{ﾒ}Powershot 350

Canon Powershot350
やたらと旧式のデジカメって感じですが、
それもそのはず、~~実はこのデジカメ、Canon初のコンパクトデジタルカメラだったのです！~~

Canon Powershot 350は、1997年3月に発売された35万画素のデジタルカメラです。
購入価格は350円。
当時の価格は69800円前後だそうです。この機種は上記の通り、~~キャノン初のコンパクトデジタルカメラ~~という事ですが、
実は、松下電器（現パナソニック）のOEMでして、
パナソニックブランドはもちろん、コニカにもOEM供給がされている定番機みたいですね。
それだけ、この機種が当時優れていたということですが、
果たして、現在でも通用するのか、気になります。
このデザインになった最初の機種でして、

なお、この機種のパナソニック版につきましては、
近日公開いたします。

・カタログスペック
1/3型の35万画素CCD素子。
レンズは単焦点で、F2.8の43mmと、
明るめのレンズをつかっております。

液晶1.8型、マクロは3cm、メディアはCFカード、駆動は単三乾電池3本です。
まず、この世代で3cmはすごい。
そして、内蔵メモリ全盛期ながらCFカードが使えるのは非常にありがたいところですね。
単三乾電池駆動もいいですが、
何故3本という中途半端な数なのか、というのが気になります。
C@Mailと同じですねｗ

機能としては、デート機能やセルフタイマー、
フラッシュや露出補正、ホワイトバランスなどなど、
デジカメに必要な機能は一応ついております。

それ以上は求めませんけどねｗ
・購入時の状態
付属品：本体のみ
状態　：良好
機能　：良好
台数　：1台

・デザイン・メカ・インターフェイス

モードダイヤルのカチカチ感がなかなか好き。
レンズバリアーは欲しいですね。

背面のボタンの多さは時代を象徴しているというか、
なんか圧倒されます。とてもデジカメとは思えないところは、
パナソニックOEMだからということなんでしょうかｗ

電池ボックスのフタ側には、パナソニック時代の名残だと思われる、
「パナソニック製電池を使ってね」というシールが貼ってあったりしますが、
問題点として、電池が異常に入れづらく、抜きづらいｔｏいうこと。
電池3本だからということではないわけですｗ
抜くときに、エネループの皮膜を破ってしまうぐらいです。

とにかくギミックが面白く、
この世代なのにバリアングル液晶を搭載、とはいえ、中途半端なワケですがｗ
そして、CFスロットもわかりづらいところにあったり、
側面のマクロ切り替えレバーや、
端子部のカバーなど、
機械好きにはたまらない使用で御座いますね。

・機能・仕様

起動が4秒程度と遅め。
ソフトウェアメニューと言う概念が無い頃の製品なので、
すべてのボタンに1機能という感じだと思いきや、
このボタンとあわせて押すみたいなすごくわかりづらいインターフェイスを採用していました。
フラッシュや露出補正ぐらいならなんとか分かりますが、
それ以外の設定は全くわからず、操作性は悪いです。
ただし、画質設定などをレバーでできる点は評価できます。

また、カードが無い時に出てくるCARD表記のフォントは無駄にカッコよかったり、
なんかメカとしてのデジカメというジャンルとしては最強の部類に入るかもしれません。

液晶がとにかく見づらく、
液晶がこれと同じという話を聞くと納得もいきます。
屋外ではまず見えません。

まぁ、30万画素とはいえ旧世代のデジカメですので、
記録時間を含め、挙動は遅いです。

マクロについては、
パンフォーカスの3cmという事からお分かりの通り、
かなりきわどいです。
そもそも、被写体に設置しないとピントがこなかったりするので、
実は3cmマクロではなく、1cm以下ではないかと思われます。
一眼と同じ計算になっているのですかねｗ

液晶の質が悪いということで、
ピントをあわせるのは至難の業です。

・画質・撮影
●画質
30万画素デジカメというくくりで考えれば、
画質に関してはトップクラスです。
というか、ダイナミックレンジの広さや細部が潰れない再現力は特筆すべき点ですね。
30万画素デジカメでは実用性のある機種でございます。
暗所にも強いという点も優れておりますね。

画像
「拡大・元データ表示は無圧縮です」

拡大・元データ
圧縮率の問題化、リダクションが掛かっているのか、
だいぶのっぺりした感じにはなっておりますが、
空の快調と窓まで判別できるクオリティは素晴らしい。