
デジカメレビュー
オリンパス
E-300
サラネ初期に一度紹介はしているのですが、
自分にとってはじめての一眼レフ、
E-300を改めて、紹介したいと思います。

自分が人生の上で写真にのめり込んでしまったきっかけというか、
戦犯はこのカメラでございます。
後述しますが、
このカメラを購入してしばらくは買ったことを後悔したカメラでもございますが、
今となっては、いい思い出でございます。
購入から10年以上経過している今ですら、
たまーに電池を入れて撮影することがあります。
OLYMPUS E-300は、
その頃から、デジタル一眼レフカメラの値崩れって起こっているんですねという感じです。
その当時はオリンパスEシステムと言われておりました。
余談ですが、お仕事でイベントをやるときに、
このカメラをこっそりと使うことがあります。
そして、なぜか2台所持している、
お気に入りのカメラでございます。
スペック
| ■センサー・仕様 | |
| マウント | 4/3マウント |
| センサーサイズ/センサー | フォーサーズ(17.3x13mm) フルフレーム型CCDセンサー(コダック製) |
| 画素数 | 800万画素 |
| 映像エンジン | TruePic TURBO |
| 液晶 | 1.8インチTFT液晶搭載(ハイパークリスタル液晶) 13.4万ドット |
| ファインダー | 光学ファインダー(ペンタミラー) 視野率94%・倍率1倍 |
| オートフォーカス | TTL位相差センサー 3点測距 |
| ISO感度 | 100-1600 |
| シャッタースピード | 1/4000〜30秒/バルブ(8分) |
| 連写性能 | 2.5コマ/秒 4コマまで |
| 手ぶれ補正 | x |
| Wi-Fi | x |
| ■基本仕様 | |
| 仕様メディア | CFカード(TypeI/II)/マイクロドライブ |
| 使用電源 | 専用充電池 (BLM-1) |
| 動画撮影機能 | x |
| 記録形式 | – |
| 音声記録 | – |
| 録画時間 | – |
| 防滴 | x |
| 防塵 | x |
ただ、その当時から見ても3点測距のAFや、
液晶の小ささなんかはだいぶ他社先行機と比べると見劣りする要素でございますね。
・デザイン・メカ・インターフェイス

ペンタ部がフラットになっている構造ですので、
今みるととても一眼レフには見えませんね。
レンズを外すと可愛い小さいミラーが出てくるのでございますが。
似たようなコンセプトとしては、
ミノルタのベクティスS1なんかもありますが、
実は、デザインした人が同じという共通点があります。

コロコロとした可愛いデザインは後のE-330でも引き継がれておりますが、
ちょっと厚ぼったく大きいですので、
フォーサーズ規格というこぶりなシステムを設計できるというコンセプトからはちょっとおおきく感じます。
とはいえ、小さいフォーサーズ機に関しては後のE-400(E-410)まで待つ必要がりますが。
エントリークラスということでありながら、
時代なのでしょうか。
結構、質感はいいです。
握ってワクワクする感じといいましょうか。

レンズを撮るとこんな感じ。
マウントの割に小さいミラー。
小型軽量というコンセプトが頓挫した原因はこのマウント経のデカさなような気もしますが、
ひょっとしたらAPS-Cあたりまでスケールアップをしたかったんじゃないかなと思ったり。

時代ですね。USB-MiniBとコンポジット出力の端子。 
背面。
液晶が非常に小さいですね。
ボタンの並びが非常に古臭く、
OKボタンがカーソルの中心にないところとか、
すごく時代を感じます。

CFカードがここに入ります。
後継機にあったxDピクチャーカードスロットはありません。

ストロボのポップアップが大げさです。

懐かしのSSWF(ダストリダクション)のLED。
青くピカピカっと光ります。

エントリークラスということで、
ダイヤルは1個だけ。 
中国製。
前期モデルは日本製でございますので、
これは後期モデルでございますね。

・機能・仕様
今の水準で申し上げますと、
ものすごく、のんびりとしたカメラでございます。
起動はちょっと時間がかかり、
全体的にもっさりとしております。
特に、バッファが少ないので
RAWで撮影すると結構待たされますね。
液晶は小さく、
ハイパークリスタル液晶という大層な名前をつけている割には
かなり微妙な液晶でございます。
その当時の水準としては屋外でもそこそこ表示は見やすいですが、
発色が黄色っぽく、赤系の色はすぐに飽和するので当てにならなく、
ピントの確認すらままならない状態でございます。
撮れているかを確認する程度の機能でございます。
エントリークラスの割に操作性は悪くなく、
ハイパーコンパネと呼ばれる操作性は使い続けていると悪くないです。
電池の持ちは驚異的によく、
バッテリーが無くなったというトラブルは使っていた当時からないですね。
そして、購入してから13年ほど経ちましたが、
未だに付属のバッテリーは問題なく使用できます。
その辺りは結果オーライですが、素晴らしいですね。
ファインダーはフォーサーズという特性上もありますが、
構造上の問題か、
小さく、狭いですね。

●AF周り・画質
AFの駆動音は静かでございます。
しかし、AFはとてものんびりでございますね。
AFのポイント数は3点でございまして、
かなりアバウトではございますが、
逆にシンプルとも言えますね。AFが遅く、
高感度耐性に関しても今の水準からするとどうしようもなく悪く、
ISO400でも結構ノイズが乗りますね。
当時、Finepix F10を使用していて、
操作も難しくて近接撮影もできない(標準ズームレンズの場合)
ライブビューでもないし高感度も弱いということで、
しばらく買ってから後悔しておりました。
今となってはいい話です。
ダイナミックレンジも恐ろしく狭いですが、
RAWで撮ると意外と諧調を持っておりますね。
コダック製CCDということで、
コダックブルー、オリンパスブルーと評される
強烈な青の発色と、
全体的にコクのある濃い目の黄色の発色がとても素敵です。
今となっては、コダックフィルムの発色っぽいなーと思いますね。
全体的にはちょっと渋めでございますね。

執筆日:2018/10/15
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