サラネ20周年特別企画
ツクールMV/制作雑記
-グランドソード–
33にもなってツクールでゲームを完成させてしまった私さらもで。
せっかくなのでその経緯やゲーム内容などを綴るコーナーでも作ろうかなと思い立ったのでございます。
ちなみにゲームは駄作・クソゲー・凡作というところです。
悪夢の始まり
ツクール2000にのめり込んだ当時
家庭内で色々あり引っ越すことになります。
今と同じくおつむに問題がある私でございますので
学校では慢性的ないじめで今と同じくメンタルが崩壊。
はけ口はインターネットしかないという状況でございました。
サラネを20年以上運営してきて
その当時の記事が無いのはシステムが変わったせいではなく、
価値のない記事だからでございます。
そんな環境でひたすらゲームを作ります。
作るゲームは新しいツクールを買ったら必ず移植しているグランドソード。
3部作だったグランドソードをギュッと1作にまとめます。
よし、いい出来だ。
もっと色々加えてみよう。
・・・ということで、3ヶ月程度でゲームが完成しました。
インターネットコンテストパーク
前述したAコンの他に、
当時のアスキーはインターネットコンテストパークというものがありました。
通称コンパク。
賞金は少ないですが、
インターネット上で投稿された毎月複数作品を掲載し、
実際にゲームをダウンロードしてプレイし、
人気投票と編集者のチョイスで入選作品を決めるみたいな制度だったと思います。
無料でゲームが遊べるという、
娯楽が少なかった当時のインターネットにおいてはとても画期的なものでして
ツクールユーザーでない方も多くプレイしていたようでございますね。
Aコンを逃した私としては、
大作、グランドソードをコンパクに投稿し、
世界を狙ってやろうと・・・
本気で思っていたようでございます。
今でも覚えているのはコンパクの投稿方法。
今の時代でしたら当然アップロードなのでしょうが、
当時は郵送でございます。
応募用紙をダウンロードした後に
プリントアウトしてフロッピーディスクを封筒に入れてに送った記憶がありますね。
Aコンの悪夢もあったのでちゃんと届いているのか心配でしたが、
ある日コンパクを開いてみると、
「グランドソード」がエントリーされておりとても舞い上がりました。
そして、当時のツクール仲間のサイトにひたすら宣伝をしたのでございます。。
悪夢の目覚め・・・
サラネの掲示板が盛り上がりはじめました。
これはグランドソードの称賛か?
斬新な演出が評価されたのか?
・・・期待に胸をおどらせて開いた掲示板は、
かつて無いほどの罵詈雑言でございました。
「クソゲー」
「酷い、駄作」
「うんこ」「最低」
「ネットにゴミをばらまくな」
・・・
今まで和気あいあいとしたインターネットしか知らなかった私としては、
学校で受けているいじめを彷彿とさせる文字列に言葉を失いました。
「感謝のお礼の返答の作業」をするはずが、
いつしか苦情の謝罪に追われます。
当時のインターネット人口は今とは比べ物にならないぐらい少ないですが、
謝罪しても全く追いつかないぐらい掲示板が荒れます。
そうです、みんな怒っているのです。
返信に関しても、
「〜と書いてありますがこれはどういうことですか?」
など、逆に聞かれてしまう始末。
事態は大荒れの謝罪会見さながらです。
今回の騒動で2chを知り、
2chでも同様の荒れようでございました。
当然です。
クソゲーなのですから。
更に当時の回線は現在のように早くないですし高額の通信量が発生していたということを鑑みると、
今以上に厳しい時代だったのでございます。
鎮火とグランドソード2
人の噂も七十五日。
今で言う「炎上」を経験したサラネの掲示板も、
コンパクが6月に切り替わった頃にだいぶ落ち着きを見せてきます。
現実を突きつけられ、
井の中の蛙大海を知らずどころの騒ぎじゃない現実。
VLOOKUP覚えたてでVBAバリバリ使う現場に配属されるぐらいの恐怖。
12歳のさらもで少年にはとてもつらいものがありました。
しかし、面白半分かそれとも奇特な方なのか、
グランドソード2を望む声も次第に出てきたのでございます。
インターネットのゴミがを生み出してしまった私を見捨てないでくれている。
その声にさらもで少年は立ち上がり、
グランドソード2制作に向けて舵をきったのでございます。
次回に続く。
執筆日:2020/01/10
読みやすく編集:2023/01/20
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