サラネ20周年特別企画
ツクールMV/制作雑記
-新作・冒険者の試練-
おさらい
最終戦について
色々と怖いことを言ってくるタナカでございますが、
もう、彼らの勢いは止まりません。
どこまで本当の事か分からないし、とおもったのか、
引っ込みが付かなくなってしまったのかは分かりませんが、
ただ、RPGにおけるここまで来たのに引き返す的な話がなかったので、
あえて作っても面白そうな感じはします。
「世界の半分をお前にやろう」の展開ですね。
意外と驚いたのは、
エンディングについては否論しかないのに、
このメッセージをちゃんと理解していただけたという事でしょうか。
言わずもがなのマザー・マザー2のオマージュでございます。
マルクス派かアダムスミス派かという議論は置いておきますが、
神の見えざる手を使います。
神の力を得られるのであれば、
本当は光の嵐の方が意味的にはあっているんですけどね。
神のみえざる手は闇の力なので。
というのはおいといて、
神の見えざる手3発でグランドソードの魔王へと変身します。
そう、タナカとはグランドソードの魔王だったのです。
というのはこじつけなのか、本気なのか。
さて、魔王、正直言って弱いです。
本当はもっと硬かったのですが、
テストプレイをしてくれた人に「無駄に硬い」と言われたのでHPを落としました。
正直言って、弱いのは想定内。
ですので、きっと「ゲームオーバーがない」と表記しておきながら、
魔王で負けるとゲームオーバーになるという事に気付いた方はいらっしゃらないと思います。
権力者は、当然ですがその頂点に立つ者。
パワーは権力に置き換わります。
そうなると、己の探求は怠ってしまうわけです。
そして、周りは忖度した人間しかいなくなり、
そのなかで彼の世界は回っていきます。
彼は何が何をしても下はその通りに動いてくれる。
そうすることにより、権力者である彼は自分が神だと思ってしまったのでございます。
ある意味ではかわいそうな彼でございますが、
世の中にそういう人って結構いますよね。
力でのし上がった彼は、力でねじ伏せられてしまうことになります。
エンディングの展開について
否論のみのエンディングですが、
個人的には当時の自分に出来た100点満点のエンディングだと思っております。
意味不明、と言われてしまえばそれまでですが。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。
なお、エンディングはファミコン版グーニーズのオマージュです。
ちなみに、テストプレイをしてくれたの感想は「そっちか！」です。
「未完成」とまで言われたエンディングでございますが、
そこまで書いてしまうとこの作品が崩れてしまうと個人的には感じておりました。
LD版のロードブラスターや映画、セーラー服と機関銃のように、
ある程度の含みを持たせた終わり方を採用してみたのでございますが、
あえてエンディングについて解説をさせていただくと、
タナカを倒すと魔王が作った世界が消滅するということで、魔王城が崩れます。
そして魔族が消えてしまいます。
最後のシーン（グーニーズ）については、
タナカ城跡地なのか、
それとも別の場所か。
伊豆にはなかなか良い崖が沢山あります。
城ヶ崎海岸や石廊崎などなど。
墓が建っているということで、倒してすぐではないのかもしれません。
もしかすると、タナカがいなかったというパラレルワールドの一場面なのかもしれません。
ハッピーエンドにするならば全員無事という結末しかないのですが、
墓石はフリで謎の女の後にふたりでついてくるのか、
そういう含ませもあるエンディングにさせていただきました。
順当に考えてみれば、
物語中でイズミは魔族によって作られたクローンであるという事が分かります。つまり、イズミは魔族なのです。
彼女が消えてしまうのは当然だとして、
何故、謎の女は無事なのか・・・？
人間とのハーフだからなのか、それとも本当は魔族ではなかったのか。
謎が深まるばかりです。
そして、何もしゃべらなかった彼が実は魔族だった。
という解釈が私が想定したものでございます。
