フィルムカメラレビュー
Kodak
disk 4000
フィルムも時代が長かったというのもあり、
かなり迷走した規格というのもあったのですね。
噂には聞いておりましたが、
ディスクフィルムを使用したカメラでございます。
ディスクフィルムとは、その名の通りカートリッジに入った円盤状のシートフィルムでございまして、
フロッピーディスクのように、モーターでくるくるとフィルムが回転するシステムでございます。
カメラ自体は薄型で、
当時のハイテクを詰め込んだようなスタイルでございますが、
カメラは薄型にするという性質上電池の交換はできず、
更に構造上フィルムの画質も悪く、構造上15枚しか記録できないということで、
あまり普及しなかった規格のようです。
といっても、90年代末まで販売はしていたようですね。
1982年に発売されたコンパクトカメラです
メーカー希望小売価格は調査中です。
購入価格は108円です。
スペック
・フォーカスはパンフォーカス
・F値はF12.6
・最短撮影距離は1.2m
果たして、まともに写ったのでしょうか。
・デザイン・メカ・インターフェイス
今の基準としてはそうでもないですが、
当時としてはそこそこ分厚いですね。
結構大型で、昔の手のひらサイズということですね。
作りは意外と安っぽい感じですが、
80年代のメカメカ感がしっかりとあっていいですねぇ。
システムの割に操作は非常にシンプルで、
ほぼ何も出来ないから故、扱いやすくはなっておりますね。
ストロボ発光はオートで、
押せるのはシャッターボタンぐらいでございます。
個人的には、好きなデザインです。
コダックっぽいといったらコダックですが、
箱って感じです。
ディスクのロゴもかっこいい。
なお、当disk4000はそのディスクフィルム対応機の初号機でございます。
小さく「camera」って書いてあるのが、当時としての画期的感がありますね。
レバーを引くとファインダーの窓もあきます。
シャッターボタンはこの位置。
ちょっと独特ですね。
レバーひとつとっても、
なかなかハイテクです
フラッシュ
ここがフィルムを入れる部分がパカっとあくレバー
背面
アメリカ製
末期のMDプレーヤーみたいな感じです。
フィルムがないので当然撮影は出来ませんが、
意外と、電池は生きておりました。
シャッターを押すとなかなか大きな音でこの部分が回転しますが、
リチウム電池ってすごいですねぇ
コメント
電池にはナショナル製の旧規格なフッ化黒鉛(BR系)のリチウム電池(多分CR123Aと同形)が使われていたりします。まだCR系リチウム電池が存在しない時期のカメラです。
80年代前半ですからねw。
今度分解して調べてみます。
それにしても、リチウム電池は寿命が長いです。