公開日時:2009年11月28日
追記日時:2015/8/12
画像追加
記事修正
購入価格は1180円。
当時の価格は89,800です。
IXYといえば、元はAPSカメラのIXY 320というモノが元になり、
IXY Digitalが生まれました。
このデジカメはIXY 320そっくりな訳ですが、
これが出る前、ガリバーIXYと呼ばれ、こちらでも紹介いたしました、
Powershot A5という機種があった点も忘れてはいけません。IXY Digitalという名前になった最初の機種であり、
今も尚Canonの主力シリーズでアリ続けている凄いモデルなわけですが、
後継機がIXY Digital – と、後ろに数字が羅列されていく機種名ですので、
ネットで情報が殆ど引っかからないという悲しい機種でもあります。
1/2.7型の221万画素CCDで補色フィルター。
レンズは光学2倍ズームで、F2.8-4の35-70mmと、
非常に中途半端ですね。
CCDは補色センサーですが、実は、
IXY Digitalシリーズ最初で最後の補色センサーモデルだったりもします。液晶は1.5インチながら低温ポリシリコンTFTで、
マクロは10cm、メディアはCF、駆動はバッテリー、
ISOは100固定という感じですね。その当時はお手軽カメラが流行った時期でもありますし、その火付け役となったモデルでもありますから、
そこまでいじれないとみて間違いは無いかと思われます。
追記:2015/08/12
スペック
■センサー・仕様/TCP1.02 | |
センサーサイズ/センサー | 1/2.7型CCDセンサー(原色フィルター) |
画素数 | 211万画素 |
映像エンジン | 記載なし |
液晶 | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶 |
オートフォーカス | コントラスト検出方式 |
ISO感度 | 100 |
■レンズ性能 | |
焦点距離(35mm換算) | 35-70mm |
F値 | F2.8-4.0 |
ズーム倍率 | 2倍ズーム |
レンズブランド | CANON ZOOM LENS |
最短撮影距離 | 10cm |
手ぶれ補正 | x |
■基本仕様 | |
仕様メディア | コンパクトフラッシュ(TYPE I) |
使用電源 | 専用充電池 (NB-1LH) |
動画撮影機能 | x |
記録形式 | x |
音声記録 | x |
録画時間 | x |
顔認識 | x |
Wi-Fi | x |
GPS | x |
防水 | x |
防塵 | x |
追記:2015/08/12/以下、追加画像
・購入時の状態
付属品:本体、バッテリ、ACアダプタ
状態 :良好、一部文字かすれあり、バッテリ死にかけ
・デザイン・メカ・インターフェイス
現行のIXYと比べると、高級感と分厚さ、重さが目立ちますね。
これでもなかなかのかっこよさはありますし、
流石、それなりに高いデジカメって感じです。
インターフェイスやボタン類は至ってシンプルで、
本当に必要最低限のモノしかついていないすっきりとした感じですね。
背面の端いっぱいに広がるCFスロットや、
バネはないけどしっかりしてる電池蓋、
金属製の三脚穴(但し右端についてる)など、
高級感もばっちりです。
ボタンについては、そこそこ押しづらいわけですが、
正直、あんまりいじるような事はないので問題はないレベルですね。
その代わりズームレバーは押しやすいですし、
撮影、プレビューはレバー切り替え式ですのでまず迷うことはありません。
レンズは小さく、
駆動音が無茶苦茶でかいです。
レンズ機構の速度が速くないのはちょっといただけない所もありますね。
バッテリに関しては、満充電で2枚撮影したら電源が落ちてしまいますw
上記の通り、あまりよろしゅうない。
というか、この頃から2004年辺りまで使われていたCanon独自のインターフェイスを使っていますので、
慣れてる方にとってはわかりやすいかもしれませんが、
メニューを押して横にカーソル移動、
切り替えるのにメニューボタンもう一回、という、
何とも分かりづらい所です。
そして、操作性の悪さも相まってあんまり使い勝手は良くないですね。
ただ、いじる項目がPowershotと比べるとだいぶ少ないので、
時刻設定ぐらいでしか使わない感じですね。
起動は音がうるさいのもあり、ちょっと遅めですが、
挙動についてはPowershotと差別化してるだろと言うぐらいサクサクですね。
それについては現行のIXYシリーズに通じるモノがあります。
・画質・撮影
●AF/AWB
AFは早いです。
しかし、AiAF世代ではないので、
フォーカスが合ったかどうかはファインダの上にあるLEDで確認する必要があります。
液晶にポイントを出してくれれば非常にありがたい訳ですけどね。
AWBに関しては、非常に馬鹿です。
少し暗いモノなら無条件に真っ青にしてしまいます。
一応、ホワイトバランスはいじれますが、
メニューが使いづらい為、あんまり多様はしたくないものです。
●画質
補色センサーだなって感じの写りや、
上記の通り真っ青になってしまうこともありますが、
この世代のデジカメとしては非常に良好ですね。
当時、「画質が悪い」と言われていたそうですが、
こんなもんだと思われます。
ただ、晴天に関しては画質破綻が目立ちますし、ノイジーになる傾向があるので難しいところですね。
画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
拡大・元データ
夜景、広角
拡大・元データ
階調は頑張っていますが、
画質的にはちょっと厳しいかなという所
拡大・元データ
マクロに関しては極めて良好です。
その他の写真はこちらにございます。
コメント
こんどはキヤノンが低価格コンデジ撤退らしいです。
今度こそあれだけ続いたIXYも終息かな…
IXYは安くても金属ボディで三脚穴も金属で品によっては国産と良いところばかりでしたが。何年かかけて終了していくみたいです
CMOSセンサーになった時点で終わりは近かったのかもしれません。あれだけ自社生産だったフジのコンデジも現在のセンサーEXR CMOSセンサーは東芝製造と聞きます。
同じような境遇のAPSフイルムカメラから生まれたRevioもいつの間にか消えてしまいました。
Digital Revioは京セラOEMのKD-300Zは京セラ画像ですがそれ以外のオリジナルな機種は好きです。
低価格帯のコンデジは本当に、儲からないですからね。
正直言って英断だと思います。
そのようなデジカメを維持していくのは、自分の業界の首を絞めているだけですから。
IXYも初期のような高級路線で行けばよかったんですけどね。
CMOSセンサーはともかく、
裏面照射型CMOSセンサーは革命だと思います、
ようやく各社がまともにチューニングできたところなので、
後は、各々生き残る道を模索していただきたいものです。
APSカメラ、基フィルムカメラ時代の名称を引きずっているコンデジは今やIXYとリコー系ぐらいですからね。
Digital Revioだけでなく、
京セラOEM機は意外と多いのです。