デジカメレビュー三洋電機Multi-Z DSC-SX150
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この時代のデジカメは似たようなデザインのものが多いですが、
とりわけマルチーズシリーズは一貫してこれでございましたね。
MZになってからはズームレンズになったので前面の雰囲気は変わりましたが、
割りとシリーズ末期までDNAは受け継がれておりました。
この辺りから「動画デジカメ」を名乗りだしたということで、
Xactiの源流がここから始まっているとも言えます。
SANYO Multi-Z SX150 は、
当時の販売価格は78,000円前後です。
なかなかいいお値段がしますが、
メガピクセルでVGA動画が撮れるカメラなので妥当なお値段でございます。
スペック
■センサー・仕様/TCP1.01 | |
センサーサイズ/センサー | 1/2型CCD(原色プログレッシブスキャンCCD) |
画素数 | 140万画素 |
映像エンジン | 記載なし |
液晶 | 1.8インチ低温ポリシリコンTFT液晶搭載(11万画素) |
オートフォーカス | コントラスト検出方式 |
ISO感度 | 100-400 |
■レンズ性能 | |
焦点距離(35mm換算) | 38mm |
F値 | F2.4 |
ズーム倍率 | 単焦点レンズ |
レンズブランド | 刻印なし |
最短撮影距離 | 10cm |
手ぶれ補正 | なし |
■基本仕様 | |
仕様メディア | コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ |
使用電源 | 単三電池x2 |
動画撮影機能 | 640×480/15fps |
記録形式 | QuickTime |
音声記録 | ◯ |
録画時間 | 制限なし (640x480で記録する場合は15秒間) |
ある程度大容量でも大丈夫ということでもあります。
・デザイン・メカ・インターフェイス
安定のデザインでございます。
X110と比べるとちょっとぷっくりしてますが、
SX550とよりもぷっくりしてないというバランスでしょうか。
ボディは全体的に金属製で高級感があり、全体的に
造形も地味目ではありますが、よく出来ていると思います。
この時代のデジカメなので見た目よりもちょっと重たいですね。
大きさに関しては、ちょっとのデジカメと比べると厚ぼったいですが、
大型化した最近のコンデジと比べるとそれほど変わりません。
底面を見てみるとCFカードスロットと追いやられた単三2本分のスペースが見えると頃を見ると、
当時としては相当ギリギリの設計であったことでしょう。
この分厚さから握りやすく、扱いやすいですね。
この時代にあって割りと人間工学的な設計にはなっております。
電源もレンズバリアと連動しております。
そして、悲しきかな。
電池蓋の詰めは構造上、割れやすいです。
1周回ったのかな。
メガピクセル
インターフェイスは長らく同じでした。
・機能・仕様
起動は3秒程度と早いです。
UIは三洋で褒められた仕様のものでございまして、
サクサク簡単にいじることが出来ます。
マクロ切り替えもそのメニューからというのがちょっと残念ではありますが、
AF時代なのでしょうがないです。
一度切り替えたらカーソル位置が記憶されるので、
本当に楽です。
電池の持ちはそれなりですね。
マイクロドライブではなくCFだからというのもありますが。
液晶はちょっと黄色っぽいですが、
こんなものでしょうか。時刻設定がセットアップメニューにあるというのも、
安心できるポイントです。
この付近の三洋機は時刻設定が何故か再生画面にありますからね。
●AF・画質
遅くはないです。
AFも割りと性格でございます。
マクロ域はちょっと微妙ですけどね。
解像力は悪く無いですが、
彩度が低く、もやっとした感じです。
逆光耐性はあまりなく、
強めの光源が入るとすぐに影響を受けます。
これに関しては、経年劣化でレンズのコンディションがちょっと悪くなっている感もありますけどね。
程よくカラーノイズが乗っており、
それによりも立体感を感じる事が出来ますね。最近のモニタは解像力が高いのでちょっと厳しいですが、
縮小して使う分にはまだ使えるのかな・・・という感じでございます。動画は悪く無いですが、
音質がちょっと微妙で、
お風呂の中でとっているような反響音があります。
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