメモリーカード」という表記をしているのが時代を感じさせますね。
外箱に書いてある内容が懐かしすぎます。
製造はMade in Japanですので、
例外なくチノンOEMですね。
機能としては、
フラッシュやセルフタイマー程度でしょうか。
・購入時の状態
付属品:すべてあり
状態 :未使用
機能 :良好
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
Pentium可、PowerPC可。
Windows95で動作可能。
接続はRS-232Cですからねw
厚ぼったいですが結構スリムに見える不思議です。
当時のデジタルカメラではよく見るタイプのデザインですが、
お世辞にもカッコいいとは言えませんね。
Digitalの文字がかっこいいなーというのと、
レンズ小さいなーというのと。
全体的にボタン類が多めで、
上部にも背面にもびっしりついてます。
これは1ボタン1機能の精神のようでして、
わかりやすいと思いますね。
特に画質設定やフラッシュ設定がレバーになっているところなんて素敵じゃないですか。
ボタン類はゴムボタンですので押しづらいワケです。
光学ファインダーは見やすく、
ホールド感もいいわけですが、
電池ボックスの蓋は固く、
CFスロットも開けづらいのでちょっとアメリカンな感じです。
国産ですけども。
・機能・仕様
起動は4秒と遅めです。
ファインダー横のBUSYボタンが消えれば撮影が可能になるわけですが、
液晶には何も出ないのは寂しいですね。
そして、設定値が全くわかりません。
特に、セルフタイマーを押してもBUSYが点滅するだけで・・・・
と思ったら、セルフタイマーを押したら数秒後に強制的に撮影するという事でした。
面白いのは、画像プレビューを出したまま撮影が出きます。
ファインダーとしては使えませんが、とった写真をそのまま確認することが出来るわけです。
ただ、液晶が非常に汚い上に外では見えないので全く意味がないわけですがw
動作は非常に遅く、
キーもよく取りこぼしをします。
UIもひどく、こんなにボタンが多いのに、
メニュー画面の移動がスクロールボタン(矢印キーではありません)のみで、
上下移動なのに酷いです。
また、メモリーカードが刺さっているのにも関わらず本体メモリに記録しようとしたり、
メモリーカードにムーブ出来るのですが、
どういう設定でどちらを優先するのかよくわかりません。
古いデジカメですし、
Kodak製デジカメはよく分からない仕様が多かったのでこんなもんかなとは思いますけどね。
また、シャッターが切れるときにカシャ、カチャっと羽根が動くのが面白いです。
・画質・撮影
●画質
発色は悪く無いですが、
明らかに解像度不足ですね。
全体的にモザイクが掛かった状態ですし、
実用的には結構厳しいところがあります。
ただし、18万画素相当にしては結構頑張ってる気がしますし、
流石Kodakという感じではあります。
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :04/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :01/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :02/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :01/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :01/10:主に操作性
AF・露出精度 :04/10:AFは正確か、
画質 :01/10:文字通り
輝き度 :05/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :05/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :02/10:今後も使い続けたいかなど
合計:26/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00
コメント
こんにちわ
低画素のカメラで撮った写真って、パソコン画面に手を差し出すと、ぶつからずにそのまま中に入れるような気がしませんか?(不思議って言えば不思議ですが)
300万画素のEOS D30の写りももそんな感じでした。
オークションでDC50を落札できたので、確かめてみます。
>>サイコガンダムマーク2様
お世話になっております。
さらもでで御座います。
低画素カメラの写真はやはり、ドットが荒く不鮮明なのでインスピレーションが働くのかもしれませんね。
EOS D30とはこれまた渋いですねw
DC50も面白い機種ですよね、ちゃんと動作するといいですね
カメラのことは、何も知らなかったんですが色々調べました。
センサーは大きいほうが良い、とかセンサーサイズに対して画素数は控えめなほうが良いとかw
レンズは明るいのが良いと思っていましたが、多少暗くても遠景までくっきり写ったりするカメラもあるので混乱してます。
明るいレンズがいい!と思ってしまったのは、オリンパスのC3040のせいかも
>>サイコガンダムマーク2様
お世話になっております。さらもでで御座います。
カメラは奥が深いですよね。
レンズは明るいに越したことはないですが、
遠景を写すのであれば暗いレンズのほうがパンフォーカスになりやすいので、有利になります。
まぁ、明るくても絞り込めば同じことではありますが・・・
お気に入りのカメラが見つかるといいですね
dc50動作。
艶っぽくて、透明感のある一眼っぽい写真が撮れました。
カタログスペックよりも、色が多いような感じです。
少女漫画のようにリダクション(美化)されちゃったんだろうか(笑)(笑)(笑)
センサーが良いのかな、レンズが良いのかな、それともデザイン(センス)がいいのかな。
>>サイコガンダムマーク2様
お世話になっております。さらもでで御座います。
ご返信が遅れました事をお詫びいたします。
dc50、動作してよかったですね。
古いデジカメはメカが意外としっかりしているので予想以上に綺麗に写ることもありますね。
古いデジカメもまだ捨てたものじゃないです