Canon Powershot600
でか!っと思ったのもそのはず、
実はこちら、キャノン初のコンパクトデジカメなわけです。
・・・と以前Powershot 350でいったような気がしますが、
勘違いしてました。
だって、これ、コンパクトじゃないじゃん。
・・・ダメカナ?
購入価格は525円。
当時の価格は128,000円前後です。
Powershot 350はパナソニック製だったのに対し、
こちらは自社開発製品なので期待が出来ます。
そして、この大きさ、見るからにスゴそうな感じです。
・カタログスペック
1/3型の57万画素CCD。
レンズは単焦点で、F2.5の50mmと、
結構明るいレンズを使ってます。
ライカ判の標準レンズと同じ画角と言うのがなんとも渋いですね。
あと、このデジカメ。
何とローパスフィルタがついてないのです!
凄い!漢すぎる!
液晶はなし。
マクロは10cm、メディアはATAカード(TypeIIIまで対応)
駆動は専用バッテリー(NB-6N)と、
なんとも渋い構成。
背面液晶のないデジカメは慣れましたが、
この大きさから考えると笑ってしまうものばかりです。
そして、ATAカード。
ここまでの仕様的にはFUJIX DS-300と似たり寄ったりですが、
特筆すべきはなんといってもTypeIIIのATAカードが使える点。
TypeIIIですよ。
TypeIIが主流な今では、TypeIIIを見る機会など殆どないですが、
それがデジカメで使えてしまう。
要は、TypeIIIのHDDなんかがつなげてしまうわけですが、
一昔前でいうマイクロドライブみたいな感じですよね。
どうも、この筐体の馬鹿でかさはTypeIIIのATAカードがさせるようにした為だそうで、
当時は凄い時代だったんだなぁと痛感。
そういえば、この時代では珍しく、
外部メディア以外でも1MBの内蔵メモリがはいってます。
マクロは当時としては結構寄れる方ですし、
なにより、バッテリーは見たこともない形状。
しかもニッケルカドミウム電池でございます。
機能としては、
この時期にしては珍しく音声録音に対応してます。
モノクロモードやオートホワイトバランス、
コンバーションレンズに対応などそれなりに機能はついているようです。
あと、RAW撮影も出来ます。
・購入時の状態
付属品:本体、カメラステーション、パラレルケーブル、バッテリ、ACアダプタのみ
状態 :良好
機能 :バッテリ寿命
台数 :1台
この薄らデカさは凄いですね。
そして、このデザインセンスも圧巻です。
外装はプラスチックで安っぽいのが残念ですが、
これを金属にするとだいぶ重くなりそうなのでそんな感じですよね。
で、パッと見「レンズでけー!」
と思うわけですが,
よく見るとこれ、ファインダーでして、
その下に豆粒のようなレンズが付いてます。
見掛け倒しとはまさにこのことですね。
ちなみに、レンズバリアーは手動で本体側面にありますが、
一応、電源と連動しております。
にしても、このレンズユニットに全部集約されているような出っ張りで、
ここらへんを思い出してしまいました。
背面がだいぶすっきりしておりますが、
カラー、モノクロのレバーだけがぽつんとあるのはなんか凄いですね。
一見、あんまり使わなそうな機能ですが、
意外と業務用なデジカメですので割りと使われるのかもしれません。
上部にボタン類が集約されている感じですが、
それでもだいぶ小さい。
というか、どう操作するのか全く謎です。
カードスロットやバッテリースロットの作りはなかなかいい感じですし、
なかなか考えられてますね。
余談ですが、カメラステーションがかなりかっこいいです。
ギミックがいいですね、
カシャッ!カシャッ!
とファミコンのカセット取り出し機構みたいに暫く遊んでました.
・機能・仕様
起動は1秒程度と早いです。
液晶がないのと単焦点だからでしょうが、
なかなか快適そうです。
ただ、操作性は全くわからず、
クオリティーとマクロぐらいしか使えませんでした。
もう少しボタンを増やしても良いから機能をいじらせて欲しかったです。
バッテリーの持ちはわかりませんが,
最初から死んでいるので外にも持ち出せない状態です。
この時点での難点はファインダーが見づらいこと。
液晶がついてないこの価格帯のデジカメとしては結構致命的ではないかと思いますねw
あと、シャッターボタンの出来がよく、
流石キャノンだと思いました。
・画質・撮影
●AF・挙動
AFはだいぶ遅いですが、
割りと正確ですね。
特に、マクロ撮影は結構使えますね。
となると、なおさら背面液晶は欲しかったところです。
ちょっと露出アンダー目なのが気になります。
●画質
あんまり撮影出来ておりませんが、
やはりローパスレスはいいなーという感じです。
57万画素なのであれなところはありますが、
世代の割りには非常に綺麗です。
外で使ってみたいですが、
これを持って行くのは大きさ的にちょっとという感じですw
画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」
拡大・元データ
拡大・元データ
マクロテスト
拡大・元データ
マクロ+モノクロモード
拡大・元データ
マクロポートレート
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :09/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :04/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :03/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :05/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :00/10:主に操作性
AF・露出精度 :06/10:AFは正確か、
画質 :05/10:文字通り
輝き度 :10/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :06/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :02/10:今後も使い続けたいかなど
合計:50/100
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