以前紹介したCOOLPIX 900に次ぐニコンでかいシリーズでございます。
なんか見た目だけでも突っ込みどころが満載なこいつですが、果たしてどうなのでしょうか。
購入価格は278円。
当時の価格は89,800円前後です。
新開発のズームニッコールレンズを搭載した機種だそうですが、
COOLPIX 900の後継機であるCOOLPIX 950と同じデジタル回路を搭載しているちょっといい感じの機種みたいです。
現代でも通用できる画質かどうかは別として、なんかちょっと楽しみですね。
・・・ネットの情報があまりないだけに、実はあまり売れなかった機種かもしれないけれど・・・
レンズは2倍ズームレンズで、F3.5-4.8の35-76mmでオートフォーカス。
ZOOM NIKKORレンズを搭載。
素子は補色フィルタという点については残念ではありますが、
もっと残念なのはレンズの暗さですけどね。
暗いレンズだからって悪いレンズじゃないのは承知ですが、
せめて広角側で2.8は欲しかったところです。
しかし、実はこのレンズ、インナーフォーカスなのです。
これはなかなか嬉しいですよね。
液晶は1.8型低温ポリシリコンTFT液晶。
マクロは7cm、メディアはコンパクトフラッシュ、駆動は単三乾電池x4と、
パッと見なかなかでございます。
ただ、液晶の視野率は100%ではなく97%。
微妙に残念でございます。
機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、秒間30枚の連射機能(但しQVGA画質)などなど、
当時としては多機能な方でございます。
・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :良好
機能 :良好
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
なんというか、でかいです。
そして機能性優先の無骨なボディは異様です。
当然、ホールド感は良いわけですが、
現在は絶対に作れないようなデザインでございます。
よくよく見るとグリップ部の赤いラインは現在でも続くNikonの一眼っぽい配色ですし、
良く出来てますねw
これでもう少し高級感があればいいのですが残念です。
レンズは実はインナーフォーカスなのです。
という事は上記にもありますが、
インナーフォーカス故、そのままレンズフィルターを取り付けられるという嬉しい仕様です。
口径は28mmなので探すのがちょっと大変ですが、なかなか使い道が広がりますね。
側面を見るとインナーフォーカス故の厚ぼったさがあります。
というか、この出っ張り、最初レンズ機構が壊れているのかと思ってしまいましたw
当然、可変はしません。
上部のボタン配置はCOOLPIX 900と同じような感じですが、
露出補正ボタンなどが独立している点は嬉しいところです。
99年というとまだまだフィルムカメラ全盛期なので、フィルムカメラと同じく上部に操作系がある機種が多いですね。
底面
Made in KOREAの文字がありますね
ニコンは国産なデジカメは割と少ないです。
というか、おそらくこれも三洋OEMっぽい雰囲気がありますよね。
底面にある巨大なCFスロットなんて、EPSONや三洋で良く見かけますし。
そして、この価格帯で三脚穴がプラスチックというのはどうかと
なんというか、電池室は凄い設計ですw
蓋の爪は絶対折りそうな勢いですねw
CR-V3に対応していない文電池を入れ易いわけですけどw
背面は信じられないほどシンプル。
というか、背面にこれだけしかボタンがないのになんでメニューボタンはここにあるのだろうか。
光学ファインダの出っ張りが面白いですが、
狭くあんまり見やすくはないですね。
よくよく見ると、
シャッターボタンまで塗装がされていたり、
残念な部分もありますが、
Nikonの持ち味である所有欲を満たす部分もたくさんございますね。
・機能・仕様
起動は5秒程度とそれなりです。
立ち上がった後はソコソコの速いですね。
この世代のデジカメとしては驚異的な速さだと思います。
しかし、UIがショボく操作性は最悪です。
階層メニューではあるものの、
並びが雑多だったり、
方向キーでないのが仕方がないとしても、
メニュー、カーソル、決定の位置が離れすぎていて操作がし辛いだけでなく、
メニューが多いわりには、AFは常にコンティニュアスで変更ができず、
フル解像度意外はVGAしか選択できない(連写撮影でQVGAになりますが)という点も残念です。
まぁ、後に洗練されてきますのである意味新鮮なのでしょうがw
そして、COOLPIX 900と同じく起動後は何故かちょっと望遠寄りになっておりまして、
毎回W端に戻さなければならないのは面倒くさいです。
液晶は外では見づらいのは仕方がないですねw
●AF・挙動
AFは早く、割りと正確です。
が、マクロ域はあんまりですね。
●画質
画質については、補色フィルタらしくあっさり目ですね。
やはりレンズが良く、周辺光量落ちも少なく、
現在でも通用する画質だと思います。
原色フィルタ好きな人には物足りない発色ではありますが、
なかなかおすすめな一台です。
画像
「データは無圧縮です」
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :03/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :04/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :05/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :04/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :03/10:主に操作性
AF・露出精度 :05/10:AFは正確か、
画質 :05/10:文字通り
輝き度 :07/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :05/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :04/10:今後も使い続けたいかなど
合計:45/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00
コメント
はじめまして、懐かしい画像に引かれてやってまいりました。このCOOLPIX 800はわたしが最初にボーナスを叩いて購入したデジカメです。画像はまぁそこそこなんですがデジタルズームをかけると酷い画像に成り果てるので、これ以降デジタルズームを信用しなくなりました。フィルターが使えるのは良いですね、デカイ分持ちやすいし。このCOOLPIX 800は今でも動態保存しています。まぁ携帯のカメラでさえコイツより高画素数なんで出番は無いでしょうが。
>>あのまのかりす様
はじめまして、さらもでと申します。
大変思い出のカメラですねw
デジタルズームに関しては、最近超解像技術により大分ましになったようですが、
やはり、画像の劣化は激しいですよね。
特に、この世代のような低画素機の場合はなおさらなような気もします。
フィルターが使える機種というのは現在は中々ないですよね。
ちょっと小さい口径ではありますが、価格なりのギミックはあると思います。
小さいのもいいですが、ホールド感があるのも当時のカメラの魅力です。
確かに、今となっては性能面では見る影もない機種ですが、
今の機種には出せない味わいもありますので、是非使ってあげてください。