購入価格は500円。
当時の価格は68,000円です。
Cyber-shotといえば、F1から始まるこのスタイルが当時は定番だったようで、
サラネでも以前、F55DXなんてのを紹介しておりますが、
このレンズがクルリンパするのがサイバーショットなわけですよね。
で、先ほどF1からと書きましたが、
この機種はF2,F3と、3代目のサイバーショットな訳です。
当時のプレスリリースでは、これとMDマビカが同時発表という事で、時代を感じさせます。
MD(ミニディスク)に記録するデジカメがあったなんて、既に忘れ去られたお話ですからねw
にしても、97年にはとても見えない先進性です。
・カタログスペック
1/4型の35万画素CCDで原色フィルタ。
レンズは単焦点で、F2の46mmと、
レンズが明るくてなかなかいいのでは無いでしょうか?
まぁ、35万画素という時点で既にあんまりスペックに関しては触れてはいけない領域なような気もしていますが、
流石、当時から本気でデジカメを作っていたメーカーらしいいい作りです。
液晶は1.8インチのTFT液晶。
マクロは8cm、メディアは内蔵メモリのみで8MB、駆動はバッテリー(LIP-10)です。
と、なんか時代の割には凄く頑張ってますよね。
内蔵メモリのみという点でもうどうしようもなくなってしまいますが、
それでも、かなり頑張った仕様だと思います。
機能としても、
動画撮影や連射機能なんてモノもこの時代から搭載している他、
今日のダイナミックフォトっぽい機能の、フレーム合成機能なんてものもついています。
・購入時の状態
付属品:本体、バッテリのみ
状態 :バッテリー死亡、ヒンジ部歪みあり
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
思った以上にコンパクトですし、
質感においても今のデジカメでは考えられないほどしっかりしてます。
持った感じもずっしりとしていて、とてもこの性能のカメラとは思えません。
レンズの回転機構なんかも、ゴムグリップが付いているおかげで回しやすく、
ボタン配置も若干多いとは思いますが必要なボタンがまだ理解できる範囲にちりばめられておりますので、悪くはないです。
それに、側面のジョグダイヤルなんかは、ソニーの象徴でしていいですね。
「本物の」ジョグダイヤルがついている機種なんて、まさかお目にかかれるとは・・・
なんというか、デジカメ黎明期のデジカメという感じにしびれます。
しかし、ヒンジ部が弱いようで、
自分の個体では上部が歪んでしまって隙間が出来てしまっています。
動きますが、カメラ回転部ですので非常に不安でなりません。
そして、レンズは「SONY VIDEO LENS」の表記。
DS-10のTV-FUJINONと同じく、
ビデオ用のモノを流用したみたいですね。
・機能・仕様
起動が6秒程度と結構ゆったり。
動作自体も比較的遅めなわけですが、
同世代機と比べて、非常に優れているのはちゃんとデジタルメニューが実装されていること。
そこら辺はハンディーカムの技術だと思われますが、
これがあるのと無いとでは雲泥の差でございます。
ジョグダイヤルで選択して決定していく方式ですが、
正直、遅いけど使える。
また、液晶ファインダしか付いていない事ですが、
ちゃんと現代の機種みたいにちゃんと必要な表示は出るようになっているのでありがたい。
液晶の質はTFT液晶らしく、割といい液晶を使っている感じですね。
応答速度も申し分ないですし、流石SONYという感じです。
ただ、当時の液晶ですので視野角は狭いわけですが、
そこはレンズ回転機ということでどうにでもなりますね。
そして、この機種のポイントとして、IrDAポートが付いていること。
最近、Finepix辺りが何故かIrDAをつけたデジカメ達を平然とラインナップしてますが、
これはなかなかありがたい。
というのも、パソコン接続ケーブルが無いユーザーでもIrDA端子の付いてるノートパソコンがあれば転送が出来ますからね。
ただ、そんな機種今時ありませんがw
ちなみに、自分の用意しているWindows95環境のマシンでは、
何故かうまく受信が出来ませんでした。
原因としてはもう環境が古いためダメになってしまったのか、
それともこのCyber-shotの電源供給に、要求されているDC6VのACではなく、DC5Vのモノをつないでいるからかのどちらかになりますね。
その他の写真はこちらにございます。
コメント
こいつも持ってます。
庭で犬を放してテーブルとベンチをだして、
コーヒーを飲みながらテーブルの上のカメラを。
なんて時に使ってます。
お世話になっております。さらもででございます。
これを未だに使っておられるとは、渋いですねw
大事にしてあげてください