{ﾒ}Powershot A30

Canon Powershot A30
久しぶりのキヤノンかと思いきやまたお前かよって感じですねｗ
A40に引き続き、
このシリーズを制覇してしまいそうな感じすらしますがどんな機種なのでしょうか。

Canon Powershot A30は、2002年3月に発売された120万画素のデジタルカメラです。
購入価格は250円。
当時の価格は37,800円です。

130万画素のエントリークラスという事で、
当時のパワーショットシリーズの中でも最も下から2番目のグレードなわけですが、
設計に余裕のある分割と多機能が売りなモデルですね。
以前紹介したPowershot A40の下位モデルであり、
コンセプトとしては、というかこれまた以前紹介したPowershot A10と殆ど同じということですが、
一体どんなところに差があるのか気になりますね。

・カタログスペック
1/2.7型の130万画素CCDで原色フィルター。
レンズは3倍ズームで、F2.8ーF4.8の35mm-105mmと、
レンズ性能は全く変わりません。
しかし、有効画素数については130万画素から何故か120万画素に落ちてしまっていることが気になりますね。

液晶は1.5型低温ポリシリコンTFT液晶
マクロは16cm、メディアはCF、駆動は単三乾電池4本と、
マクロが長いのが非常に残念です。
ここら辺もA10と全く変わらないところを見ると、本当にマイナーチェンジ止まりなんですね。

機能としては、
A10では搭載していなかった動画撮影機能や、
スローシャッター、ISO感度が100固定だったのに対し、
今回は50-400までの切り替えが可能となるなど、
よりフレキシブルになっております。
こういうマイナーチェンジは非常にありがたい。

そして、AiAFを搭載したという点も見逃せません。

・購入時の状態
付属品：本体、のみ
状態　：液晶傷
機能　：良好
台数　：1台

・デザイン・メカ・インターフェイス

Powershot A10と比べて、
というかガワに違いがないので相変わらず厚ぼったいなーというのが感想です。
まぁ、フィット感と電池が入れた時のずっしり感がなかなかいい感じなので悪く無いですけどね。
どうでも良いですが、グリップ部にCanonロゴが入り、
本体右側にPowershot A30の刻印がありますが、
A10はグリップ部に機種名が書いてありました。
これが文字落ちしやすくて、美観を損ねてしまうわけですが、
この機種においては流石のロゴなので、ちゃんと彫り込みがありますので消えません。
エメラルドブルーの色はこのシリーズの中で一番好きな色ですが、
まだカラーバリエーションのデジカメが少ない時期ですのでシルバーやブラックが欲しかった人にはちょっと残念ですね。
自分は色物大好きなのでお気に入りだったりもしますがｗ

背面のボタンが押しづらいのは相変わらず残念ですね。

・機能・仕様
これはPowershot A40と同じなわけですが、
ゆっくりもっさりだけど動けばマシという典型的なパターンです。
モードダイヤルが固く、上記の通りボタンが押しづらいことを考慮すると、
結構使いづらいわけですが、

AiAFと新型メニューで使いやすさがアップしましたし、
ピクチャーコントロールは古デジに成り果てた今であっても個性を出してくれます。
動作音が大きいですがそれもこの機種の味の一つですね。

あとは外でもそこそこ見えることや、
電池の持ちが良いこともこの機種の魅力です。
なんだかんだで動作も安定している点は信頼における1台だと思います。

・画質・撮影
●AF・挙動
AFはマクロ以外では良好。
マクロ域では長いということもあり、ちょっと使い辛いし迷うような気もしますが、
AiAFのおかげで結構正確でそこそこ高速でピントを合わせてくれます。
露出やホワイトバランスに関しては、A40と比べても安定しているような印象です。

●画質
ナチュラルモードであっても味付けが濃く、
記憶色で撮影してくれるのが面白いです。
A40やA10には無いこの濃さ、
空気感といい、かなり高評価です。
ただし、画素数的な問題で印刷にはちょっと厳しいですし、
この画質で引き伸ばせれば・・・ということが悔やまれます。

レンズがレンズなので仕方がないですが、
ちょっと周辺減光が出ますが問題ないですね。

画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」

拡大・元データ
空気感がいい感じです。