Kodak DC3800
前回に引き続き、Kodakとキヤノンばかりなような気がしますが。
今回はKodakの割にはずいぶん小さいモデルですね。
公開日時:2009年10月30日
追記日時:2015/8/13
画像追加
記事修正
購入価格は980円。
当時の価格は49,800円との事です。
似たような型番で以前、DC3200を紹介しましたが、
それとは似てもにつかないデザインでございます。それがいいか悪いかは別として、
IXY DIGITAL、Finepix 40iなどの、
いわゆる小型お手軽デジカメブームの頃にひっそりと登場したモデルでして、
結構凄そうな感じなのにあんまり流行らなかったみたいですね。
果たして、その実力がどうなのかも気になるところです。
・カタログスペック
1/1.75型の230万画素CCDで原色フィルター。
レンズは単焦点で、F2.8の33mmと、
なんか変わったサイズで変わった焦点距離ですね。
それもそのはず、記録サイズが3:2ですし、
なかなか面白そうです。
単焦点というのも男らしくて素敵。
マクロは単焦点なのに20cmと長め、
液晶は白色LEDと、最近の液晶テレビのトレンドを先取りしてますね。
そんな感じで、何故かKodakの公式サイトを見ても情報が少ないです。
これが何を意味するのか、後に分かることになります、
単三乾電池2本、CFスロット搭載、
そしてAFと、所有しているKodakデジカメでは一番高性能な部類に入ります。
そして、勿論Made in Japan、チノン製です。
・デザイン・メカ・インターフェイス
追記:2015/08/13/以下、追加画像
歴代のKodak製デジカメと比べれば非常にコンパクト。
でも、よく見ると結構厚ぼったい感じです。
デザイン的には結構面白い感じで、
レンズ部分が出っ張ってる所やカラーリングを見るに、
どうも以前紹介したアレに見えたので、
比較してみました。
あー、少し似てる・・・
そこそこ握りやすく、
上部はすっきり、
背面はKodakおなじみのアレということで、
それぞれのボタンもなかなか押しやすく、いい感じです。
CFスロット、電池蓋の機構はなかなか面白く、
小さい筐体によく押し込んだなと感心できるレベルです。
非常に高級感があり、機構もカチっとしててなかなか所有欲が満たされる感じですね。
まぁ、レンズが小さいところがマイナスポイントではありますが・・・
起動する際や、何か動作する際のレンズシャッターが動くメカっぽい音がたまらなくいいです。
「カチャッ!カチャッ!」という音がカメラらしい。
あと、細かいところですが、電源スイッチのスライドが他社と逆方向です。
・機能・仕様
追記:2015/08/13/以下、追加画像
起動が遅く、だいたい8秒程度。
そして、起動してから液晶ボタンを押さないと液晶がつきません。
若干不親切な感じではあります。
また、動作自体がトロく、げんなりしますが、
正直、どこもいじる必要がないので別に問題はありません。
だって、ホワイトバランス調整、ISO設定は勿論、露出補正まで出来ないのです。
本当に押すだけ。
マクロ切り替えはパナソニック製デジカメのように、モードダイヤルをマクロに合わせるだけの簡単仕様です。
一応、デジタルズームも出来ますが、
結構分かりづらいですね。
本当に、ただ押だけという感じです。
一応バッファはついていますが、
レスポンスが遅く、次に撮影できるまでの時間が意外とかかること、
そして、シャッター半押し状態で押し込んでも、
バッファが足りないのか切れない事もあるので(にも関わらず一見撮影が出来たような感じになるので)
あんまり役には立ちません。
プレビューも遅く、
その上拡大縮小が出来ないので、ピントを確認する材料にはなりません。
液晶自体は細かい部分は分からず、外ではやや見づらい感じなので若干不便ですね。
かといって、光学ファインダーも小さく使いづらい部分がありますが、
アバウトに使う機種なので気にしない事にします。
もう一点、不満なことは、
マクロ時は液晶が強制的につくわけですが、
マクロから通常撮影モードに切り替えると液晶が消灯する点。
いちいち液晶ボタンを押して・・・というのが面倒くさいです。
そして、この世代のデジカメにも関わらず、
EXIF情報が一切記録されないというあり得ない点もあります。
・画質・撮影
●AF/AWB
AFについては、割と早く、とりあえず合います。
ただ、下記にも記載いたしますが、
微妙にピンを外した写真を量産することが非常に多く、
というかAFが原因なのか?という感じもしますが、
そういうものなのかもしれません、
AWBに関しては、いじれないだけあって滅多に外しません。
●画質
色はこってりしていていかにもKodakらしい色合いですね。
まず、このデジカメの評価として的確だと思うのは、
「満塁ホームラン」以外は全て「3振」という感じですね。
ただ、その満塁ホームランが凄いので、
ついつい使ってしまうカメラという感じです。
ファンも多いようで、お気に入りな一台です。
画像
全て無圧縮です。
その他の写真はこちらにございます。
コメント
まさかアメリカ製と思っていたコダックデジカメが諏訪で作られているなんて思ってもいなかったでしょうね。諏訪って別の何かで有名だとは思っていたのですがチノンの所在地だったとか。
低画素+大型センサー+単焦点ということで古いですが興味が出て購入してみましたので撮影結果が楽しみです。
でも寿命が来るとどんどんAF機構が動かなくなり、最終的にはピンボケしか撮れなくなるとか。上級機のDC4800でもAFと絞り機構が故障してピンボケの他、屋外日中ではテレ端でしか撮れなくなる(F値の関係でちょうどよくなるらしい)ですがチノン機構は何か共通的な欠点があったのでしょうか。
意外とセンサーは自社かもしれませんけどねw
今日諏訪に行ってきましたが、
元々諏訪は時計産業から精密機器生産のメッカです。
現在はセイコーグループが牛耳ってる感じですけどね。
そうです、このカメラ、
AFがおかしい個体が多いんですよね。
画像処理エンジンがまだ未発達な時代ということもあり、
濃い目の味付けが面白い写りをする機種ではございますが、
そういった過渡期のデジカメなので成熟していないが故の不具合があるのかもしれませんね
今日諏訪に行ってきたとは偶然的に随分とタイムリーだったのですね
何かがあると聞いていたので調べてみると大社の方で諏訪と洩矢神が何とかという事があるみたいですね。全く知らなかったです。
センサーが自社製とは期待大です。Easyshareシステムでさえチノン製ですし、意外とコダックってプロ用を除いてデジカメに無頓着だった気がするのでその辺から買ってきたセンサーを付けてそうなので。自社製か分かりませんが、Easyshare V550に付いているセンサーはソニー製ではありませんでしたが。
コダックブルーというのも写実的に求めるならばフルオート機では嘘っぽくてダメですし、コダックブルーはフィルムからあった概念とはいえ発展途上な画像処理たちが生み出した遊びかもしれません。
行ってきた。
というか、通過してきたが正しいかもしれません。
当初の予定ではガッツリ入り込む予定でしたが、ナビの都合で別の方向にいってしまったようです。
チノン自体、コダックの傘下というか子会社みたいな感じになっていたので、
OEMというよりはコダックの一部門として機能していたわけで、
そういう点ではしっかりデジタルカメラ市場に爪痕を残しているとも言えます。
確かに、コダック製CCDはそこそこ大型センサーのものばかりというイメージです。
今となってはそういう遊び方が出来ますね。
ちょっと前の携帯電話のカメラもそういう傾向だったのですが、
今の普通のデジカメでコダックブルー的な感じだとちょっとどぎついです