以前LUMIX F1を紹介いたしましたが、
今度はF7。
実は数字はこちらの方が大きいのに、LUMIX初号機だったりするのです。
LUMIXの冠が付いた最初の機種だけに期待が高まります。
購入価格は980円。
当時の価格は50,000円前後です。
Leicaと共同開発したデジカメという触れ込みで発売されました。
LUMIXのLはLeicaのLかと思ってしまいますが、
実際のところは多分違うのでしょうか。
SDカードを使用するという点も嬉しいこの機種です。
レンズは2倍ズームで、F2.8-4.0の35-37mmでオートフォーカス。
LEICA DC VARIO-ELMARIT LENSを搭載。
ライカレンズということを除けば、
ズーム倍率が中途半端で望遠側が暗いいまいちパッとしないレンズです。
実はこれと同性能のレンズを搭載している機種がありまして、
発売時期も同じ辺りなのでひょっとしたら同じレンズを使っているのかもしれません。
ちなみに、その機種とは初代IXY DIGITALなんですけれど。
素子も同じっぽいですがあちらは補色フィルタでこちらが原色フィルタなので気のせいです。
ヴィーナスエンジンは搭載されておりません。
液晶は1.5型TFT液晶。
マクロは10cm、メディアはSDカード及びMMC、駆動は専用充電池(BMW-BC7)と、
一般的な性能です。
ただ、この充電池はなぜかこの機種しか使用できないマイナーな電池ですので注意が必要です。
機能としては、
デジタルズーム、セルフタイマー、動画、連写、シーンモード、携帯電話との連携機能など、
時期的に見てもなかなか豊富でございます。
・購入時の状態
付属品:全部あり
状態 :良好
機能 :良好
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
現行機と比べると厚ぼったいですが、
LUMIX F1と比べるとだいぶコンパクト。
横長スタイルも見た目以上にコンパクトに錯覚させてくれます。
全面金属ボディなのですが、LUMIX F1ほどの高級感はありません。
左上のレバーがレンズバリアーと連動しております。
レバーには2段階の抵抗があり、
中央付近まで開けるとレンズバリアーが開き、
そしてさらに左に持って行くと電源が入ります。
従来のパナソニックデジにはない機構ですし、レンズバリア開いた時点でこれ以上開かないっぽい硬さになっているので、
電源ONに関してはちょっと不親切ですね。
また、レンズバリアが開かないとライカロゴを拝むことが出来ないのもちょっと悲しい。
ここらへんはF1と変わらず。
シリアルポートは携帯電話専用でございます。
付属品にcdmaOne 用とfeel H”用のケーブルが付属しております。
何故この2社だけなのかはちょっと謎ですが、
多分、2001年というとFOMAはまだ何処で、(このデジカメが発売される頃にサービスはスタートしましたが、使い物にならなかったわけですし。)mova全盛期でしたし、
J-Phoneとツーカーセルラーは2Gしか回線がなかったことを考えるにこの2キャリアのケーブルのみという事なんでしょうか。
アステルとドコモPHSはどうなったのかという話は野暮なのでやめておきましょう。
充電はこの端子から行ないます。
バッテリカバーの開閉はらくらくでなかなかカッコいいですが、
開けた瞬間バッテリが飛び出すという構造は賛否両論ですね。
SDカードもこの中に入ります。
まぁ、フジやカシオみたいにキャパシタがすぐ消耗する機種ではないのでバッテリが飛び出したところで設定値がリセットされるわけではありませんが、
精神衛生上あまりよろしくないです。
起動は7秒程度と遅いです。
動作も遅く、カーソル移動もワンテンポ遅れて動くのでLUMIX F1と比べても同じUIなのにより使いづらく感じます。
まぁ、そのUI自体も使いやすいものではありませんが、
そこは古デジということで我慢することにしましょう。
ボタン配置はF1と変わりませんので違和感なく操作はできるはずですが、
下ボタンが決定を兼ねるのはなんともですね。
バッテリーの持ちはあまりよくなく、
また、動作音も大きめです。
●AF・挙動
AFは遅く精度もそれなりです。
現在の他社より抜きん出たAF精度と速度を持ったLUMIXからは想像できませんが、
これはこれでゆったりと撮影できていいですね。
●画質
画質については、ベース感度から結構ノイジーです。
しかし、発色はよく、空気感がよく出ていると思いますね。
周辺光量落ちもそこまで目立たなく、流石ライカの名を持つレンズを搭載しているだけありますね。
解像力はあんまりないですが、これはこれで面白いと思います。
マクロテスト
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :07/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :04/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :05/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :02/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :03/10:主に操作性
AF・露出精度 :04/10:AFは正確か、
画質 :04/10:文字通り
輝き度 :05/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :05/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :07/10:今後も使い続けたいかなど
合計:46/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00
コメント
こいつも数個持ってますが、
ジャンクで故障率高いですね。
落下でレンズカバーが壊れやすいのでしょうか。
お世話になっております。さらもででございます。
この機種に限らず、LUMIX系はレンズ機構が壊れやすいです。
PENTAX/カシオ陣営のレンズスライディングシステムのような難しい機構では無いはずなのですが、
技術がやや未熟なのかもしれませんね。