CASIO QV-770
QV-10から始まるこのスタイルなQVシリーズの末期モデルです。
実は、このシリーズのQVシリーズはほぼコンプリートしているのですが、
あえてここから紹介いたします。
そして、最近低スペックデジカメばかりですねw
購入価格は660円。
当時の価格は53,000円前後だそうです。
今日のデジタルカメラの基礎を作ったQV-10の血を引くこのモデル。
他のデジカメが高画素化、高機能化してくる中で、
この機種もその影響を結構受けております。
伝統と進化のしがらみの中でうごめくこの機種はどうなっているのか、
気になるところです。
・カタログスペック
1/4型の35万画素CCD素子で原色フィルタ。
レンズは単焦点で、F2で焦点距離は38mmです。
レンズが明るいですねw
そして、画素数の割りにピッチが広いので暗いところにも強そうです。
液晶は1.8型ハイパーアモルファスシリコンTFT低反射カラー液晶、マクロは14cm、メディアは内蔵メモリ(4MB)、駆動は単三乾電池4本です。
当時としては液晶は大きめですが、
カシオってアモルファスシリコンすきですよね。
マクロは14?16cmと結構ニッチ。
まぁパンフォーカスなので贅沢はいいませんが。
内蔵メモリに関しては、ちゃんとフラッシュメモリが入っているので電池を抜いても消えません。
QVシリーズは内蔵メモリが生命線ですからね。
機能としては、
シリーズ初の簡易動画撮影とパノラマ撮影が出きます。
また、連続撮影やシャッターを押したちょっと前の画像が撮れる機能。
あと、ダイナミックフォトのご先祖様なのか、画像合成やタイトル、イラスト合成機能(これは携帯電話に引き継がれましたね)なんかもついてます。
そして、なんといってもこの機種の特徴は、
IrTran-P、
つまり、IrDA、赤外線通信に対応しているのですよね。
QV-770同士で画像をやり取りしたり、
QV-LINK(パソコンとQVシリーズを転送するためのケーブル)を使わなくてもパソコンに転送出きます。
これが地味に便利なんですよね。
流石、機能のカシオです。
・購入時の状態
付属品:本体のみ
状態 :良好
機能 :良好
台数 :1台
・デザイン・メカ・インターフェイス
厚ぼったくて横に長く、
正直、あんまりカッコよくはないデザインですよね。
電池を入れるとずっしりですし、ふーんって感じではありますが、
それでも手になじみます。
レンズ回転式デジカメなんて今では絶滅してしまいましたし、
QVシリーズ(この頃の)の癖にフラッシュなんかついてるし。
実際、QVシリーズ自体ボタン配置は共通なのですが、
それでもこの機種は結構多いですよね。ボタン。
それぞれ押しやすいですし、特に問題はないです。
これもQVシリーズ全般に言えるのですが、
電池ボックスの蓋の機構に難があり。爪が割れやすいです。
この個体はたまたま大丈夫ですが、いつテープで止めることになるか分からないです。
・機能・仕様
起動が5秒ぐらいと遅いです。
これはフラッシュチャージによるもので、
それ以外の動作はわりかし高速です。
メニューインターフェイスは無きに等しいのですが、
ボタン類もわかりやすく特に不満はないですね。
QVシリーズのアイデンティティであるREC/PLAYレバーに象徴される使いやすさは健在です。
感心するのは、レンズが回転するわけですが、
カメラを後ろに向けたとき、ちゃんと画像を反転してくれます。
これがなかなか。
液晶も見やすく、特に外でも問題なく使えますね。
そして、QVシリーズはパソコンに取り込む事を目的としないので、
(撮ったその場で見るということを想定しております)液晶の彩度が高く、非常に綺麗に見えます。
これはもう、やられたという感じですね。
IrDAは便利そうですがうちの環境ではうまくいきませんでした。
・画質・撮影
●画質
パソコンに取り込まなければ非常にきれいですが、
取り込んでしまうとやはり、30万画素です。
ただ、30万画素にしては綺麗な方ですね。
流石原色フィルタです。
とにかく、QVシリーズは、
撮ってる間が非常に楽しいデジカメなので、
是非一度使ってみることをおすすめします。
その他の写真はこちらにございます。
評価
評価基準は私、さらもでの主観と個人的な思い入れで決定しております。
よって、上記内容と共に全くアテにならないこと請け合いで御座います。
画質などに関しては画素数に関係なく、「現在でも通用するか」を基準に採点しております。
(10段階、100点満点)
デザイン :04/10:見た目・質感・安っぽさは減点
仕様 :04/10:マクロ、画素数、レンズ、液晶など
機能 :08/10:必須機能や便利、面白い機能
挙動 :04/10:起動の速さ、動作の速さ等のレスポンス
使いやすさ :05/10:主に操作性
AF・露出精度 :06/10:AFは正確か、
画質 :02/10:文字通り
輝き度 :09/10:ありきたりではなく、尖った何かがあるか
価値 :05/10:レア度、今でも買う価値はあるか等
お気に入り度 :05/10:今後も使い続けたいかなど
合計:52/100
サラネ式デジカメ採点システムテーブルa ver1.00
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