データを作っていない以上はエンディングについてはこれ以上の進展はないのですが、
もし気が向いたらもう一度プレイしていただけば制作者冥利に尽きる事でございます。
ということで、最後まで読んでいただいて、
そして、プレイしていただいたありがとうございました。
執筆日：2020/04/08
コメント
ゴメンナサイ。プレイ当時、以下の理由でタナカ戦以降は未完成かなと思ってしまってました。
・何度やり直してもタナカ戦でBGMが流れない(環境起因？)
・変身前に、神の見えざる手だけでなく、メテオとボッシュの攻撃(神グロ以外含む)が通る
・変身後のタナカの弱さ(バランス未調整だと思ってました)
・タナカに負けると普通にゲームオーバーになる(設定ミスだと思ってました)
・タナカが言っていたことが事実なのかがはっきり明示されず、短いエンディング
(意図的なものか判別がついていませんでした)
・なにより、タイトルのバージョン表記が0.85
とはいえ、ゲームは楽しませて頂きました。ありがとうございます。
謎の女のヒントもあり、変身前タナカのギミックは察しましたが、
実はメテオとボッシュの攻撃が通る事に気が付きました。
なので、ギミックに気づかずに普通に1ターンで変身に持って行った人が
いそうな気がするのがもったいないかなと思います。
タナカの弱さについては、記事の通りの内容も考えましたが、
一度負けイベントでコテンパンにされているので、合っている自信が無かった部分です。
とはいえ、こちらもパワーアップしているので勝てて当然か、とは思いました。
(神の見えざる手を使わないとダメージが通らないから
誰もタナカが強くない事に気づかなかったのかとも考えました)
また、負けるとどうなるのか試したとき、装備をそのままにして挑んでいたので、
リョービがなかなか倒れない(タバコ以外の攻撃がなかなか効かない)事に気づきました。
過去のタナカ戦で死なずに済んだだけありました。
シナリオ的には、監獄にいた死神が「勝手に我々の代表を名乗っている」と言っていたので、
タナカが魔族の創始者であり、倒したら魔族が消滅するという弁はブラフだと思ってました。
なのでエンディングを見て「あれ？」となりました。
タナカ城は見る間に滅び、墓が二つ。イズミと謎の女かと思いきや、マキタとイズミ。
ただし、時間経過について明示されていないので、もうちょっと別の解釈が出来ました。
別に魔族は滅んでおらず、潰れた組織の施設であるタナカ城は取り壊された。
だから謎の女は生き残っている。マキタとイズミはクローン故に寿命が短かった。
という感じの想像をしました。
冒険者の試練というゲーム、ゲーム本編のみならず記事も含めて楽しませて頂きました。
また何かゲームを作る時があったらプレイさせて頂こうと思います。お疲れ様でした。
申し訳ございません。
BGMが流れないのに関してはおそらくRPGアツマールの仕様でございますが、
恥ずかしながら、タナカの攻撃が通ってしまうのは今気がつきました。
・・・何度もテストプレイをしたはずなのですが、
完全にパラメーターの設定ミスです。
タイトルバージョンにつきましては直すのを忘れるまま登録してしまいまして、
ふりーむ！版では修正されております。
精神が崩壊していたとはいえ、粗が目立つ事については恥ずかしいことです。
リョービに関してはボッシュと真逆で、
物理攻撃に弱い代わりに魔法防御を高くしすぎた為、
しぶといキャラクターになってしまいました。
死神達に関しては、
末端やそれに近い地位のキャラクターの為、
タナカに関する情報が噂レベルのものしか降りてこないという設定でございました。
あえて最後に関しては含ませを持たせた状態で終わらせてしまった故、
その解釈も一つの答えでございます。
最後までプレイしていただき、
そして最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
情報の波にただ埋もれていく作品を一緒に振り返れたということは制作者として幸せな事でございます。
次にゲームを作る事になるのは何年先のことか分かりませんが、
そのときは是非ともお願い致します。